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ベイシス Research Memo(1):インフラ業界のDXを推進する独立系の通信エンジニアリング企業

2023/3/27 17:11 FISCO
*17:11JST ベイシス Research Memo(1):インフラ業界のDXを推進する独立系の通信エンジニアリング企業 ■要約 ベイシス<4068>は、モバイルエンジニアリングサービスから事業を開始し、電力・ガスといった生活インフラを支えるIoT機器の設置まで事業領域を拡大している企業である。インフラテック事業において、「モバイルエンジニアリングサービス」と「IoTエンジニアリングサービス」を手掛けている。独自開発のプロジェクト管理ツール「BLAS(ブラス)」やAI画像認識などのテクノロジーを活用することで、業務プロセスのDXにより現場から戻ったあとの事務または確認作業時間を9割以上削減するほか、業界全体の稼働率・生産性向上を支援する。Society5.0を背景にあらゆる産業分野において各種通信、IoT機器の設置需要は急増している。 1. 2022年6月期及び2023年6月期第2四半期の業績 2022年6月期業績は売上高が6,264百万円(前期比28.0%増)、営業利益490百万円(同27.7%)、経常利益485百万円(同32.5%増)、当期純利益324百万円(同36.2%増)となった。売上高、営業利益ともに過去最高を更新した。モバイルエンジニアリングサービスにおいては、引き続き旺盛な5G関連投資により、前期比23.6%増を達成した。IoTエンジニアリングサービスでは、ガススマートメーターの設置進行、電力スマートメーターの交換作業の追加受注によって、同75.7%増を達成した。売上高は期初計画(5,941百万円)を上回る超過達成での着地だった。 2023年6月期第2四半期の売上高は3,253百万円(前年同期比6.2%増)、営業利益203百万円(同18.9%減)、経常利益202百万円(同18.7%減)、四半期純利益128百万円(同19.0減)となった。売上高は堅調に推移し、営業利益は前年同期を下回っているが、期初計画通りに人材への投資を積極的に実施した影響であり、計画の範囲内である。また、例年同様、通信キャリアの決算期である3月末を含む同社の第3四半期に売上及び利益がピークとなる傾向がある点は念頭に置いておく必要があるだろう。 2. 2023年6月期の業績見通し 2023年6月期の業績予想については、売上高7,150百万円(前期比14.1%増)、営業利益504百万円(同3.0%増)、経常利益494百万円(同1.9%増)、当期純利益309百万円(同4.7%減)とする、期初計画を据え置いている。引き続き旺盛な5G投資及び拡大するIoT機器設置需要を背景に、売上高は2ケタ成長を計画している。中長期的な成長に向け積極的な追加投資を実施するため、利益率は一時的に低下する見込みだ。 3. 今後の成長戦略 モバイルエンジニアリングサービスによる安定成長に加えて、成長ドライバーとしては、IoTエンジニアリングサービスを事業領域の拡大先として第2の柱に挙げている。今後、多種多様な業界に広がり、急成長が予測されるIoTインフラビジネスを拡大することで、事業の第2の柱を作る計画である。5Gの拡大、通信技術のさらなる高度化によって、生活インフラ分野や環境、エネルギー、モビリティ、農業・畜産分野など、事業領域は拡大していくことになろう。また、各種IoT機器は、設置後一定の期間で交換の必要が生じるため、毎年一定の更新需要が発生し、安定・継続的にキャッシュ・フローの創出が期待できると弊社では考えている。 ■Key Points ・フロー型とストック型収益の両輪で、安定的かつ持続成長可能な収益構造を構築 ・「BLAS」やAI画像認識などのテクノロジーを活用し生産性を高める ・事業環境は良好、事業領域の拡大先としてIoTを第2の柱に挙げる ・「空間自在プロジェクト」など生活インフラ分野以外のIoT機器設置が拡大中 (執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一) 《NS》
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時価総額 2,384百万円
携帯電話基地局の設置工事や保守・運用を行うエンジニアリング会社。IoTエンジニアリングサービスに経営リソース集中。24.6期2Q累計はIoTエンジニアリングサービスが増収。サービスの拡充等が奏功。 記:2024/02/25