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オーケストラ Research Memo(1):マーケティングDX領域のリーディングカンパニーを目指す

2022/1/21 15:11 FISCO
*15:11JST オーケストラ Research Memo(1):マーケティングDX領域のリーディングカンパニーを目指す ■要約 Orchestra Holdings<6533>は企業ビジョンに「創造の連鎖」を掲げ、企業のデジタルマーケティング(Digital Marketing)やデジタルトランスフォーメーション(Digital Transformation、以下DX)を支援するテクノロジー企業である。デジタル広告運用を中心とするデジタルマーケティング事業を主力に、システム開発・IT人材サービスやクラウドインテグレーション(Cloud Integration)を中心とするDX事業、その他として「チャットで話せる占いアプリ ウラーラ」(以下、「ウラーラ」)を主力としたプラットフォーム事業やタレントマネジメントシステム「スキルナビ」の開発・販売、新規事業などを展開している。 特徴・強みとしては、M&Aを積極活用してIT・DXやデジタルマーケティングといった成長分野にビジネス展開していること、デジタルマーケティング事業では主力サービスの運用型広告サービスが高い評価を得ていること、DX事業では成長ドライバーと位置付けているクラウドインテグレーション事業で、米国Salesforce.com<CRM>の導入支援・保守・運用等で豊富な実績を誇っていることなどがある。今後も、M&Aを積極活用することで、開発体制の強化や新たな柱となる事業の育成、事業間のシナジー創出を推進する方針だ。 1. 2021年12月期第3四半期累計の業績概要 2021年12月期第3四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比39.9%増の11,887百万円、営業利益が同94.5%増の906百万円となり、売上高・利益とも第3四半期累計として過去最高値を更新した。DXトレンドの進展やインターネット広告市場の拡大を背景に、新型コロナウイルス感染症拡大(以下、コロナ禍)でも各事業が高い成長を継続し、M&Aや人材投資による費用増加を吸収した。なお、2019年5月に決議した有償ストックオプションの行使条件達成が確実となったことで、2021年12月期第3四半期に株式報酬費用127百万円を計上しており、株式報酬費用計上の一過性要因を除いた実質ベースの営業利益は、同121.9%増の1,034百万円であった。 2. 2021年12月期の業績見通し 2021年12月期については、DX事業、デジタルマーケティング事業ともに好調に推移していることから、2021年9月に業績予想の上方修正を発表し、売上高が前期比32.1%増の15,620百万円、営業利益が同64.8%増の1,131百万円としている。下期もタレントマネジメントシステム等の新規事業への投資を継続し、収益フェーズへの早期移行を目指していることから、2021年9月に上方修正した通期業績予想を据え置いたものの、市場の拡大や好調な進捗を考慮すると、上振れて着地する可能性が高いと弊社では見ている。さらに2022年12月期についても、既存事業のさらなる成長に加え、2021年12月期に実施したM&Aや先行投資が寄与することなどから、収益拡大基調が続くと弊社では期待している。 3. 成長戦略 成長戦略としては、M&Aの積極活用により既存事業の拡大スピードを加速させると同時に、成長性・収益性の高い新規事業領域へ投資することで、「創造の連鎖」の拡大を推進するとしている。成長戦略としてM&Aを積極活用し、DX事業とデジタルマーケティング事業で技術融合やシナジー創出を推進することで、マーケティングDX領域のリーディングカンパニーを目指している。 ■Key Points ・企業のデジタルマーケティングやDXを支援するテクノロジー企業 ・2021年12月期第3四半期累計業績は、売上高・利益とも第3四半期累計として過去最高値を更新 ・コロナ禍でも各事業が高い成長を継続していることから、2021年12月期業績も大幅増収増益予想 ・マーケティングDX領域のリーディングカンパニーを目指す (執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展) 《YM》
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時価総額 9,209百万円
DX支援サービス会社。システム開発やアプリ開発、クラウドサービス導入支援に加え、運用型広告サービスやSEOコンサルティング等のサービスを提供。23年12月期の売上高は会社予想を超過も、広告市況が影響した。 記:2024/03/08