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アイリック Research Memo(3):保険販売事業、ソリューション事業、システム事業を中心に展開

2023/3/24 17:03 FISCO
*17:03JST アイリック Research Memo(3):保険販売事業、ソリューション事業、システム事業を中心に展開 ■アイリックコーポレーション<7325>の事業概要 1. セグメント区分 セグメント区分は保険販売事業、ソリューション事業、システム事業である。保険販売事業は、「保険IQシステム」を活用して、1999年に日本で初めてオープンした来店型保険ショップ「保険クリニック」の直営店運営(直営店部門・RM部門)、及び法人営業(法人営業部門)を展開している。ソリューション事業は、「AS」シリーズ及び「AS-BOX」の開発・販売(AS部門)、及び「保険クリニック」のFC事業(FC部門)を展開している。システム事業はインフォディオが、「スマートOCR」の開発・販売、及びそのほかのシステム受託開発を展開している。 「保険クリニック」は「保険IQシステム」を活用して最良の顧客サービスを提供している。「保険IQシステム」とは、生命保険の保障内容などを図示したシートにまとめることができ、保険商品を検索・絞り込み・比較することを可能にしたシステムである。「カンタンすぎる」「わかりやすすぎる」保険選びを追求しており、2022年11月にはオリコン顧客満足度(R)調査「来店型保険ショップランキング」において、同社が史上初の3年連続総合第1位(2020年~2022年)を獲得した。スタッフの提案力、取扱商品の充実度、契約手続き、アフターフォローなどで高い評価を得ており、「保険IQシステム」を活用した同社の強み・競合優位性を示している。 なお「保険クリニック」は、福利厚生サービス大手の「Perk」(運営元:ウォンテッドリー<3991>)、「WELBOX」(同:(株)イーウェル)、「福利厚生倶楽部」(同:(株)リロクラブ)、「ライフサポートクラブ」(同:リソルライフサポート(株))との提携を2023年1月に開始した。以前より提携中の「ベネフィット・ステーション」(同:ベネフィット・ワン<2412>)と合わせて、延べ約2,790万人以上に特典付きで「保険クリニック」を利用できる仕組みを整えた。また、(一社)生命保険協会が2022年4月より開始した「業務品質評価運営」において、「乗合代理店業務品質調査」の基本項目をすべて達成する代理店として2023年2月に認定された。 保険販売事業は来店型保険ショップ「保険クリニック」直営店と法人営業 2. 保険販売事業 保険販売事業は「保険クリニック」直営店部門・RM部門と法人営業部門で構成されている。収益の柱はいずれも代理店業務委託契約を締結している保険会社の保険商品販売に伴って、当該保険会社から得られる「保険手数料」収入である。「保険IQシステム」を活用した独自のサービスで、高い契約継続率と高い顧客満足度を獲得している。法人営業部門は法人及び富裕層をサポートすべく、保険の有効活用に関する提案や保険販売等を行う訪問型営業を展開している。 同社は、2022年6月に、未来創造弁護士法人と「保険クリニック」契約者向け無料法律相談サービス「ミラリーガル」を、mederi(株)とオンラインピル診療サービス「mederi Pill」を「保険クリニック」の生活応援アプリ会員限定で提供するサービスをそれぞれ開始した。 ソリューション事業はAS部門とFC部門 3. ソリューション事業 ソリューション事業は保険分析・販売支援プラットフォーマーとして、「AS」シリーズを開発・販売するAS部門と「保険クリニック」をFC展開するFC部門で構成されている。 AS部門は、保険代理店・銀行・保険会社等に対して、「ASシステム」「AS-BOX」を提供している。「ASシステム」は生命保険の現状把握・検索提案システムで、「保険IQシステム」を汎用化したシステムである。「AS-BOX」は保険申込ナビゲーションシステムで、「保険IQシステム」または「ASシステム」の機能のうち既契約の証券分析機能が搭載されていない、簡易版システムである。収益は「AS」シリーズ導入ID数に基づいたシステム利用料(初期登録料、サブスクリプション方式の月額利用料)や、保険販売コンサルティング売上、金融機関向け「スマートOCR」売上、その他ソリューション売上等である。 金融機関等における各種システムの導入が拡大している。2022年1月以降では、1月に(株)ドコモ・インシュアランス(旧(株)エヌ・ティ・ティ・イフ)と共同開発した「AI-OCRによる自動車保険見積りサービス」が、楽天損害保険(株)の「“パシャ!っと”楽らく保険見積り」に採用された。2月には「保険IQシステム」「ASシステム」「AS-BOX」において、イオン・アリアンツ生命保険(株)とペーパーレス申込書API連携を開始した。また、フコクしんらい生命保険(株)が見積試算対象会社として新規登録した。6月には、JFRカード(株)の大丸松坂屋カード会員向けオンライン生命保険診断サービスとして、生命保険分析サービスと生命保険比較サービスの提供を開始した。さらにオリックス生命が「保険IQシステム」「ASシステム」「AS-BOX」とのペーパーレス申込書API連携を開始した。10月には、保険分析・検索システム「保険IQシステム」「ASシステム」「AS-BOX」について、はなさく生命保険(株)(日本生命の子会社)へ見積試算対象保険会社として新規登録した。