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壽屋 Research Memo(7):エンターテインメント分野全般を扱う企業目指す

2022/4/20 15:37 FISCO
*15:37JST 壽屋 Research Memo(7):エンターテインメント分野全般を扱う企業目指す ■成長戦略 壽屋<7809>は中期経営計画を公表していないが、企業理念を「社会に貢献し、感謝される分野において常に感動と驚きを提供する健全なるNo.1企業であり続ける」としている。さらに、従来のフィギュア、プラモデル、雑貨等の製品も大切にしながら、より大きなフィールドとしてエンターテインメント分野全般を扱う企業へのシフトを目指すとしている。 重点戦略は自社オリジナルIP製品、海外展開、版権戦略などの強化 1. 重点戦略 重点戦略としては、自社オリジナルIP製品の強化、海外展開の強化、版権戦略、製造工程の効率化、製造拠点の拡充を推進している。 自社オリジナルIP製品については、2009年に発売したプラモデル「フレームアームズ」シリーズ以降、複数のシリーズを展開して着実に実績を積み上げている。今後も好評を得た自社オリジナルIPシリーズを中心に、他社とのコラボレーションも含めて事業拡大を図る方針だ。 海外展開の強化では、従来の主要ターゲットとしていた中国及び北米に加えて、中国以外のアジア諸国や欧州もターゲットとしてグローバル企業への変革を図る方針としている。 版権戦略については、他社IPの版権取得に努めるとともに、自らが版権元となって他社に版権を販売(ライセンスアウト)してロイヤルティー収入を拡大するビジネスモデルへの取り組みを開始している。 製造工程の効率化、製造拠点の拡充については、現在は主に中国広東省に所在する製造拠点に外部委託しているが、中国における人件費上昇、政治・経済・行政・環境に関するカントリーリスクが拡大傾向であることに対応して、今後はカントリーリスク軽減や製造能力拡大を視野に入れて、製造拠点の分散・拡充を推進する方針としている。 VR・AR等の技術と連携させた新商品・新サービスの展開を発表 2. VR・AR等の技術と連携させた新商品・新サービス 2020年11月には、新たな事業領域として、VR・AR等の各技術と連携させた新しい商品・サービスをパートナー企業との協業によって提供し、新たな「遊び」を創造するデジタル事業を展開すると発表している。 VR分野では、VR空間の衣・食・住のうち衣の分野の「アバター」を開発する。AR分野では、(株)Gugenkaが提供するAR技術と連携し、好きな場所に3DCGで作られたデジタルフィギュアを飾れるアプリケーション「HoloModels(R)」で提供する。 デジタル技術を活用した新たな「遊び」の創出による中長期成長ポテンシャルは大きい 3. デジタル事業への展開推進 同社は、他社IP製品の拡大、自社オリジナルIP製品の強化を推進し、より大きなフィールドとしてエンターテインメント分野全般を扱う企業へのシフトを目指すとしている。アバターやデジタルフィギュアなどVR・AR等を活用して新たな「遊び」を創造するデジタル事業への展開も推進している。弊社では、デジタル技術も活用した積極的な事業展開により、中長期成長ポテンシャルは大きいと考えている。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展) 《EY》
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プラモデルやフィギュアを製造・販売。好採算の自社IP製品に力注ぐ。昨年12月の資本業務提携でテレビ朝日が筆頭株主に。24.6期上期は競合他社参入よる競争激化でシェア低下。想定以上の原材料高も利益の重石に。 記:2024/04/12