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バルテス Research Memo(7):2023年3月期は68.8%営業増益を予想。将来の成長に向けて先行投資を推進

2022/12/21 14:47 FISCO
*14:47JST バルテス Research Memo(7):2023年3月期は68.8%営業増益を予想。将来の成長に向けて先行投資を推進 ■今後の見通し 1. 2023年3月期の業績見通し バルテス<4442>の2023年3月期の連結業績は、売上高で8,847百万円(前期比31.9%増)、営業利益で962百万円(同68.8%増)、経常利益で972百万円(同67.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益で647百万円(同56.6%増)と予想しており、2022年8月に公表した業績予想(売上高8,506百万円、営業利益801百万円)から上方修正された。上期の主要KPIが順調に増加したことを考慮すると控え目な印象だが、同社は「次のステップの成長を見据えて先行投資を優先するため」と述べており、余裕を持った計画と思われる。 2. 2023年3月期下期の主な施策 同社は「持続的な成長に向けて、下期も積極的な投資を継続する」と述べており、目先の利益よりも将来に向けての投資を優先させる考えだ。主に以下のような施策を実行していく計画だ。 (1) 2024年3月期のコア人材採用に向けた投資 2023年3月期上期と比較し、採用チームを1.5倍規模に拡大することに加え、採用コストを70百万円積み増した。また、一時的に人材紹介会社への紹介手数料を大幅に引上げている。このほか、採用広報チームの立ち上げ、採用広告拡大、採用ホームページの刷新、ビジネスパートナー採用チームの人員確保などを進めている。 (2) グループ拡大に向けた組織体制強化の投資 組織拡大に向けて、エンジニア以外の人材投資を行う。具体的には、M&Aやグループ拡大に適した組織体制強化施策のほか、東証プライム市場上場を見据えた諸制度強化施策への投資を行っていく。 (3) マーケティング強化 T-DASH及びPrime WAF等のサブスクリプション型自社開発ツールの拡販に向けた投資を行う。 (4) 働きやすい環境整備 東京本社の移転等、従業員の労働環境向上と業務拡大対応のための環境整備投資を行う。 3. 2023年3月期の事業展開 各事業セグメントにおいては、以下のような展開を図っていく計画だ。 (1) ソフトウェアテストサービス事業 エンタープライズ案件の拡大により、一層の案件大型化、単価上昇を推進する。具体的には、大型案件の上流工程からのPOM・QMOとしての参画増加、単価上昇を目指すほか、金融・公共・流通などターゲット業種からの受注拡大や既存システムのマイグレーション案件の受注獲得を目指す。また、新たにグループ化した(株)ミントとのシナジーにより、金融系案件を拡大していく。一方、同社独自の教育メソッドにより技術の品質安定化を継続して行う。このほかにも、人材調達部門の機能強化により、ビジネスパートナーとの関係を強化する。 (2) Web/モバイルアプリ開発サービス事業 セキュリティ事業の拡大及び新技術の積極導入・開発を目指す。具体的には、脆弱性診断によるセキュリティ需要を取り込み、収益性向上に貢献していく。また、メタバース分野(xR技術)に進出し、新サービスの開発を推進するほか、リバースエンジニアリングサービスの販売をさらに推進する。 (3) オフショアサービス事業 ロックダウン後の経済正常化に対応すべく、エンジニアの積極的な増強で事業拡張を目指す。具体的には、現地日系企業との取引を拡大させ、四半期ごとの安定した売上を目指す。また、エンジニアを積極採用するほか、フリーランスのビジネスパートナーも活用していく。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇) 《TY》
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ソフトウェアテストサービス事業が主力。Web/モバイルアプリ開発サービス事業、オフショアサービス事業も。案件は大型化。エンタープライズ系領域の売上は順調。中期経営計画では27.3期売上高157億円目標。 記:2024/06/24