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三栄コーポ Research Memo(3):家具家庭用品、服飾雑貨、家電の3事業が柱

2021/12/21 16:03 FISCO
*16:03JST 三栄コーポ Research Memo(3):家具家庭用品、服飾雑貨、家電の3事業が柱 ■事業概要 1. 家具家庭用品事業の動向 三栄コーポレーション<8119>最大の事業セグメントが家具家庭用品事業である。この事業は、OEMの比率が売上高の90%前後と高く、良品計画に代表される大手顧客の事業の伸びとともに成長してきた。ブランドでは、子会社の(株)エッセンコーポレーションがドイツのテーブルウェアブランド「Villeroy&Boch(ビレロイ&ボッホ)」等を輸入販売する。成長著しいのは、「MINT」等の自社のeコマースインテリアショップである。楽天市場やYahoo!ショッピングで1,000を超えるアイテムを販売しており、リーズナブルな価格の良質なベッドやマットレス、アンティーク調家具、インテリア等が消費者のニーズに合致している。コロナ禍においては巣ごもり消費の追い風もあって急成長し、2021年3月期の売上高は40億円規模に拡大した。2019年3月にはマレーシアで家具・インテリアの自社工場(約4,000m2)が稼働を開始し、自社ブランドやOEM商品の製造及びODM提案が図れる開発拠点となっている。 2. 服飾雑貨事業の動向 服飾雑貨事業ではブランド事業が売上高の約50%を占めており存在感が高く、本来は収益性の高いセグメントである。同社が取り扱う最大のブランドが、ドイツで240年以上の伝統があるコンフォートサンダル・シューズを扱う「BIRKENSTOCK」であり、子会社ベネクシーが小売り事業を運営する。1万円前後の価格帯にもかかわらず根強い支持があり、47ヶ所の直営店舗とeコマースで販売されている。長く使う顧客が多い商品だけに、自社運営のアフターサービスも充実している。直営店舗は集客力のあるショッピングセンターや有名百貨店に出店している。2021年3月期は、一時期のブームが落ち着いたことや、都心を中心とした店舗間のカニバリゼーションが顕在化したこと、コロナ禍に伴う集客難などが重なり、セグメント損失を計上した。不採算店の閉鎖やスタッフ・販売員の販売力強化を進め、スクラップ&ビルドも進捗し、65店舗(2019年3月末)から47店舗(2021年12月)に縮小した。 3. 家電事業の動向 OEM事業では、中国の子会社である三發電器製品(東莞)有限公司、また香港の子会社である三發電器製造廠有限公司が小物家電を製造・販売する。ブランド事業においては、調理家電の「Vitantonio」、理美容家電の「mod’s hair」、業務用調理機器の「MULTI CHEF(マルチシェフ)」などを製造販売している。直近で勢いがあるのは、コロナ禍での巣ごもり消費に関連する「Vitantonio」である。ホットサンドベーカーやコードレスボトルブレンダーなどが売れ筋となっている。ホットサンドを家庭で作るという生活スタイルやオリジナルドリンクが楽しめる生活スタイルなどを提案するユニークな家電ブランドとして人気が高い。一方で、外出自粛などから理美容家電の需要は減退した。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫) 《EY》
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家具や服飾雑貨、調理用品、小型家電を手掛ける専門商社。ビルケンシュトックなどブランド事業や良品計画への商品提供を展開。海外取引やブランド・EC事業の強化に重点。服飾雑貨事業の好調で、3Q累計は黒字転換。 記:2024/02/04