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アドバンクリエ Research Memo(3):国内最大級の保険選びサイト「保険市場」運営。独立系保険代理店大手(2)

2021/7/6 15:13 FISCO
*15:13JST アドバンクリエ Research Memo(3):国内最大級の保険選びサイト「保険市場」運営。独立系保険代理店大手(2) ■アドバンスクリエイト<8798>の事業概要 (3) メディア事業 メディア事業は、保険選びサイト「保険市場」を広告媒体とした広告枠の販売となる。国内最大級の保険選びサイトとしてのブランドを確立しており、保険への関心が高い顧客層に直接アプローチできることから、広告主も保険会社や保険代理店が大半で広告単価も比較的安定している。 (4) メディアレップ事業 自社で蓄積してきた広告運用業務のノウハウを用いて、保険会社向けにSEO対策を中心とした広告運用サービスを行う広告代理店ビジネスとなる。従来メディア事業に含めていたが、年々顧客数が増え売上規模も大きくなったため、2020年9月期より分離して開示している。保険会社からは費用対効果の面で高い評価を受けており、2020年4月にはヤフー(株)が運営するYahoo!マーケティングソリューション パートナープログラム※において、保険専業広告代理店として初の「Yahoo!マーケティングソリューション ★★セールスパートナー」にも選ばれている。 ※Yahoo!マーケティングソリューション パートナープログラムとは、 Yahoo!マーケティングソリューション パートナーの中で、Yahoo! JAPAN の広告商品・サービスを総合的に活用し、優れた実績のあるパートナーに対して、星ごとにパートナー認定し、実績に応じて★6段階で認定している。 (5) 再保険事業 再保険事業は、同社が保険代理店として獲得した保険契約の一部について、元受保険会社と同社の子会社であるAdvance Create Reinsurance Inc.との間で再保険契約を結ぶスキームとなっている。主に生命保険の再保険を中心に引き受けており、2021年3月末時点の契約先企業は11社(生命保険8社、損害保険2社、少額短期保険1社)となっている。ストック型のビジネスモデルであるため期初段階でほぼ年間の収入見通しが把握可能で、大規模自然災害や環境の変化によって保険会社の保険金支払い額が想定を超えて大きく増えない限りは、営業利益率で15%前後の高収益性と安定性が期待できる事業となる。 2. 同社の強み 同社の強みは大きく3つにまとめることができる。第1に、保険専門のソフトウェアの開発について内製化していることにある。専業保険代理店でありながら約100名のITエンジニアを擁し、国内最大級の保険選びサイト「保険市場」の改善等を日々行っているほか、経営陣・営業現場と直結したシステム開発部隊により前述した顧客管理システムなどのアジャイル開発を実現しており、保険代理店業界のなかではIT活用において最も先行している企業と言え、競争力の源泉となっている。 第2に、「保険市場」を通じた集客だけでなく、先進テクノロジーを積極的に取り入れた独自のマーケティング手法を確立することで、費用対効果の高いWebプロモーション施策を実践できていることにある。ここ数年ではSNS広告やチャットボットによる顧客対応の仕組みなどを業界でいち早く取り入れ、生産性向上や契約件数の増加につなげている。 第3に、環境変化にスピーディーに対応できる企業文化が醸成できている点にある。一例を挙げると、コロナ禍によって2020年3月以降は対面での営業が一時的に制限されたことから、同社はいち早く社内の若手エンジニア等が保険相談に特化したオンラインビデオ通信システムを開発し実用化した。営業スタッフもシステムに慣れるまで時間を要したものの若手を中心に積極的にシステムを活用していくなかで生産性も向上した。現在は直営店の売上も大きく伸長し、収益好調の原動力ともなっている。また、2021年2月には保険業界では国内初となる保険商品のライブコマースを開始している。こうした環境変化の対応力については、企業文化・創業精神を軸とした教育・研修制度による人財育成によって醸成されているものと考えられる。また、同社では入社後3年間の自己投資支援手当など、社員の自己研鑽を促す体制を整備していることも一因であろう。 最大の強みは保険選びサイト「保険市場」が、保険契約の見込み顧客獲得ツールとして圧倒的な集客力を誇っていることにある。Webサイトへのアクセス件数が多いほど資料の請求件数や問い合わせが増えることになり、結果的に保険商品の契約数増加につながるためだ。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《NB》
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時価総額 23,392百万円
国内最大級の保険代理店。比較サイト「保険市場」を通じて生保や損保、少額短期保険を販売。ASP事業は売上横ばい。固定費の圧縮等により、保険代理店事業は損益改善。販管費は減少。24.9期1Qは黒字転換。 記:2024/02/24