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GセブンHD Research Memo(2):「オートバックス」「業務スーパー」「精肉」事業が収益の柱

2021/6/2 15:52 FISCO
*15:52JST GセブンHD Research Memo(2):「オートバックス」「業務スーパー」「精肉」事業が収益の柱 ■事業概要 G-7ホールディングス<7508>の事業セグメントは2021年3月期より、オートバックス・車関連事業、業務スーパー事業、精肉事業、その他事業の4つの事業セグメントで開示している。2020年3月期まではオートバックス・車関連事業、業務スーパー・こだわり食品事業、その他事業の3つで開示していたが、業務スーパー・こだわり食品事業に含めていた業務スーパー事業や精肉事業の規模が大きくなったため、それぞれ分離独立して開示し、こだわり食品事業についてはその他事業に含めるようにした。2021年3月期の事業別売上構成比を見ると、オートバックス・車関連事業で22.2%、業務スーパー事業で50.7%、精肉事業で11.8%となり、これら3事業で全体の80%以上を占め、利益構成についてもほぼ同様のバランスとなっている。また業務スーパー事業、精肉事業とその他に含まれる「めぐみの郷」や「miniピアゴ」の売上を加えると、売上高の約7割を食品小売事業で構成していることになる。 1. オートバックス・車関連事業 オートバックス・車関連事業は、「オートバックス」のフランチャイジーでカー用品販売、メンテナンスなどを展開する(株)G-7・オート・サービスを中心に、バイク用品の販売・メンテナンスを展開する(株)G-7バイクワールド、マレーシアで「オートバックス」「バイクワールド」を運営するG7 RETAIL MALAYSIA SDN.BHD.、自動車輸出販売事業を展開するG-7.Crown Trading CO., LTD.の4社で構成されている。 売上高の8割強はオートバックス関連で占められ、2021年3月末時点のオートバックス関連の店舗数は国内75店舗(オートバックス68店舗、オートバックスエクスプレス7店舗)、マレーシア2店舗となり、オートバックスグループ(国内584店舗、海外45店舗)のなかでは最大規模のフランチャイジーとなっている。国内の出店エリアは兵庫県、京都府、福井県、岡山県、広島県、千葉県、茨城県となり、なかでも兵庫県には全体の約5割となる39店舗を出店している。従業員1人当たりの生産性や粗利益率、在庫回転率などを重視した店舗運営を徹底しており、オートバックスグループのなかでも高い収益性を維持している。そのほか、「BPセンター」(板金・塗装)9店舗、新車・中古車買取販売の「スズキカーズ大阪」1店舗などを展開している。また、新業態としてアウトドア用品専門店「FIELD SEVEN」を2020年から開始しオートバックス店舗内に2店舗出店している。 「バイクワールド」は、2021年3月末時点で国内12店舗、マレーシア2店舗の合計14店舗を展開している。また、2017年に子会社化したG-7.Crown Tradingは東南アジア向けを中心に自動車の輸出販売を行っており、売上構成比はそれぞれ1割弱となっている。 そのほか、G-7・オート・サービスにおいて、たい焼き専門店「やまや本舗」((株)やまや鯛焼き本舗)3店舗、コインランドリーショップ「マンマチャオ」((株)エムアイエス)5店舗を運営しているが、業績への影響は軽微となっている。 2. 業務スーパー事業 業務スーパー事業は、「業務スーパー」のフランチャイジー展開をする(株)G-7スーパーマートの事業となる。出店エリアは関東、中部、関西、九州、北海道地域で、2021年3月末時点の店舗数は165店舗と業務スーパーグループ(915店舗)のなかで最大規模を誇る。地域別店舗数を見ると、関東が67店舗(東京19、神奈川17、埼玉17、千葉14)と最も多く、次いで中部37店舗(愛知26、三重8、岐阜3)、関西34店舗(兵庫23、大阪11)、九州18店舗(福岡14、熊本3、長崎1)、北海道9店舗の順となっている。特に、2021年3月期は九州での新規出店が11店舗と全体の約半分を占めた。 3. 精肉事業 2015年に子会社化した(株)G-7ミートテラバヤシ(旧 (株)テラバヤシ)の事業となり、精肉小売店「お肉のてらばやし」を全国に展開している。子会社化以降は「業務スーパー」または「めぐみの郷」のテナントとして出店を積極化している。また、2020年4月に精肉の卸・小売販売を展開していたアンデス食品を吸収合併(同年7月に現 アンデス食品事業部を組織)している。アンデス食品は首都圏で主に飲食業界や給食、総菜業界向けの卸販売を行っているほか、一部小売販売も行っている。 2021年3月末時点の店舗数は「お肉のてらばやし」が143店舗、アンデス食品の店舗が16店舗の合計159店舗となっている。地域別店舗数で見ると、関東が73店舗と最も多く、次いで関西(兵庫県、大阪府)が36店舗、東海(愛知県、三重県、岐阜県)が25店舗と続いている。「お肉のてらばやし」に関しては全体の約9割が「業務スーパー」や「めぐみの郷」等のグループ店舗内での出店となっている。 4. その他事業 その他事業には、農産物直売所「めぐみの郷」を運営する(株)G7アグリジャパンや、食品・飲食店事業を展開する(株)G7ジャパンフードサービス、女性だけの健康体操教室「カーブス」の運営や不動産管理を行う(株)G7リテールジャパンに加えて、2020年4月に子会社化した99イチバが運営するミニスーパー「miniピアゴ」の事業が含まれる。 「めぐみの郷」については、2021年3月末時点で45店舗を出店している。地域別店舗数を見ると、関西に23店舗(兵庫16、大阪5、奈良2)、関東に16店舗(東京7、千葉4、埼玉3、神奈川2)、中部に6店舗(愛知5、岐阜1)となり、全店舗のうち26店舗が「業務スーパー」内での出店となっている。また、販売方法は事業リスクを低減するため、委託販売方式(販売額の約2割を手数料収入として売上計上)としている。 食品・飲食店事業のうち、食品事業については地域の名産品・特産品を発掘し、百貨店や専門店、ECショップなどで販売しているほか、冷凍食品等の各種PB商品の開発・製造・販売も行っている。飲食店事業に関しては、「いきなり!ステーキ」((株)ペッパーフードサービス)のフランチャイジーとして国内2店舗、台湾1店舗を運営しているが、国内店舗については2021年5月末に閉店予定となっている。また、カスタードアップルパイ専門店「RINGO」を1店舗出店している。 そのほかフランチャイジーとして、女性だけの健康体操教室「カーブス」((株)カーブスジャパン)を25店舗、インドアゴルフスクール「ステップゴルフ」(ステップゴルフ(株))を3店舗運営している。なおリサイクルショップについては、2021年3月期に3店舗すべて閉店し、撤退している。 「miniピアゴ」は東京都、神奈川県で展開しており、2021年3月末時点で72店舗(東京58店舗、神奈川14店舗)を出店している。売上規模は1店舗当たり年間2億円程度で、利益率は1%強と「業務スーパー」と比較すると低く、収益力の向上が課題となっている。なお99イチバに関しては、現在出資比率が80.0%だが、2022年4月に残り20.0%をパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス<7532>から250百万円で買い取り、完全子会社化する予定となっている。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《EY》
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