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BS11 Research Memo(1):独立系としての強みと衛星メディアの特長を生かした事業展開を行う

2020/6/9 15:11 FISCO
*15:11JST BS11 Research Memo(1):独立系としての強みと衛星メディアの特長を生かした事業展開を行う ■要約 日本BS放送<9414>は無料のBSデジタルハイビジョン放送「BS11(ビーエス・イレブン)」を運営する独立系BS放送局。BS放送は地上波放送と比較して、放送衛星を介して全国の4,300万世帯超の視聴者に全時間帯に同一放送を提供できるという特長がある。同社は独立系としての強みと全時間帯に同一放送を提供できるという衛星メディアの特質を生かした事業展開を行う。 1. 自社制作と外部リソース購入のバランスミックスにより営業利益は前年・計画を上回って推移 同社の2020年8月期第2四半期(19年9月〜20年2月)の連結業績は、売上高5,690百万円(前年同期比6.3%減)、営業利益1,012百万円(同6.1%増)、経常利益1,017百万円(同6.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益690百万円(同6.8%増)だった。期初予想との比較では、売上高は8.2%の未達となったが、営業利益以下の各利益は約2.9%~3.6%、それぞれ予算を上回る進捗となった。 2. 第3四半期以降の新型コロナウイルス感染拡大の影響を織り込む 前期より継続してテレビ通販の縮小や広告媒体多様化による業界の環境変化の影響もあるだろうが、第3四半期以降については、やはり新型コロナウイルス感染拡大の影響が大きいと見ている。新型コロナウイルスの影響から日本国内で当初開催が予定されていた東京オリンピック・パラリンピック等各種イベントの延期・中止や、非常事態宣言による外出自粛によって企業の経済活動へのマイナスが広告出稿の減少につながる。また、世界各国における生産体制や経済活動の停滞による国内企業の足踏みなどにより、タイム収入、スポット収入において影響を受けることを見込んでいる。 3. 従来とは異なる視聴者層を開拓し顧客獲得を推進 多くの世帯でBSデジタルチューナーが搭載された薄型テレビへの買い替えが進んだことにより、BS放送の視聴可能世帯数の割合は77.1%まで伸長している。テレビ通販会社のネット移行の影響もあるが、テレビ広告費全体に対する衛星メディアのシェアはわずか5%程度であり、同社自身も自社制作及び外部調達による新規コンテンツを投入するなどして従来とは異なる視聴者層を開拓し、同社への出稿再開を積極的に働きかけていく方針であり、今後シェアを伸ばすことは可能だろう。 ■Key Points ・自社による番組制作と外部リソースの効果的なミックスを引き続き推進 ・アニメ業界との強いパイプを持ち、アニメ、およびアニメ関連番組の継続と拡充を図る ・世界最大級のドキュメンタリ—チャンネルである「ディスカバリーチャンネル」との相互協力で新たな顧客獲得が可能 (執筆:フィスコ客員アナリスト 村瀬智一) 《EY》
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ビックカメラ傘下の無料BS放送局。子会社で児童書の出版も。タイム収入は通販枠の強化・拡充により堅調。スポット広告収入が足踏み。アニメ強化に向けた費用増は重し。配当性向4割目安。コンテンツ価値の最大化を図る。 記:2024/07/31