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Jトラスト Research Memo(7):2021年12月期の営業収益は微増、各利益は黒字転換を予想

2021/3/15 15:27 FISCO
*15:27JST Jトラスト Research Memo(7):2021年12月期の営業収益は微増、各利益は黒字転換を予想 ■Jトラスト<8508>の今後の見通し ● 2021年12月期の業績見通し 同社グループは、コロナ禍により世界各国で経済環境が急変し、産業構造が大きく変動しているなかにあって、事業の収益性の今後の見通しについて、抜本的な見直しが必要との認識から、既存の事業ポートフォリオの価値や将来性を徹底的に見直し、株主価値の最大化を目指した事業展開を図ることを今後の主要な課題としている。今後もさらなる経営基盤強化と持続的な成長を図るため、その実現に向けた取り組みを行う方針である。 2021年12月期の連結業績については、日本金融事業で安定的な収益が見込まれることや、東南アジア金融事業の業績回復には時間がかかるものの損失幅が縮小する見込みであること、投資事業においてGLなどから判決の一部履行として受領した約38億円を計上する予定であることなどから、営業収益32,670百万円、営業利益106百万円、税引前利益2,344百万円、親会社の所有者に帰属する当期利益527百万円を見込んでいる。 営業収益は前期比微増を予想するものの、各利益は黒字転換を計画している。ただ、(1) 日本金融事業及び東南アジア金融事業は保守的な業績予想をしていること、(2) 投資事業のGL向け債権については全額引き当て済みであり、今後も裁判次第では債権回収が進み収益計上されること、(3) 韓国のJT親愛貯蓄銀行売却の際に取得したNexus Bankの優先株式は株価が転換価額を大きく上回っており、株式評価益やキャピタルゲインが追求しやすい環境にあること、(4) 企業価値を高めるためのM&Aを計画していること、などを勘案すると、業績は予想から上振れる可能性が大きいと弊社では見ている。 セグメント別では、日本金融事業では信用保証業務が安定的に推移し、債権回収業務も引き続き順調な回収が見込まれているものの、2021年12月期は営業収益8,359百万円(前期比1,682百万円減)、営業利益3,674百万円(同1,186百万円減)を見込んでいる。韓国及びモンゴル金融事業では「量の成長」から「質の成長」を目指すことで、営業収益4,264百万円(同1,392百万円減)、営業損失368百万円(前期は330百万円の損失)を見込む。東南アジア金融事業では、JTRB及びBJIの増収により営業収益は18,921百万円(同2,968百万円増)となるものの、BJIの貸出残高が損益分岐点を下回っていることなどから営業損失は4,389百万円(前期は5,541百万円)を見込む。今後は銀行業で体制のスリム化・効率化を進めながら顧客基盤拡大により収支の改善を図るとともに、JTOとのシナジー効果やJTRBの収益貢献等により、2022年12月期の黒字化を目指している。また、投資事業では営業収益646百万円(同307百万円減)、営業利益2,634百万円(前期は1,651百万円の損失)を見込んでおり、全社の営業黒字化の大きな推進力となる見通しだ。これは、GLなどからシンガポール控訴裁判所判決の一部履行として受領した3,700万米ドルを計上する予定のためだ。今後も債権回収により、2019年3月期に計上した貸倒引当金の戻入を実現する計画である。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希) 《YM》
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時価総額 59,110百万円
金融グループ会社。国内で信用保証業務や証券業務を行う。韓国やモンゴルで銀行業務や債権買取回収業務等も行う。総資産は1兆2千億円超。23年12月期の営業収益は過去最高を更新も、貸倒引当金の積み増し等が影響。 記:2024/03/01