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学情 Research Memo(1):複雑化・細分化する採用ニーズに対応しつつ、中長期的に世界を舞台とした成長を目指す
2022/2/7 16:01
FISCO
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*16:01JST 学情 Research Memo(1):複雑化・細分化する採用ニーズに対応しつつ、中長期的に世界を舞台とした成長を目指す ■要約 学情<
2301
>は東京都千代田区に本社を置く、就職情報事業を行う企業である。主な事業は、新卒採用の「あさがくナビ」「就職博」や、中途採用の「Re就活」「転職博」、人材紹介の「Re就活エージェント」などのほか、公的分野商品の提供を行っている。 1. 2021年10月期の業績概要 2021年10月期の業績は、売上高6,222百万円(前期比8.8%増)、営業利益1,819百万円(同53.1%増)、経常利益2,014百万円(同46.9%増)、当期純利益1,383百万円(同49.2%増)と増収増益で着地した。販管費は、テレビCMの抑制で販売促進費を抑えつつWebでのCM比率を高めるなど効果的な広告施策が奏功し、2,375百万円(同8.0%減)となった。2021年10月期は、市場の依然とした新卒学生への採用意欲の高さや例年以上に学生からの内定辞退が発生したことによる追加採用ニーズとともに採用活動の早期化へ対応するため、2023 年3月卒業予定者に対するインターンシップ告知媒体へのニーズが高まった。そうしたなかで同社では、新卒採用市場における中長期的採用計画に基づく底堅い採用ニーズを捉え、新卒向け就職サイト「あさがくナビ」にて動画を中心に訴求力向上を図るなどダイレクトリクルーティングサイトとしての強みが生きた形となった。中途採用市場においては、転職市場のニーズの高まりにより、「Re就活」を中心に、新卒で入社した新入社員による早期退職の補完ニーズを捉えた。 2. 2022年10月期の業績見通し 2022年10月期の業績予想は、売上高6,400百万円(前期比2.9%増)、営業利益1,590百万円(同12.6%減)、経常利益1,750百万円(同13.1%減)、当期純利益1,160百万円(同16.1%減)としている。なお2022年10月期より会計基準の変更に伴い増収減益予想となるものの、従来会計基準での売上高は7,000百万円(同13.6%増)、経常利益は2,250百万円(同11.7%増)となっており、成長基調にあることが分かる。同社は、足元営業環境の前期比好転に照らし2022年10月期の業績はさらなる回復を見込んでいる。また、既存主力商品の「あさがくナビ」「Re就活」における動画を中心とした「JobTubeシリーズ」といった新商品の投入により、細分化・複雑化する企業の採用ニーズを的確に捉えるとともに、求職者の「新しい働き方」や「企業理解」へのニーズに引き続き応えるべく、今後もオンライン・デジタル新商品の開発に注力し、業績の向上を図っていく計画である。 3. 中長期の成長戦略概要 同社は、新経営ビジョンとして『目指せ1,000億円「世界を相手にビジネスを楽しむ」』の策定に加え、2022年10月期~2026年10月期までの5ヶ年を対象とした新中期経営計画『新生学情の新たな挑戦』を公表した。新中期経営計画では、2026年10月期の売上高12,000百万円、経常利益3,320百万円、売上高経常利益率27.6%となる目標を定めた。これを達成するために、1)より成長が見込まれる首都圏マーケットを中心に戦力拡大に取り組むことで5年後に全社400名超の体制構築、2)2021年10月期に設置したセールスマーケティング本部におけるオンラインでの商談やインサイドセールスへの注力、3)「Re就活」「あさがくナビ」での動画コンテンツ強化と新サービスの推進及び同社が伸び代の大きいと考えている人材紹介事業へのリソース集中投下、4)「イベントに強い学情」のブランドを堅持・向上させる多彩なラインナップのイベント事業を積極展開、の4つの施策に注力していく。 ■Key Points ・2021年10月期は底堅い採用ニーズを捉えつつ各サービス強化が奏功し増収増益で着地 ・2022年10月期は会計基準の変更により増収減益予想となるものの従来基準では成長予想 ・中長期的には人材や既存及び新規サービス等への積極投資を進め売上高1,000億円を目指す (執筆:フィスコ客員アナリスト 石津大希) 《EY》
関連銘柄 1件
2301 東証プライム
学情
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時価総額 27,308百万円
転職サイト「Re就活」、新卒向け就活・就職サイト「あさがくナビ」、合同企業セミナー「転職博」を運営。ソーシャルソリューション等も。24年秋に30代特化のダイレクトリクルーティングサイトをローンチ予定。 記:2024/08/22
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