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大幸薬品 Research Memo(2):2021年12月期は、売上高220億円、営業利益45億円
2021/6/10 15:02
FISCO
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*15:02JST 大幸薬品 Research Memo(2):2021年12月期は、売上高220億円、営業利益45億円 ■今後の見通し 大幸薬品<
4574
>の2021年12月期通期の業績予想は、売上高で22,000百万円、営業利益で4,500百万円、経常利益4,400百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で3,100百万円と好業績を期初に予想した。前期(12ヶ月間に調整した参考数値)と比較すると、売上高で前期比1.9%増、営業利益で同27.4%減、経常利益で同26.1%減、親会社株主に帰属する当期純利益で同24.7%減と、売上高で前期並み、各利益で過去最高だった2020年12月期には及ばないものの歴代2位の高い水準である。第1四半期の業績は出遅れたものの、業績予想の変更は行っていない。 医薬品事業の売上高予想は4,350百万円(前期参考値は4,337百万円)とほぼ同水準である。2020年12月期は、コロナ禍により2月以降から外食や旅行などで外出する機会が減り、止瀉薬を服用する機会が減ることにつながった。2021年12月期は、上期は引き続き厳しい状況が継続するも、下期以降は緩やかな回復を見込んでいる。第1四半期段階の通期売上高予想に対する進捗率は20.7%(前年同期は19.6%)であり計画通りの進捗である。 感染管理事業の売上高予想は前期比2.4%増の17,640百万円と微増を予想する。2020年12月期は、インフルエンザの流行が極端に少ない一方で、コロナ禍により消費者の感染症予防意識が高く維持される特殊要因があり、「クレベリン」関連製品の需要が大きく押し上げた(売上換算で約54億円)。2021年12月期予想では、コロナ禍の終息を予想し、前期特殊要因の反動減(売上換算で約28億円)を織り込むが、新製品の成長や業務用製品群の強化、海外事業の増加により増収を計画する。新製品では「ウイルスプロテクトマスク」(2020年11月発売)や、業務用では「クレベリン発生機エレクローラー」(2020年12月発売)、業務用「クレベリンpro」のブランドリニューアルなどが期待できる。第1四半期段階の通期売上高予想に対する進捗率は13.4%(前年同期は19.2%)であり、計画を下回る進捗であるが、新型コロナウイルスの感染者数増加により3回目の緊急事態宣言が各地域で発出する等、事業環境は不透明な状況であるため、業績予想は据え置いた。新型コロナウイルス(変異株含む)に対する二酸化塩素の有効性データ取得や新製品の拡販、新規販売チャネルへの注力などの営業・マーケティング施策やコスト削減などにより、期初計画達成を目指す考えである。 弊社では、感染管理製品市場において、前年の市場拡大に伴い競合他社も増加したものの、反動減により淘汰が始まる年になると推察している。その中で「クレベリン」はブランド認知においてNo.1の存在であり、ブランド傘下の品揃えも充実しており、シェア拡大が期待できると考えている。また、前述の新型コロナウイルス(変異株含む)に対する二酸化塩素の有効性データ取得が成功すれば、「クレベリン」の信頼性はさらに増すことになるだろう。以上から感染管理市場の特需は剥落するものの、巡航速度での成長に戻り、その市場で同社が着実にシェアを高めるシナリオを想定している。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫) 《AS》
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大幸薬品
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時価総額 18,432百万円
正露丸、セイロガン糖衣Aなど一般用医薬品の製造・販売を行う医薬品事業が主力。「クレベリン」シリーズ等の感染管理事業も展開。1946年設立。医薬品事業は京都工場の医薬品ライン立ち上げなど増産施策に取り組む。 記:2024/09/01
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