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サカタインクス---1Q営業利益20.1%増、パッケージ関連の販売増に加え、コスト削減が寄与

2020/5/27 17:43 FISCO
*17:43JST サカタインクス---1Q営業利益20.1%増、パッケージ関連の販売増に加え、コスト削減が寄与 サカタインクス<4633>は26日、2020年12月期第1四半期(20年1月-3月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比0.2%増の412.69億円、営業利益が同20.1%増の19.08億円、経常利益が同40.4%減の11.18億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同40.2%減の6.54億円となった。 印刷インキ・機材(日本)の売上高は前年同期比3.2%減の121.53億円、営業利益は同161.4%増の2.23億円となった。パッケージ関連では、新型コロナウイルス感染症の影響による需要の増加があり、グラビアインキは前年同期を上回ったが、フレキソインキは工業製品向けなどの段ボール需要が減少し前年同期並みとなった。印刷情報関連では、デジタル化の影響に加え、新型コロナウイルス感染症の影響による広告需要の減少が影響し、低調に推移した。機材は、印刷製版用材料が低調に推移した。利益面では、印刷情報関連の印刷インキ及び機材販売が低調に推移したが、パッケージ関連の印刷インキは比較的堅調に推移したことに加え、コスト削減が寄与した。 印刷インキ(アジア)の売上高は前年同期比8.8%減の78.73億円、営業利益は同9.7%減の5.20億円となった。主力のパッケージ関連のグラビアインキは、新型コロナウイルス感染症の影響による需要の増加や在庫の積み増しがあり、インドネシア、ベトナムなどは比較的堅調だったが、インド、中国ではマイナスの影響が大きく販売が落ち込んだ。また、中国における環境規制の強化に伴う一部原材料の供給不足も引き続き販売に影響した。印刷情報関連では、オフセットインキの中国での販売が落ち込んだ。売上高は、販売数量の減少に加え、円高による為替換算の影響を受けた。利益面では、原材料費の抑制が寄与したが、販売数量が減少した。 印刷インキ(米州)の売上高は前年同期比5.5%増の128.27億円、営業利益は同26.5%増の7.84億円となった。主力のパッケージ関連では、フレキソインキ及びグラビアインキが好調に推移し、メタルインキは堅調に推移した。印刷情報関連であるオフセットインキは、デジタル化の影響を受けて、全体としては前年同期を下回った。売上高は、円高による為替換算の影響を受けたが、新型コロナウイルス感染症の影響によるパッケージ需要の増加も影響し、販売数量が大きく増加した。利益面では原材料費の抑制が寄与した。 印刷インキ(欧州)の売上高は前年同期比14.0%増の27.52億円、営業損失は0.78億円(前年同期は1.84億円の損失)となった。販売体制の強化により全般的に拡販が奏功したことに加え、新型コロナウイルス感染症の影響によるパッケージ需要の増加も影響し、販売数量が大きく増加した。利益面では、組織再編や生産体制の強化によるコスト削減が寄与し始め、損失幅が減少した。 機能性材料の売上高は前年同期比1.5%増の31.11億円、営業利益は同0.3%減の2.16億円となった。インクジェットインクは、新型コロナウイルス感染症の影響により中国市場向けの販売が低調となり、前年同期並みとなった。カラーフィルター用顔料分散液は、パネルディスプレイ市場における供給過剰が和らぎ、前年同期を上回った。トナーは、販売が堅調に推移したが、前年同期が好調であったため、前年同期を下回った。 2020年12月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比2.2%増の1,710.00億円、営業利益が同20.5%増の75.00億円、経常利益が同20.2%増の88.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同40.9%増の58.00億円とする期初計画を据え置いている。 《SF》
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1896年創業の印刷インキメーカー。各種印刷インキ、粉体トナーなどの機能性材料を手掛ける。アルミ缶用インキで世界トップシェア。総還元性向50%以上目指す。パッケージ分野中心に環境配慮型製品を積極展開。 記:2024/07/01