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ダイナムジャパンHD Research Memo(6):航空機購入で有利子負債が増加も、ネットキャッシュはプラスを維持

2023/1/12 16:06 FISCO
*16:06JST ダイナムジャパンHD Research Memo(6):航空機購入で有利子負債が増加も、ネットキャッシュはプラスを維持 ■2023年3月期中間決算の状況 2. 財政状態 ダイナムジャパンホールディングス<06889/HK>の2023年3月期中間期末の資産合計は前期末比7,995百万円増加の301,416百万円となった。主な増減要因を見ると、使用権資産が121百万円、繰延税金資産が553百万円、保有株式が726百万円それぞれ減少した一方で、現金及び預金が419百万円、有形固定資産が10,732百万円増加した。有形固定資産については航空機を新たに1機購入したことが主な増加要因となっている。また、遊技機の購入額については14,339百万円となり前年同期の25,332百万円から10,993百万円減少したが、2年償却のため資産計上されている遊技機は増加した。 負債合計は前期末比6,028百万円増加の168,467百万円となった。主な増減要因を見ると、リース負債が109百万円、未払金・未払費用が187百万円それぞれ減少し、有利子負債が5,708百万円増加した。有利子負債の増加は主に航空機購入のための海外法人の借入金となっており、為替が9月末にかけて円安に進んだことも増加要因となっている(2022年3月末122.41円/USD→2022年9月末144.81円/USD)。 資本合計は前期末比1,967百万円増加の132,949百万円となった。中間利益1,187百万円を計上し、配当金の支払1,878百万円、自己株式を641百万円取得し、651百万円を消却した。また、為替の円安進行に伴い包括利益が3,299百万円増加した。 自己資本比率は有利子負債の増加を主因として、前期末の44.6%から44.1%と若干低下した。ただ、ネットキャッシュ(現金及び預金−有利子負債)の水準は前期末比で5,289百万円減少したものの、8,078百万円のプラスを維持した。キャッシュ・フローの状況についても、営業活動によるキャッシュ・フローは前年同期の10,519百万円から26,755百万円と2倍以上に増加しており、フリー・キャッシュ・フローも3,376百万円のプラスに転じるなど改善の兆しが見え始めている。ただ、航空機リース事業において2023年末までに4機を購入する契約があるため(うち、2機は2022年10月に引渡し完了)、同事業における有利子負債の増加が今後見込まれる。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《NS》