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C&R社 Research Memo(1):プロフェッショナル人材需要は底堅く、2021年2月期も連続過去最高業績の予想

2020/6/5 15:11 FISCO
*15:11JST C&R社 Research Memo(1):プロフェッショナル人材需要は底堅く、2021年2月期も連続過去最高業績の予想 ■要約 クリーク・アンド・リバー社<4763>は、プロフェッショナル(専門職)のエージェンシーとして、プロデュース事業(請負・アウトソーシング)、エージェンシー事業(派遣・紹介)、ライツマネジメント事業(知的財産の流通)の3つの事業を、クリエイティブ分野(テレビ・映画、ゲーム、Web等)を中心に医療、会計、法曹、建築、研究など様々な分野で展開している。グループ全体で25.8万人超のプロフェッショナル人材ネットワークを構築し、顧客企業は2.6万社を超える。 1. 2020年2月期の業績概要 2020年2月期の連結業績は、売上高で前期比11.4%増の32,946百万円、営業利益で同32.0%増の2,083百万円となり、2期ぶりに過去最高業績を更新した。売上高はクリエイティブ分野や医療、会計・法曹分野などの主力事業が順調に拡大したほか、新規事業も着実に伸長し、ほぼ会社計画どおりの着地となった。営業利益はゲーム事業(韓国子会社及び(株)クレイテックワークスの「パレットパレード」)が下振れたため、会社計画(2,350百万円)をやや下回ったものの、そのほかの主力事業は順調に拡大し、新規事業や投資段階のグループ子会社についても損益が改善した。 2. 2021年2月期の業績見通し 2021年2月期は、売上高で前期比21.4%増の40,000百万円、営業利益で同24.8%増の2,600百万円を見込む。新型コロナウイルスの影響については、合理的な見積もりが困難なため会社計画には織り込んでいない。売上高については、既存事業の拡大に加えて、前期まで持分法適用関連会社だった韓国のCREEK & RIVER ENTERTAINMENT Co.,Ltd.を2020年1月に子会社化したことが増収要因となる。既存事業ベースでは10%の増収を見込んでいる。また営業利益についても、主力事業の増益に加えて、韓国のゲーム事業や「パレットパレード」で前期に計上した228百万円の損失がなくなること、新規事業子会社の損益改善が進むことなどにより2ケタ増益を見込んでいる。なお新型コロナウイルスの影響については、直近ではアパレル店舗への人材派遣を行う(株)インター・ベルの売上げが落ち込んでいるほか、医療分野で医学生・研修医向けの合同説明会「レジナビフェア」が6月まで開催中止(売上げで約1億円の影響)となるなどの影響が出ている。そのほかの事業については、ほとんど影響は出ていないため全体業績に与える影響は軽微だが、政府による緊急事態宣言が長引くようだとマイナスの影響が出る可能性がある。 3. 今後の成長戦略 同社は長期目標として売上高1,000億円、営業利益100億円を掲げている。グループで25.8万人を超えるプロフェッショナル人材の提供(派遣・紹介・請負)だけにとどまらず、今後はこれら人材ネットワークを基盤として、AIやVRといった先進技術を活用した高付加価値サービス(知財サービス)を組み合わせ、事業領域を拡大していくことによって売上成長と収益性向上を図っていく方針だ。事業領域としては2020年2月期より新たにエージェンシー事業として2分野(経営マネジメント層(CXO)、アスリート)を開始しており、将来的には50分野まで広げ、プロフェッショナル人材のネットワークも150万人規模に拡大していくことを目標としている。なお、AIやVR等の新規サービスを展開する子会社については将来的に株式上場を目指しており、上場で得た資金をグループ事業の投資並びに新たなM&A資金として活用していく戦略となっている。 ■Key Points ・2020年2月期は主力事業の好調により2期ぶりに過去最高業績を更新 ・2021年2月期は新型コロナウイルスの影響が懸念されるものの、増収増益を目指す方針 ・プロフェッショナル人材エージェンシーからプロフェッショナル知財エージェンシーへと展開し、売上高1,000億円、営業利益100億円を目指す (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《YM》
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時価総額 36,354百万円
映像やゲームなどクリエイティブ分野で企画・制作を行うクリエイターのプロデュース、エージェンシー事業が主力。医療分野、会計・法曹分野等でも事業展開。配当性向30%水準目安。新規サービスの創出等に注力。 記:2024/07/08