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タクマ Research Memo(1):DBO方式の案件などストック型ビジネスの増加で堅調に推移

2023/7/3 12:01 FISCO
*12:01JST タクマ Research Memo(1):DBO方式の案件などストック型ビジネスの増加で堅調に推移 ■要約 タクマ<6013>は燃焼技術をコアとして、高い技術力を軸にプラントエンジニアリング事業を展開している。事業セグメントは、環境・エネルギー(国内)事業、環境・エネルギー(海外)事業、民生熱エネルギー事業、設備・システム事業で、環境・エネルギー(国内)事業が売上高の81%を占める。同社は、蓄積される技術やノウハウを次のEPC※やアフターサービスに生かしていくことで強みをさらに強化している。主力である環境・エネルギー(国内)事業は、EPCに加え、施設の運転管理とメンテナンス(O&M)の一括受注や新電力事業によるストック型ビジネスが増加傾向にある。中期経営計画の数値目標も達成する見込みで、今後も引き続き堅調に推移すると見られる。 ※設計(Engineering)、製造・調達(Procurement)、建設(Construction)という3つの工程を一貫して引き受ける事業。 1. 2023年3月期の業績概要 2023年3月期の業績は、売上高で前期比6.4%増の142,651百万円、営業利益で同39.1%増の13,813百万円、経常利益で同37.9%増の14,684百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同29.4%増の9,621百万円と増収増益となった。環境・エネルギー(国内)事業におけるEPC案件の構成変化やO&M・新電力事業などのストック型ビジネスの増加によって増収増益となった。長期O&Mの着実な受注により受注残高は増加している。 2. 2024年3月期の業績見通し 2024年3月期の業績は、売上高で前期比2.3%増の146,000百万円、営業利益で同18.2%減の11,300百万円、経常利益で同18.3%減の12,000百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同13.7%減の8,300百万円の見通しである。同社の事業の特性としてプラント工事の進捗が年度によって異なるため、単年度の業績には波があるも、ごみ処理プラントの更新・長寿命化・バイオマス発電プラントの新設など、堅調な需要を背景に引き続き高水準で推移するものと見込んでいる。 3. 中長期の成長戦略 2021年5月より同社の長期ビジョン「Vision2030」の実現に向けたファーストステップとしてスタートした「第13次中期経営計画」は順調に進捗している。同計画における基本方針である「経営基盤の強化」を軸に、一般廃棄物処理プラント、エネルギープラント、水処理プラント、新電力事業などの同社商品・サービスにおいて顧客や社会の課題解決に貢献する事業活動を展開している。同計画の数値目標である3ヶ年累計の経常利益360億円は達成する見込みで、さらに上積みを目指している。 ■Key Points ・燃焼技術をコアにEPCとアフターサービスのノウハウを蓄積してきたプラントエンジニアリング企業 ・2023年3月期は増収増益で、2024年3月期も引き続き高水準で推移する見通し ・中期経営計画の数値目標である3ヶ年累計の経常利益360億円は達成する見込みで、さらに上積みを目指す (執筆:フィスコ客員アナリスト 中山博詞) 《SI》
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ごみ処理プラントやバイオマス発電プラント、下水汚泥焼却発電プラント等の設計・施工、メンテナンス等を行う。汎用ボイラの製造・販売等も。中計では27.3期経常利益140億円目標。EPC事業の拡大等に取り組む。 記:2024/06/24