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1日の香港市場概況:ハンセン0.6%高で4日ぶり反発、証券セクター急伸

2019/3/1 18:01 FISCO
*18:01JST 1日の香港市場概況:ハンセン0.6%高で4日ぶり反発、証券セクター急伸 1日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比178.99ポイント(0.63%)高の28812.17ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が139.49ポイント(1.23%)高の11506.94ポイントとそろって4日ぶりに反発した。売買代金は1087億5600万香港ドルとなっている(2月28日は1211億9100万香港ドル)。 中国の政策期待が強まる流れ。来週5日に開幕する全国人民代表大会(全人代、国会に相当)では、減税や金融緩和などの内需刺激方針が打ち出される見通しだ。海外マネーの本土流入期待も高まる。指数算出の米MSCIは昨夜、グローバル株価指数のA株組み入れ比率を5→20%に引き上げると発表した。新規資金として、4000億~5000億人民元がA株市場に流入するとの見方もある。 ハンセン指数の構成銘柄では、生命保険事業で中国最大手の中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が5.6%高、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が4.6%高、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が4.6%高、通信キャリア大手の中国聯通(チャイナ・ユニコム:762/HK)が4.3%高と上げが目立った。 業種別では、証券ブローカーが高い。中国銀河証券(6881/HK)が6.7%、第一上海投資(227/HK)が6.1%、申万宏源(218/HK)が4.9%、広発証券(1776/HK)が4.5%、華泰証券(6886/HK)が4.3%、海通証券(6837/HK)が4.2%と上昇した。 家電や食品飲料の消費関連セクターも買われる。海信家電集団(921/HK)が5.5%高、海爾電器集団(ハイアール電器:1169/HK)が4.9%高、康師傅HD(ティンイー:322/HK)が4.6%高、中国蒙牛乳業(2319/HK)が3.1%高で引けた。 セメントや鉄鋼の素材セクターもしっかり。中国建材(3323/HK)が4.0%高、華潤水泥HD(1313/HK)が3.0%高、安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)が2.5%高、鞍鋼(347/HK)が5.0%高、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が3.7%高と値を上げた。 決算動向を手がかりにした物色もみられる。鉄道保線機械で国内最大手の中国鉄建高新装備(1786/HK)は4.0%高と反発。通期利益の2.8倍増が好感された。マカオ・カジノの澳門博彩HD(SJMホールディングス:880/HK)も3.6%値上がり。通期業績の45%増益に加え、期末配当の増額が材料視された。 本土市場も反発。主要指標の上海総合指数は、前日比1.80%高の2994.00ポイントで取引を終えた。金融株が上げを主導。消費関連株、自動車株、インフラ関連株、資源・素材株、運輸株、不動産株、公益株なども買われた。 【亜州IR】 《FA》