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グローセル Research Memo(7):ルネサスエレクトロニクス製半導体の拡販が成長戦略の主軸であるのは不変(1)

2021/6/25 15:07 FISCO
*15:07JST グローセル Research Memo(7):ルネサスエレクトロニクス製半導体の拡販が成長戦略の主軸であるのは不変(1) ■中長期成長戦略 2. ルネサスエレクトロニクス製品への取り組み グローセル<9995>はその設立の経緯(イーストンエレクトロニクスとルネサスデバイス販売が合併して誕生)から明らかなように、ルネサスの特約店として成長を遂げてきた。現状では、売上高の約80%弱をルネサスエレクトロニクス製品が占めているが、ルネサス側から見ても、同社は重要な特約店の1つと言えるだろう。 そのため、今後の成長戦略の柱として「ルネサスエレクトロニクス製品への取り組み」を掲げているが、特に以下の3つの重点施策を実行していく方針だ。 ・Winning Combination/Cross Sell※ の徹底推進 ・産業分野:監視システムのバッテリレス・AI化 ・自動車分野:安全と安心のバッテリ監視とセキュリティ ※Winning Combinationとはルネサス製MCUと旧インターシル・IDT製品のキット販売 Cross Sellとはルネサス製品と特約店独自商材とのキット販売 また以前から注力してきた「デザイン-イン」の強化・拡大も継続する。「デザイン-イン」とは、新製品への採用内定を指す。顧客が新製品開発を進める初期段階から計画に参画し、顧客ニーズを満たすようなソリューション提案を行っていく必要があるため、顧客との信頼関係が厚く、期待に応えられるだけの技術力がないと参画はできない。 (1) 2022年3月期の「デザイン-イン」目標は455億円 2021年3月期のルネサスエレクトロニクス製品のデザイン-イン金額(売上高ではなく、数年間にわたる生涯売上見込の累計額)は、418億円(自動車分野308億円、産業分野ほか110億円)であったが、2022年3月期は455億円(同335億円、同120億円)を目指している。 2021年3月期の主なデザイン-イン事例としては以下のようなものがあった。 (2) 主要3分野での拡販への取り組み強化 同社では、「ADAS/AD」「スマートファクトリー」「スマートインフラ」をデザイン-インの重要分野と定めて取り組んでいる。技術的な課題としては、「コネクティビティ」「センシング」「セキュリティ」「ローパワー」がキーワードとなっている。 (3) 「Winning Combination/Cross Sell」を提案 以前のように各商材(部品)を単体で販売するのではなく、ルネサスの補完的な製品ポートフォリオをもとに高競争力・高付加価値なMCU+旧インターシル+旧IDT製品を組み合わせたWinning Combination/Cross Sellを提案していく。例えば従来の「ルネサス製品」だけであれば、下図の薄水色の部分しか対象にできないが、「ルネサス+旧インターシル+旧IDT」の組み合わせによって、次の図の青色の部分も対象とすることができる。 (4) バッテリレスソリューション(環境、効率化) 環境発電活用でリアルタイム監視でもバッテリメンテナンスフリーを実現。メンテナンス・コスト、頻度を抑えることができる。 (5) AIソリューション(生産現場・高効率化) カメラAIソリューション:カメラ単体でAI処理を実現。設置場所、増設が容易。また消費電力では同等性能のAI_Soc比で約1/3の消費電力(RZ/V2M)。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇) 《NB》
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半導体・電子部品の技術商社。ルネサスエレクトロニクス製品を中心に、海外製電子部品も取り扱う。半導体素子は自動車分野中心に堅調。24.3期3Qは増収。マクニカによるTOBは成立、同社株は上場廃止へ。 記:2024/03/30