12月には、インフォディオとドコモ・インシュアランスが、AI-OCR並びにRPAを活用した業界初の火災保険見積りシステムを共同開発することについて合意した。2023年1月にはゼクシィ保険ショップが「AS-BOX」を導入した。 銀行への導入については、2022年4月に秋田銀行<8343>、7月に千葉銀行<8331>、9月に七十七銀行<8341>、10月に(株)十八親和銀行と(株)熊本銀行、12月に八十二銀行<8359>が「ASシステム」を導入した。2022年12月末時点の銀行導入数は33行となった。このほか、ライフプランシミュレーションサービスの(株)オンアド(野村ホールディングス<8604>、千葉銀行、(株)第四北越銀行、(株)中国銀行の合弁で2022年1月設立)が同年4月に「ASシステム」を導入した。 FC部門は、全国の「保険クリニック」FC店に対して「保険IQシステム」を提供している。さらに教育・研修、情報提供、店舗運営ノウハウ、プロモーション等のサポートを行い、直営店と同等のサービスを展開している。収益はシステムやサポート利用に対する初期登録料・基本料金、ロイヤリティ、共同募集に伴う保険手数料、その他サービスに伴う売上等である。 2022年4月には、丸紅<8002>の子会社で携帯電話販売代理店(ショップ運営)大手のMXモバイリング(株)が「保険クリニック」コトエ流山おおたかの森店をオープンした。今後も店舗拡大を視野に入れて協業を進める方針である。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展) 《NS》
関連銘柄 9件
2412 東証プライム
2,166
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時価総額 344,808百万円
福利厚生代行サービスが柱。健診・保健指導代行や購買・清算代行も。会員数は961万人。ヘルスケアサービスの拡大図る。取引増で、24.3期3Qはヘルスケア(健診・指導等)が堅調。第一生命HDがTOB実施。 記:2024/03/04
3991 東証グロース
1,211
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時価総額 11,377百万円
ビジネスSNSプラットフォーム「ウォンテッドリー」を運営。企業向けサブスク型採用サービスの利用料収入が収益源。登録企業ユーザー数は4万社。ストック収益は横ばい。営業費用は減少。24.8期1Qは増益。 記:2024/01/28
725
5/10 15:00
+12(%)
時価総額 6,313百万円
「保険クリニック」を運営。保険各社の商品を分析・比較できる保険IQシステムで成長。ソフトウェアの受託開発も展開。最短5秒で複数保険プランを試算する保険ロボアドバイザーを投入。中間期売上高は過去最高を更新。 記:2024/03/23
8002 東証プライム
3,056
5/10 15:00
+125(%)
時価総額 5,250,856百万円
大手総合商社。穀物と発電に強みを持つ。ライフスタイルや情報・物流、アグリに加え、化学品や金属、エナジー、資源開発、航空、船舶、金融等の事業を展開する。今期3Q累計はアグリや化学品、原料炭が足踏みとなった。 記:2024/03/31
8331 東証プライム
1,297.5
5/10 15:00
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時価総額 1,058,138百万円
千葉県が地盤の大手地方銀行。県内で最大規模。預金や貸出、為替等の銀行業務に加え、リースやクレジットカード等の金融サービスを提供する。今期3Q累計は資金運用収益が増加した。経常費用の増加を吸収した。 記:2024/02/07
8341 東証プライム
4,500
5/10 15:00
+80(%)
時価総額 344,952百万円
宮城県が地盤の地方銀行。東北で最大規模。預金や貸出、為替等の銀行業務を中心に、リースやクレジットカード等の金融サービスを提供する。今期3Q累計は二桁の増収、増益。資金運用収益や役務取引等収益が増加した。 記:2024/01/29
8343 東証プライム
2,192
5/10 15:00
+107(%)
時価総額 39,662百万円
秋田県地盤の地方銀行。県内の預金、貸出金シェアはトップ。子会社に秋田保証サービス、秋田グランドリースなど。連結自己資本比率は11.64%。24.3期3Q累計は役務取引等収益、その他業務収益が堅調。 記:2024/02/22
8359 東証プライム
1,061
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時価総額 521,060百万円
長野地盤の地銀。銀行業を中心に、リースや証券など金融事業を展開。人材派遣・紹介や地域商社・電力などの非金融も事業領域。同社開発の基幹系システムを他行が共同利用するじゅうだん会を組織。3Q累計は最終増益。 記:2024/02/10
8604 東証プライム
887.3
5/10 15:00
+7.8(%)
時価総額 2,869,140百万円
総合証券で国内最大。傘下に資産運用会社や信託銀行など。配当性向は40%以上目安。ホールセール部門は増収。インベストメント・バンキング等が貢献。営業部門は相場環境が追い風。24.3期3Qは2桁増収増益。 記:2024/02/10