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アドクリ Research Memo(1):インシュアテック企業として保険業界のプラットフォーマーを目指す
2019/12/18 15:01
FISCO
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*15:01JST アドクリ Research Memo(1):インシュアテック企業として保険業界のプラットフォーマーを目指す ■要約 アドバンスクリエイト<
8798
>は、国内最大級の保険選びサイト「保険市場(ほけんいちば)」を運営する独立系保険代理店の大手。「保険市場」を通して問い合わせのあった見込み顧客に対して、非対面型販売(通信販売、ネット完結型販売)や同社直営店舗での対面販売、提携代理店への送客など、最適な販売チャネルで保険商品の販売を行っている。収益の大半はこの保険契約から得られる代理店手数料収入で占められ、そのほかにメディア事業、再保険事業を展開している。 1. 2019年9月期の業績概要 2019年9月期の連結業績は、売上高で前期比9.5%増の10,365百万円、営業利益で同15.1%増の1,345百万円となり、売上高は4期連続増収、営業利益は3期連続増益となり、6期ぶりに過去最高益を更新した。プロモーションコストやIT関連コストの増加等により保険代理店事業は減益となったものの、メディア事業や新たに事業セグメントとして独立させたASP※事業が大幅増益となり、業績のけん引役となった。ASP事業は同社が社内用に開発した顧客管理システム「御用聞き」や顧客情報一括登録システム「DECHI(丁稚)」を保険代理店に外販するストック型モデルのサービスで、2019年6月から本格的に外販を開始し、売上高は前期の4百万円から182百万円に、営業利益は同様に0百万円から82百万円に急増した。なお、2019年9月末の契約ID数は両サービス合計で5,482件となっている。 ※ASP(アプリケーション・サービスプロバイダ)…インターネットを通して各種アプリケーションを提供するサービスまたはサービスを提供する事業者のこと。 2. 2020年9月期業績見通し 2020年9月期の連結業績は、売上高で前期比10.0%増の11,400百万円、営業利益で同16.7%増の1,570百万円と2ケタ増収増益となる見通し。保険代理店事業については若干の増収増益にとどまるものの、メディア事業やASP事業が引き続き業績をけん引する。メディア事業では業界最大級のアクセス数を誇るWebメディア「保険市場」の広告収入が伸びるほか、保険会社から受託する広告運用サービスも好調で、2ケタ増収増益が見込まれる。また、ASP事業では、2020年1月から新たに契約照会システム「番頭」をリリースする予定となっており、契約数の拡大及びアップセルによる販売単価の上昇が見込まれる。また、今期の業績計画には織り込んでいないものの、BPO※1事業についても電話やSNSを使った保全業務※2を保険会社及び保険代理店から受託して開始している。同領域においても、同社がノウハウを持つ部分であり、成長が期待されるサービスとして注目される。 ※1 BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)…企業運営上の業務やビジネスプロセスを外部委託すること。受託する側をBPOベンダーと呼ぶ ※2 保全業務…保険商品等の契約後の各種手続き(名義変更、各種アンケート、保険料未納付者への督促、保険支払い手続き等)の総称。特に、保険料未納付者への督促業務はニーズが強い。 3. 成長戦略と目標とする経営指標 同社は既存事業に加えて、新たに開始したASP事業やBPO事業を育成していくことで、保険業界のあらゆる収益機会にアプローチし、「保険業界のプラットフォーマー」として成長していくことを目指している。特に、ASP事業については自社で構築した共通プラットフォーム「ACP(Advance Create Cloud Platform)」上に、保険乗合代理店等の業務効率向上に寄与するサービスを追加していく予定で、潜在的な成長ポテンシャルも大きく、中期的に収益をけん引していく事業として注目される。同社は目標とする経営指標の1つとして、売上高経常利益率で20%以上(2019年9月期実績12.5%)を掲げているが、ASP事業が順調に成長すれば、早晩達成するものと予想される。 ■Key Points ・2019年9月期はASP事業、メディア事業の大幅伸長により過去最高業績を更新 ・ASP事業の急成長を見込むほか、新たにBPO事業もスタートし、新たな成長ステージに入る可能性 ・配当性向は50%以上が目安、株主優待や自己株式取得も行うなど株主還元に積極的な企業として評価 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《MH》
関連銘柄 1件
8798 東証プライム
アドバンスクリエイト
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時価総額 15,609百万円
独立系の大手保険代理店。国内最大級の保険選びサイト「保険市場」を運営。通信販売や直営コンサルティングプラザなどで保険商品を販売。同社開発の保険証券管理アプリ「folder」はDL数が20万件を突破。 記:2024/07/07
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