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Jトラスト Research Memo(6):2020年12月期は日本金融事業が好調に推移し業績を下支え(4)

2021/3/15 15:26 FISCO
*15:26JST Jトラスト Research Memo(6):2020年12月期は日本金融事業が好調に推移し業績を下支え(4) ■業績動向 3. 財政状況と経営指標 Jトラスト<8508>の2020年12月期末の資産合計は、前期末比200,921百万円減の530,462百万円となった。これは主に、JT貯蓄銀行について株式譲渡契約を締結したこと等により銀行業における貸出金を売却目的で保有する資産に振り替えた結果、売却目的で保有する資産が155,412百万円増加した一方で、振替による減少に加えてJT親愛貯蓄銀行については株式交換に伴い連結の範囲から除外したこと等により銀行業における貸出金が252,014百万円、銀行業における有価証券が38,629百万円、営業債権及びその他の債権が26,343百万円それぞれ減少したこと等による。 一方、負債合計は前期末比184,473百万円減の428,004百万円となった。これは主に、JT親愛貯蓄銀行について連結の範囲から除外したこと等により銀行業における預金が299,162百万円減少したこと等による。また、資本については同16,447百万円減の102,458百万円となった。これは主に、海外子会社等の換算差額等の減少によりその他の資本の構成要素が3,054百万円、KeyHolderが連結子会社から持分法適用関連会社へ異動したことにより資本に表示される非支配持分が8,070百万円、親会社の所有者に帰属する当期損失を計上したことにより利益剰余金が5,252百万円それぞれ減少したこと等による。 以上の結果、2020年12月期末の親会社所有者帰属持分比率は17.3%(前期末は13.7%)となった。同比率は2017年3月期末の24.2%から低下しているものの、東証1部銀行業平均の4.7%やその他金融業平均の5.8%を大きく上回る強固な財務基盤を維持しており、今後は利益の積み上げに伴い、徐々に改善に向かうと予想される。 2020年12月期のキャッシュ・フローの状況では、現金及び現金同等物は前期末比21,319百万円減の60,593百万円となった。営業活動によるキャッシュ・フローの増加6,813百万円は、主に銀行業における貸出金の増加により資金が減少した一方で、銀行業における預金の増加と営業債権及びその他の債権の減少により、資金が増加したためである。投資活動によるキャッシュ・フローの減少8,422百万円は、銀行業における有価証券の取得などによる支出が銀行業における有価証券の売却などによる収入を上回ったことで、資金が減少したことによる。また、財務活動によるキャッシュ・フローの減少8,638百万円は、主に長期借入金が2,095百万円純増した一方で、短期社債が5,868百万円、短期借入金が2,555百万円とそれぞれ純減したことによる。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希) 《YM》
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