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エレマテック Research Memo(10):新中期経営戦略「エレマテック・プロプラス」を発表(2)

2023/6/16 12:30 FISCO
*12:30JST エレマテック Research Memo(10):新中期経営戦略「エレマテック・プロプラス」を発表(2) ■エレマテック<2715>の中長期の成長戦略 3. 具体的施策 (1) ポテンシャルエリアの本格開拓 (欧米) ・グローバル顧客へのスペックイン活動の強化 ・製造拠点の設置を検討 (ASEAN) ・中国での成功ビジネス(完成品)を横展開する ・ASEAN地域でのスペックイン・仕入先開拓を強化し、顧客のASEANシフトに対応する (2) 開発部の機能強化 事業創出の観点から、開発部の機能を見直し、戦略地域・拠点や豊田通商グループとの連携を強化する。 (3) オートモティブ オートモティブについては、成長が期待できる環境対応/電装化領域及び未開拓の海外OEM(主にEV関連部材)やTier1の攻略を進める。 市場環境としては、中国市場を中心にEVが急伸するほか、車載ディスプレイの大型化+複数化により、車は移動手段から「移動+情報ツール+娯楽」へ変化すると予想している。また、CASEの推進+異業種からの新規参入により、Tier1が未着手の領域(外装、電装等)にも進出し、電子基板、設計、実装の一括提案に対する需要が増加すると予想している。 具体的な施策として、EV関連部材(eアクセル向け部材及びセンサー•ヒーター等)の拡販を進める。また海外Tier1の攻略としては、HMI向け日系高機能商材の提案強化、電気/機構設計が可能な技術部を活用した電子基板、設計、実装の一括提案、欧米への拠点拡充などを進める。拠点拡充については、既に2023年5月にポーランド支店を開設したが、以後も随時拡充する計画だ。 (4) アフターマーケット アフターマーケットについては、国内市場での収益拡大及び海外市場への参入を目指す。市場環境としては、プライベートブランド(PB)市場が成長すると認識している。海外及び国内の家電量販店各社がPB商品の開発と販売を推進し、PB商品の売上構成比は急拡大しており、今後もさらなる拡大が見込まれる。 これに伴い、国内大手量販店向け完成品(ODM)ビジネスを強化する。具体策としては、ASEAN地域での仕入先開拓強化(中国での成功例を横展開)、取扱商品(完成品)の品目を充実させる。一方で、国内大手量販店向けで蓄えた知見を活用し、ASEAN現地企業PB向けに横展開する。ASEAN市場を足掛かりに、今後は欧米市場の開拓も進める。 (5) 医療機器 医療機器については、医療機器コネクティビティ市場への対応を図る。市場環境としては、先進国を中心とした世界的な高齢化及び、新興国の人口増加、経済発展、国民の所得向上に伴う医療需要増加が見込まれる一方で、「医療機器のエレクトロニクス化」が進むと予想されている。 このような環境下、同社では多様化する医療ニーズを捉えたビジネスの強化を進める計画で、具体的には在宅医療(血圧計、体組成計等)向けビジネスの拡充、完成品(OEM)ビジネスの強化、歯科機器領域への取り組み強化などを進める。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇) 《SI》
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豊田通商傘下のエレクトロニクス商社。自動車領域に注力。配当性向は50%目安。国内はディスプレイ向け各種関連部材の販売が伸び悩む。中国はゲーム機向け各種関連部材が足踏み。24.3期3Qは欧米が堅調。 記:2024/04/08