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ポエック Research Memo(1):積極的なM&Aによりグループ基盤の拡充と高成長を目指す

2021/12/1 16:01 FISCO
*16:01JST ポエック Research Memo(1):積極的なM&Aによりグループ基盤の拡充と高成長を目指す ■要約 広島県福山市に本社を置くポエック<9264>は、1989年にポンプの販売会社として創業した。ポエックの社名は、ポンプ・イクイップメント・エキスパート(Pump Equipment Expert)、すなわちポンプ装置の専門家を表している。現在では、水と空気に重点を置いた環境装置全体に分野を広げている。 1. 積極的にM&Aを活用 これまで合計9件のM&Aを実行し、事業を拡大してきた。M&A戦略は、技術を見つけ、育て、生かすことを基本方針とする。グループの製造技術力の強化、製造拠点の増加、事業領域の拡大に加え、販売チャネルや商圏の拡大及び人材の獲得に寄与している。2017年11月に東証JASDAQ(スタンダード)に上場し、上場メリットである社会的な信用度の向上と資金調達の多様化による資金を得た。同社は今後もM&Aを加速し、成長力を高めていく方針である。 2. 2021年8月期の業績と2022年8月期の予想 2021年8月期の連結業績は、売上高が前期比2.5%増の6,256百万円、営業利益が同25.9%増の276百万円、経常利益が同15.6%増の295百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同13.3%減の193百万円となった。新型コロナウイルス感染症の拡大(以下、コロナ禍)により病院や介護施設を主要顧客とする防災・安全事業の売上高が前期比37.0%減少したものの、主力の環境・エネルギー事業が補った。親会社株主に帰属する当期純利益が減少したのは、2020年8月期に投資有価証券売却益による特別利益の計上があったためである。 2022年8月期は、売上高が前期比8.5%増の6,789百万円、営業利益が同24.3%増の343百万円、経常利益が同16.3%増の344百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同22.2%増の236百万円を予想し、2期連続して20%超の営業増益を見込む。同社は収益性を重視した経営戦略をとっていると弊社は見ている。 3. 成長戦略 同社が実施するM&Aは、単なる規模の拡大ではなく、シナジーの発揮により企業価値増大を図るものとなっている。同社は、ポンプなど水処理機における市場には本拠地である中国地区では大きなプレゼンスを有するが、同地区の市場規模は日本全体の5%に過ぎない。そこで、2019年12月に神奈川県のポンプ等の機器修理会社を買収して、関東地区での足掛かりを得た。今後は大商圏の関東から南下し、中部、関西地区を順次開拓していく。同事業は成熟市場であるものの、同社グループは商圏拡大で成長事業としていく方針である。また、同社が2021年9月に子会社した養殖設備のニッチトップ企業(株)マリンリバーは、同社グループのリソースを活用して生産能力の拡大やクロスセルの事業機会を獲得するチャンスを獲得した。同社としては、漁業では「獲るから育てる」へトレンドが移行するなか、積極投資による大躍進の可能性を得たことになる。さらに、同社が行うオゾンガス発生装置事業では、東北大学からアプローチを受け多様なウイルスに対して有効な不活化機能を発揮するオゾン装置を共同開発する研究契約を締結した。2023年の製品化を計画している。 ■Key Points ・ニッチトップ企業の獲得や独自商品の開発により高収益・高成長を目指す ・2022年8月期は、2期連続の20%超の営業増益を予想 ・大商圏への橋頭堡を得て、エリア拡大により成熟市場を成長分野に (執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健) 《EY》
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時価総額 11,254百万円
ポンプやオゾン装置、防潮壁などを販売。ポンプの修理・保守に強み。子会社で船舶機械や消化設備の生産も。大型案件の受注等で動力・重機等事業は伸長。環境・エネルギー事業も順調。24.8期1Qは大幅増収増益。 記:2024/02/03