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15日の中国本土市場概況:上海総合1.4%安で続落、金融セクター下げ主導

2019/2/15 16:55 FISCO
*16:55JST 15日の中国本土市場概況:上海総合1.4%安で続落、金融セクター下げ主導 15日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比37.31ポイント(1.37%)安の2682.39ポイントと続落した。上海A株指数も下落し、39.15ポイント(1.37%)安の2809.06ポイントで取引を終えている。 中国指標の下振れを嫌気。寄り付き直後に公表された今年1月の物価統計では、企業活動の目安となる卸売物価指数(PPI)が前年同月比0.1%上昇にとどまり、伸び率は前月実績(0.9%)と市場予想(0.3%)を大幅に下回った。2年4カ月ぶりの低水準を記録するなか、中国景気の先行きが改めて不安視されている。米中通商協議もやや不透明。15日までとされる閣僚級の協議に関しては、「知的財産権侵害の対策など、構造改革を巡る両国の隔たりは大きい」との声が一部で聞かれた。 金融株が下げを主導。中国工商銀行(601398/SH)が2.5%安、招商銀行(600036/SH)が2.4%安、中国人寿保険(601628/SH)が2.9%安、中国平安保険(601318/SH)が2.8%安で引けた。自動車株も安い。今年1月の新車販売減を嫌気し、最大手の上海汽車集団(600104/SH)は5.0%下げた。同業他社株にも売りが波及している。消費関連株、運輸株、不動産株、インフラ関連株、医薬株などもさえない。 半面、ハイテク株の一角はしっかり。第5世代(5G)通信ネットワーク商用化に向けた投資の活発化が追い風となった。通信機器メーカーの東方通信(600776/SH)は4.0%高と5日続伸。14日までは、4日続けてストップ高を記録した。 一方、外貨建てB株の相場は値下がり。上海B株指数が1.38ポイント(0.49%)安の280.79ポイント、深センB株指数が9.26ポイント(1.00%)安の916.53ポイントで終了した。 【亜州IR】 《FA》