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三機サービス Research Memo(6):2020年5月期の売上高は過去最高を更新

2020/8/25 15:06 FISCO
*15:06JST 三機サービス Research Memo(6):2020年5月期の売上高は過去最高を更新 ■業績動向 1. 2020年5月期の業績概要 三機サービス<6044>の2020年5月期の連結業績は売上高が前期比5.7%増の11,679百万円、営業利益が同37.7%減の406百万円、経常利益が同38.0%減の408百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同36.8%減の272百万円となった。省エネ工事案件の増加やトータルメンテナンス契約の受注増により、売上高は過去最高を更新した。 一方で、2020年5月期第4四半期の新型コロナウイルス感染症拡大による影響が利益面を押し下げる要因となった。国内では、病院や高齢者介護施設の省エネ工事案件の中止や延期、飲食店の休業による定期業務の停止、小売業をはじめとした顧客企業の定期点検や空調工事の中止などがあった。また、海外子会社においては、日系企業を中心に新たな商材を使った省エネ提案を行っていたが、各国のロックダウン(都市封鎖)措置の影響により、当初の計画通りには進行しなかった。なお、2020年5月期第4四半期に計画されていた、利益率の高い病院や高齢者介護施設での省エネ工事案件や、定期点検業務などが相次いで停止している。 新型コロナウイルス感染症拡大により、2020年4月以降、省エネ工事案件の施工延期や緊急事態宣言による行動自粛により保全メンテナンス等の作業が実施できないなど一部業績に影響が出ているものの、保全メンテナンスや機器入替、環境改善を考慮した提案営業を積極的に展開することによって、顧客の潜在的ニーズを掘り起こすことに注力した。この結果、省エネ工事案件が増加したことや、新規のトータルメンテナンス契約の受注を獲得した。なお、売上高は、期初計画比96.5%で着地したものの、2018年5月期の11,148百万円を超え、過去最高を更新している。これは、同社は創立以降、メーカー指定の空調メンテナンス事業でストックビジネスによる安定成長を続けてきたが、トータルメンテナンス事業に参入以降、成長スピードが加速していると言える。 2020年5月期の営業利益増減要因については、売上増加に伴い、売上総利益は増加したものの、高利益率案件等の減少などにより、粗利率が低下した。また、新型コロナウイルス感染症拡大による事業活動への影響のほか、当期に導入された新基幹ITシステムの償却費が増加、中期経営計画に基づく大口顧客への対応強化のための人員補強に伴い、人件費等の販管費が増加した。ただし、新基幹ITシステムの償却費増加や中期経営計画に基づく体制強化・人件費等の増加については、一段の成長加速に向けた先行投資としている。 2. サービス種別売上高 工事案件は、省エネ工事案件の受注が順調に推移し、売上高は前期比27.7%増の3,255百万円、売上高構成比は同4.9%増の28.8%となった。定期案件は、2020年5月期第4四半期に予定されていた定期保守業務の中止等により、売上高は同6.4%減の2,520百万円、売上構成比は同2.9%減の22.3%となった。修理案件の売上高は同1.8%増の5,526百万円、売上構成比は同2.0%減の48.9%となった。 3. 顧客属性別売上構成の推移 ライフコーポレーションの関西エリア約60店舗、セブン-イレブン・ジャパンの全国約20,000店舗、そして2020年1月にはオークワの約150店舗と、全国へチェーン展開する大手小売企業と一括契約をすることにより、各機器の全国規模・同一基準での集中管理を提供している。そのため、小売業向けが引き続き全体の50%を超えて推移し、成長をけん引している。また、省エネ工事案件等が増加したことによって、その他(リース)が伸びている。 (執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一) 《YM》
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空調機器や電気、厨房、給排水衛生設備の設備メンテナンスを展開。メンテナンスのアウトソーシング等も。省エネ工事は増加傾向。大口の空調設備改善工事等が売上貢献。営業外収益増。24.5期2Qは大幅増収増益。 記:2024/01/28