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不二精機 Research Memo(2):高精度精密プラスチック金型の製造を専業とし事業を拡大(1)

2021/3/31 15:52 FISCO
*15:52JST 不二精機 Research Memo(2):高精度精密プラスチック金型の製造を専業とし事業を拡大(1) ■会社概要 1. 会社沿革並びに事業概要 不二精機<6400>は、1955年3月、初代伊井幸雄(いいゆきお)氏が個人企業「三協金型製作所」として創業、1965年には大阪市生野区に精密プラスチック金型の製造及び販売を目的に、不二精機株式会社として設立した。その後、1977年には生産技術(FTC)研究所を設置、高精度精密プラスチック金型の製造を専業とし事業拡大した。特に1995年にはCDプラスチックケース用精密金型の量産タイプを開発し、売上が急拡大した。その後、2001年にアジアでの生産拠点としてTHAI FUJI SEIKI Co.,LTD.を設立、グローバル展開により海外連結子会社の拡大を加速させた。現在は射出成形用精密金型及び成形システム事業と精密成形品その他事業の2事業で事業展開をしており、2020年12月期における売上構成は射出成形用精密金型及び成形システム事業が39.3%、精密成形品その他事業が60.7%を占める。 同社は、射出成形用精密金型及び成形システム事業において高度な金型設計ノウハウと加工技術を有し、1)ハイサイクル、2)多数個取り、3)不良率・バラツキの極小化、4)長寿命を特徴として高付加価値な精密金型製造を行っている。具体的には、精密並びに高品質が求められる透析装置のダイアライザーや注射器、製品コストの削減も求められる食品用キャップ・容器等がある。また精密成形品その他事業では、精密金型の競争力を活用し、参入障壁の高い自動車関連部品分野に絞り事業展開している。2019年12月期にグループ化した秋元精機工業は板金プレス部品、インサート成形部品製造を手掛け、2020年12月期から精密成型品その他事業に売上が加わっている。 同社は日本の金型市場の縮小に対応し、2001年にタイ進出を契機としてグローバル展開をしている。一部蘇州でのCDケース成形事業からの撤退はあったものの、自動車・2輪向け精密成形品事業を中心に事業拡大を行っている。2020年12月期末現在、同社グループとして501名の陣容を有している。射出成形用精密金型及び成形システム事業においては松山工場と中国常州工場(118名)を拠点に202名、精密成形品その他事業については上海(68名)・タイ(109名)・インドネシア(77名)の3海外生産拠点と秋元精機工業の21名で事業展開している。同社単体の従業員数は108名で、このうち松山工場が83%を占め、国内営業拠点として本社・関東営業所を合わせて17%程度となっている。2019年12月期にグループ化した秋元精機工業は21名在籍し、これを加えても国内生産では120人規模と、人員的にも海外グループ企業の陣容が多くを占めている。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 岡本 弘) 《EY》
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自動車部品用成形品を主力製品とする精密成形品その他事業、射出成形用精密金型及び成形システム事業を展開。ハイサイクル、多数個取りの金型技術が強み。精密金型事業では医療用品分野、食品容器分野の顧客開拓に注力。 記:2024/10/06