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「リックス安井社長登壇!著名投資家なごちょう氏が自身の保有銘柄に直球質問」Vol.3
2024/1/15 16:16
FISCO
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*16:16JST 「リックス安井社長登壇!著名投資家なごちょう氏が自身の保有銘柄に直球質問」Vol.3 「リックス<
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>安井社長登壇!著名投資家なごちょう氏が自身の保有銘柄に直球質問」Vol.2の続き ●なごちょう ありがとうございます。4つ目の質問となりますが、10月4日に陸上養殖の実証実験を開始すると発表されましたけど、どこかの研究機関と協力して実証実験を行うのでしょうか。それとも、御社単独で行われるのでしょうか。 ■リックス 安井 陸上養殖については、なんでリックスが陸上養殖なのかという疑問もあると思います。弊社がもともと流体制御技術を保有しているというところと、あとは、我々が取り扱っている商材ですね。海水に強いFRPポンプ、これはうちのグループ会社の高研というところでつくっているんですけど、水族館のポンプではシェアナンバーワンです。あと、ポンプを制御するインバーターも、デンマークのダンフォス社というところのインバーターを取り扱っているということと、フィルターも得意分野でして、いろんなフィルターを取り扱っていますし、弊社内にもアクア膜の専門部隊がいますので、そういったものを組み合わせると陸上養殖ができちゃうんです。 現状は、弊社だけでできるわけではなくて、水質のコントロールは大学の教授とやっていますし、今、3トンの水槽でやっていますけど、本当の養殖となると100倍ぐらいのスケールが必要になるので、そこは実際に養殖業者さんとタッグを組んでやらないとできないレベルだと思っていますので、パートナーさんと協創しながら進めていく予定です。我々は基本的に陸上養殖で魚を育てるつもりはなくて、陸上養殖設備の販売をやっていきたいと思っています。 ●なごちょう ありがとうございます。今現在は売られていない感じですか。 ■リックス 安井 今は、弊社の工場の中にこれがありまして、今、タイが映っていると思うんですけど、タイは、私は食べていないですけど、そこで責任者の方が食べて、おいしかったと言っていましたけど。今、いろんな魚種、タイが終わって、サバが入っていると聞いていますので、どういう魚が、どういう水質が好きなのかとか、そういったものを検証しているようなところです。 ●なごちょう 先行しているメーカーと競合では、どうですか。勝算はあるのかなというところで。 ■リックス 安井 完全クローズドの年1回ぐらいの感じでいいというところはあまりないと聞いておりますし、弊社の取り扱い製品でできるんです。あとは、どういったところと組むのかなというところです。大量に養殖されている魚種は別にやらなくてもいいかなと思っていますし、やっぱり独特のニッチなところで勝負できれば面白いかなと思っています。 ●なごちょう ありがとうございます。質問ばかりして申し訳ないのですが、5つ目の質問ですが、24年6月に完成予定と開示されているリックス協創センター。研究開発施設だと思うんですが、会社の規模で考えると、19.5億円とかなり高額で思い切った投資だと感じるんですが、どのぐらいの人数が所属する予定なのか教えてください。 ■リックス 安井 協創センターは、目的としては新製品・新商品・新サービスの開発です。目的のところに既存製品にとらわれないというところがミソでして。どうしても開発を進めていくと、ヒット商品、うちでいうとロータリージョイントや洗浄装置などがそれに該当しますが、どうしてもそっちのほうの技術から離れられないというか、思考がどうしても接手に置き換えるという感覚になってきて、なかなか新しい商材が生まれてきていないのが現状です。そういったところに、「既存製品にとらわれない新商品・サービスを開発しましょう。」と、以前も私じゃない前の社長のときも、掛け声を掛けるんですけど、どうしても新しいものが出てこないというところがありました。 そこで、どうしたらいいのかなということを考えていたときに、『両利きの経営』という本がありまして、その本を読むと、探索と進化の両輪を回すことが大事だと。その辺りに感銘を受けまして、既存製品の深化、これは今でもやっていますし、ロータリージョイントのラインナップを増やすとか、洗浄装置のラインナップを増やすみたいなことはやっていますけど、探索という、本当に新しいことってなかなかやってないなということがありまして、それをちょっとヒントに、『両利きの経営』でいう探索をやるところを協創センターとしようと。協創という名前が付いているので、外部の力もどんどん借り、協力しながらソリューションをつくり上げていきたいと思っていまして。