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アートネイチャ Research Memo(1):日本初の総合毛髪企業として業界をリード

2022/1/7 15:21 FISCO
*15:21JST アートネイチャ Research Memo(1):日本初の総合毛髪企業として業界をリード ■要約 1. トータル・ヘアコンサルタント企業としてライフスタイルを提案 (株)アートネイチャー<7823>は毛髪業界をリードする総合毛髪企業の大手で、「ふやしたいのは、笑顔です。」をモットーに、トータル・ヘアコンサルタント企業として、より美しく輝きのあるライフスタイルを顧客に提案している。男女それぞれに向けたハイエンドのオーダーメイドウィッグの製造・販売が主力事業だが、毛髪に関する幅広い商品・サービスを取り扱っており、多様化・高度化する顧客ニーズに合わせ、男女を問わず一人ひとりの個性に合わせた最適なソリューションを提供している。特徴としては、高品質なウィッグをフィリピンの自社工場で製造し、くつろぎにこだわった全国275の店舗(2021年3月末時点)で、専門的な技術を持つ理・美容師資格取得者が、購入からアフターサービス、日常のアドバイスまで、徹底的にサポートしている点があげられる。 2. 強みは商品開発力、技術力、接客力 同社商品・サービスには、オーダーメイドウィッグのほか、オリジナルのスタイルに仕上げるハイエンドな既製品ウィッグや、気軽に使えるスタンダードな既製品ウィッグ、自然な仕上がりと高い自由度が特徴の増毛商品、発毛有効成分を配合した発毛剤、豊かな髪を育む環境を保つ育毛ケア・サービスなどがある。こうした商品・サービスを展開する同社のビジネスモデルは、テレビやインターネットなどの広告媒体で訴求し、電話やメールなどでコンタクトしてきた人を新規顧客として取り込む「反響営業」、そしてアフターサービスなどを通じて新規顧客と信頼関係を築き、定着させる「リピート契約・定着」を軸としている。こうした「反響営業」→「リピート契約・定着」というサイクルをスムーズに回す原動力となっているのが、商品開発力、技術力、接客力であり、さらに業界唯一の上場企業としての社会的信用に裏付けられたブランド力や良好な財務体質、収益力が顧客にとっての大きな拠り所となっている。 3. 「アートネイチャーChallengeプラン」で次代を切り拓く 内外経済の先行き不透明感や毛髪業界の成熟化、他社・隣接業界との競争激化など、同社を取り巻く環境には様々な課題が生じている。そこで同社は、こうした課題を解消し「次代を切り拓くアートネイチャー」の礎を築いて成長を持続するため、2021年3月期を初年度とする3ヶ年の中期経営計画「アートネイチャーChallengeプラン」を策定した。そして、プラン達成のため、(1)業績伸長、(2)新領域の開拓、(3)採用の強化、(4)人財の育成、(5)市場との対話、(6)業務の刷新——という6つの重点Challenge施策を実行している。しかし、新型コロナウイルス感染症拡大(以下、コロナ禍)の影響が想定以上に大きく、課題解消~持続的成長という中期経営計画の目的は変わらないが、2023年3月期売上高440億円などの目標達成には、既存事業や新規事業でもうひと踏ん張りする必要がある状況といえる。 4. 新商品への期待から通期業績予想を上方修正する余地は大きくなった 2022年3月期第2四半期の業績は、売上高19,329百万円(前年同期比30.7%増)、営業利益1,561百万円(同2,153百万円増)となった。前年同期の緊急事態宣言の反動により売上高が大きく伸び、利益は赤字から黒字に転換するなど順調な回復となった。同社は2022年3月期通期業績見通しを、売上高40,363百万円(前期比12.5%増)、営業利益2,023百万円(同4.7%増)と見込んでいる。ところが、下期の業績見通しは、前年同期に比べて利益水準が低いだけでなく、上期との比較でも低くなっている。同社は保守的な予想としているが、「フィーリン」などの新商品が注目を集めており、同社も積極営業を展開する方針である。また、下期の販管費の伸びが非常に大きくなっている。このため、通期業績予想を上方修正する余地は大きくなったといえる。 ■Key Points ・トータル・ヘアコンサルタントとしてライフスタイルを提案する総合毛髪企業 ・「次代を切り拓くアートネイチャー」の礎を築き成長を持続するため中計を策定 ・2022年3月期第2四半期は順調に回復。加えて、通期業績予想には上方修正余地 (執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光) 《SI》
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時価総額 26,139百万円
かつらメーカー最大手。ウィッグや発毛剤、ヘアケア商品、健康食品等の毛髪製品を提供する。男性向けはリピート売上が横ばい。24.3期3Qは女性向け既製品売上高が2桁増。商業施設の来店客数増で販売数が増加。 記:2024/03/05