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ダイナムジャパンHD Research Memo(13):ESG活動を通じて、持続的な成長と企業価値の最大化を目指す

2024/1/12 12:53 FISCO
*12:53JST ダイナムジャパンHD Research Memo(13):ESG活動を通じて、持続的な成長と企業価値の最大化を目指す ■ESGの取り組み状況 ダイナムジャパンホールディングス<06889/HK>は、環境(E)、社会(S)、ガバナンス(G)の各視点から明確な方針を定め、投資家を含むすべての信頼関係者(ステークホルダー)にとっての価値を高める取り組みを真摯に継続している。 「信頼と夢を育む百年の挑戦」という企業理念の下、永続的に成長を達成するという理想を掲げてESG活動を展開し、E(環境)、S(社会)、G(ガバナンス)の各カテゴリーにおいて、最新の国際ガイドラインや香港証券取引所上場規則に則った情報開示を行っている。その詳細については、同社ホームページ及び「ESG Report 2023」で確認できる。ESG投資が注目されるなか、投資家との対話ツールとして重要な役割を果たすことが期待される。 1. 環境への取り組み 同社グループは、地球環境問題は人類共通の課題であるとの認識の下、気候変動を中心とした環境問題に積極的に取り組み、環境負荷の低減を目指している。また、環境関連の法規や条例を遵守し継続的な環境マネジメントを実践している。 気候変動やエネルギー消費、汚染などの地球環境問題は経済活動がその一因とされ、地球温暖化については国際的な目標も定められた。同社グループは、脱炭素社会における事業運営について、過剰なエネルギーの消費によるCO2排出を抑制するため環境負荷の小さい木造店舗、エネルギー消費の適正管理(省エネ対応、エコカーの利用、節水型トイレの設置等)、グリーンITの推進(文書のデジタル化、Web会議の推進等)、廃棄物を出さない仕組みとその適切な処理(中古遊技機の有効利用・リサイクル、木造店舗、一般廃棄物の再資源化)に努めている。省エネへの取り組みとしては、2023年3月末時点でグループ全店舗にLED照明を導入しているほか、空調制御装置を99.1%の店舗で導入している。 2. 社会への取り組み 同社グループは、顧客、地域社会、取引先、従業員、株主・投資家といった、それぞれの信頼関係者に対する取り組みを通じて「社会的価値の向上」を目指す取り組みを行っている。 「パチンコ=日常の娯楽」という価値を創造するため、「顧客第一主義」という経営方針の下で顧客視点でのサービス提供、パチンコのめり込みに対する対応、「地域のインフラ」を標榜した活動、遊技機メーカーとのプライベートブランド機の開発、女性活躍推進を含む人材育成、ワークライフバランスと働き方の最適化、健康経営、さらに投資家への説明会の実施など、「社会的価値の向上」に向けて多様な取り組みを行っている。 「地域のインフラ」を標榜した活動では、高齢者の自立支援、地域における雇用促進、災害対応と復興支援、スポーツ支援などのほか、光触媒スプレーを寄贈し校内設備にコーティングを施すなど学校サポート活動も行っている。 3. ガバナンスへの取り組み 同社グループは、機関設計として指名委員会等設置会社を選択しており、指名委員会、報酬委員会、監査委員会の3つの委員会を設置している。この指名委員会等設置会社は、経営の意思決定・監督機能と業務執行機能を明確にするため、意思決定・監督機能を執行役が担っている。また、グループ全体でのリスクマネジメント強化を図るべく各社横断的な「グループ危機管理委員会」を設置し、万が一の危機が発生した際の迅速な意思決定と情報伝達、適切な対処ができる体制を確立している。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《SI》