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テノックス Research Memo(4):技術力、「折り込む力」、施工品質に強み

2021/1/18 15:14 FISCO
*15:14JST テノックス Research Memo(4):技術力、「折り込む力」、施工品質に強み ■事業概要 3. ビジネスモデルと強み このようにテノックス<1905>は杭工事と地盤改良工事というカテゴリーの異なる2つの工事を行うことができ、それぞれに様々な工法が可能である。このため諸々の現場に対応することができる。さらに、工学博士から各種技術士、管理技士、測量士など有資格者を多く抱え、各種機関や企業ともタイアップして技術開発を怠らない。その結果として、ガンテツパイルやTN-X、ATTコラム、テノコラムなどの工法を開発してきた。このようにカテゴリーの異なる2つの工事ができることと独自の技術力は、同社の強みということができる。 ところで、建築構造物や土木構造物の建設は、通常ゼネコン(元請)が下請けを取り仕切って進める。基礎工事に関わる事業者もゼネコンから発注を受けるが、基礎工事は最初にして最重要の工程であるため、発注を前に設計専業者から直接引き合いが来ることが多い。その際に同社は、設計専業者に技術をアピールし工法を提案する。その後、設計専業者の描いた図面により発注者(施主)がゼネコンに発注し、ゼネコンは専業企業である同社に(100%とは言えないが)発注し、同社は工事完成後にゼネコンに引き渡すという流れになる。このように同社は、請負契約上はゼネコンの下請けということになるが、バリューチェーンという観点からは設計専業者と直接つながる形になっており、同社の豊富な経験とノウハウを背景に、同社の技術提案が設計に反映されることが多いようだ。これを同社は「折り込む力」と呼び、業界における強みとなっている。 同社は、業界のパイオニアかつリーディングカンパニーとして、高い施工品質の実現が求められる。そうした施工品質を担保するため、携帯端末やWeb上で施工状況をリアルタイムで確認できる施工管理装置「VCCS」を開発導入、施工品質の安定性向上に努めている。また、テノコラム工法に関しては、工事開始直後に4週後の強度を予測する「促進養生システム」によって施工品質を早期に確認する技術を開発しており、施工上の安全・安心につなげている。さらに、子会社で工事技能者集団や機材を提供することができるため、工程に合わせた確実な工事進行が可能となっている。以上のように同社には、杭工事と地盤改良工事という2つの工事手法を有していること、地盤と構造物など様々な条件に対応する工法を開発する技術力、豊富な経験とノウハウを背景とした設計専業者への設計提案力、品質管理に加え安全に工事を進行する施工力——といった強みがある。こうした強みを背景に設計から施工まで一貫した体制で臨んでいるため、同社は最善の基礎工事を提供できるのである。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光) 《ST》
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基礎工事大手。パイル工事、地盤改良・補強工事、杭打工事など建設工事請負を展開。テノコラム工法など多くの特許工法が強み。24.3期3Qは2桁増収。工場関連等の地盤改良工事、鉄道高架橋の杭工事等が売上貢献。 記:2024/04/17