そういったものを行うところとして、これは私も実際に技術者としてリックスに入っていまして、実体験なんですが、今の技術開発センターがあり、そこで新しいことをやっていたんですけど、例えば接手のトラブルになったりするとそっちのトラブル解決のほうに人の手が割かれてしまって、なかなかやりたいことが進まない。 あとは、既存製品は比較的売上も上げやすいし、数字も上げやすいということで、新しいことをやると、あいつら何してんだと。俺らの利益をどぶに捨てているじゃないか、という感覚も、実際生まれるんですね。今回の協創センターは、全くそういうところを排除するために、工場と別の場所に建てています。そういったものを勘案しながら、新しいヒット商品が生まれると、19.5億円というところも余裕で回収できる。でも、製造拠点や工場に対する投資と違って、投資家の皆さんにとっては、いつ収益上げるのという。 ●なごちょう コストが増えるし、建物の減価償却も出てくるしと、つい思ってしまいますけど。 ■リックス 安井 新しいことにチャレンジしていかないと、新たな商品も出てこないので、バランスを取りながらやっていこうと思っていますが、ロータリージョイントなんかは、1年で回収できるぐらい売上を上げれますし、次のヒット商品がここから生まれてくることを期待してます。 ●なごちょう ちなみに、人数はどれぐらい。 ■リックス 安井 人数は、30人弱を今、考えております。 ●なごちょう すごいですね。単体で見ると、リックスさん、447人ですよね、すごいですね。 ■リックス 安井 実は、新たにそこに行けという人もいますけど、もともとは技術開発センターって、工場の横に建っている技術開発センターに入居していた人たちを移動させて、さっきみたいな雑音をシャットアウトして、のびのびとやりなさいと。 ●なごちょう パイロットさんでフリクションというヒット商品がありますけど、あそこも最初、無駄飯食いとかかなり叩かれたみたいで、開発者の人がテレビでしゃべっていたのを見ると、相当苦しかったみたいですね、開発中。こういう全く別のところでやるというのは確かにいいし。ありがとうございます。商社の枠を完全に超えている感じですね。 ■リックス 安井 今は、どちらかというとメーカー色を強めている感じかなと。 ●なごちょう 今、説明を聞いていてすごく思いました。ありがとうございます。今回、社長、個人的な質問になって、これ投資に役立つか分からないですが、社長はイギリスの大学でMBAを取得されましたけど、MBAを持たれている社長さんって、大体アメリカで取られている方が多いと思うんですが、イギリスの大学を選んだ理由、もし差し支えなければ教えていただけたらと思います。 ■リックス 安井 率直に申し上げると、その当時、私が2008年にイギリスに渡って、2009年からMBAのコースだったんですよ。なぜイギリスなのかというと、1年でMBAが取れるから。 ●なごちょう 確かにアメリカ行くと、かかりますもんね。 ■リックス 安井 実はMBA取得については、私が望んで学びたいと言ったわけではなくて、当時の社長、私の義理の父なんですけど、が、昔、こういうプログラムがあったら、ぜひ学びたかったという思いがあって。今後のかじ取りを担うであろう私に取得してきてほしいというところが出発点でした。当時は、私の英語のレベルが大学受験レベルだったので。 ●なごちょう でも、前にインタビュー記事を読んだときに、英語がもともと好きだったという話は読んだんですけど。 ■リックス 安井 英語は、試験勉強的な英語はすごく良かったんですけど、しゃべることになると、さすがに難しくて、最初の1年は、大学院に通える語学レベルが取れる大学のコースがありまして、イギリスのロンドン大学というところに、大学院レベルの英語を学ばせてくれるところがあって、そこに1年あてまして、もう1年は、ロンドンの北のほうにミドルセックス大学というのがあるんですけど、そこのMBAコースに行かせてもらいました。 ●なごちょう ありがとうございます。 ■リックス 安井 この留学の間は、ノイローゼになるぐらい厳しかったです。 ●なごちょう やっぱり1年で英語を習得して、1年でMBA習得のカリキュラムについていくというのは、かなり、客観的に考えてハードですよね。 ■リックス 安井 ハードでして、日本人1人だったんです。 ●なごちょう アメリカには、結構取りに行かれる方が、少数ですけどいますけど、イギリスって、私が無知なだけかもしれないですけど、上場企業さんの社長さんのプロフィールを読んでいて、MBAを取っている人、金融畑の人でも、ほぼアメリカですもんね。すいません、話が横にそれて、ありがとうございます。個人的な話を聞いてしまいました。 「リックス安井社長登壇!著名投資家なごちょう氏が自身の保有銘柄に直球質問」Vol.4に続く 《TY》
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産業用機械などを扱う商社。メーカー機能も持つ。1907年創業。福岡県福岡市に本社。仕入先数は約2600社。顧客数は約2900社。日本製鉄、トヨタ自動車などが主要取引先。鉄鋼業界向けは海外市場開拓に注力。 記:2024/08/30
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