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馬渕磨理子が実践!トレードステーション利用術:来年の本命!?日本のものづくり、電子部品業界

2019/11/28 10:45 FISCO
*10:45JST 馬渕磨理子が実践!トレードステーション利用術:来年の本命!?日本のものづくり、電子部品業界 皆さま、こんにちは。フィスコ企業リサーチレポーターの馬渕磨理子です。 『馬渕磨理子が実践!トレードステーション利用術』と題して、私が普段のトレードで使っている分析ツール「トレードステーション」について、その活用方法を、最新のニュース情報も交えながらお話しする連載です。 ■日本の得意分野、電子部品業界 前回は半導体業界を取り上げましたが、今回は、「電子部品業界」です。そろそろ来年の見通しを立てていくにあたり、来年(2020年)からの5G本格化が追い風となりそうな電子部品業界に注目したいと思います。 電子部品業界には日本電産<6594>、京セラ<6971>、村田製作所<6981>など世界を代表する日系企業が数多く存在します。最終製品を製造して消費者に提供する製造業者はセットメーカーと呼ばれたりしますが、それに対し部品メーカーはそのセットメーカーが製品を製造する際の部品を納品する業者であり、セットメーカーにとって部品メーカーはなくてはならない存在ともいえます。 最近では日本の電子部品企業は日本企業に対してのみならず、欧米やアジアのEMS企業へも高品質の部品を供給しています。新しい革新的技術を生み出すか、時代の機器の変化に対応できるか・・・新技術に挑戦し続けなければ、事業機会を逸してしまう電子部品業界において、日本の企業はM&Aも含め新たな領域に挑戦を続けています。 ■電子部品業界の次なるマーケットは自動運転 村田製作所では、「通信」と「車載」を成長の軸に連結売上高2兆円を目指しています。京セラも注力分野は「5G通信」と「車載CASE関連」としています。また日本電産も車載用モーターに力を入れており、「EVに1兆円投資する」と永守CEOが発表しており、各社が同じ方向に向かっていることがうかがえます。 世界では、高機能化が進むスマートフォンが年間14億台生産され、電子部品市場を牽引してきました。スマートフォン自体の市場は成熟してきていますが、依然として部品需要は高い水準で推移しています。今後は、自動車の電装・電動化や産業機器に関連する電子部品の需要が、市場拡大に合わせてさらに増加傾向を示してくるでしょう。 また、流通データが増加してくるので、通信基地局やデータセンターで使用する通信部品などの需要も高まると考えられます。例えば、村田製作所が強みをもつ積層セラミックコンデンサー(MLCC)はスマートフォンに1000個、EVなどの自動車では3000~1万5000個程度使用されています。 ■注目しておくべき電子部品業界の銘柄 電子部品業界は大きく分けると、総合メーカー、モーター系、水晶デバイス、基板・コネクターなどに分けられます。 ・太陽誘電<6976> 総合メーカーの中の準大手に位置します。積層セラミックコンデンサーと言えば村田製作所が最大手ですが、太陽誘電も世界シェアで上位を占めています。村田製作所の場合はコンデンサーの売上比率が36%程度に対し、太陽誘電のコンデンサー売上比率は60%超で、業績へのインパクトがより大きいことから期待が持てます。 ・イビデン<4062> デンソー<6902>と資本業務提携をしている企業で、インテル向けICパッケージが主軸です。また、プリント基板大手でもあります。電子部品業界は、20年度の業績が悪化し、21年度から回復見通しという企業が比較的多いなか、同社は20年3月期の連結営業利益が前期比68%増の170億円となる見込みです。 今回上げた銘柄以外にも、電子部品業界関連の銘柄があります。マネックス証券のトレードステーションのワークスペースにてまとめていますのでぜひご覧ください。 (その他の代表的な『電子部品業界』の銘柄リストは、『マネックス証券トレードステーションのHP コラム・レポートのページ』からダウンロードできます。) 次回も、このような形で、話題のニュースから読み解いたテーマとトレードステーションのツールについてお話しします。 ※「馬渕磨理子が実践!トレードステーション利用術」は、米国TradeStation Groupが開発したトレーディングツール「トレードステーション」の日本語版(マネックス証券が提供)を馬渕磨理子の見解で注目し、コメントしたものです。開発会社や日本語版提供会社との見解とは異なる場合があります。 (フィスコ企業リサーチレポーター 馬渕磨理子) 《CN》
関連銘柄 6件
4062 東証プライム
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時価総額 688,529百万円
ICパッケージ基板で世界トップシェア。1912年に揖斐川電力として創業。岐阜県大垣市に本社。自動車排気系部品等のセラミック事業も。電子事業は生成AI用サーバー向けが順調。28.3期売上6500億円目標。 記:2024/06/15
6594 東証プライム
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11/22 15:30
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時価総額 3,408,362百万円
総合モーターメーカー最大手。旧社名は日本電産。京都府京都市に本社。精密小型モーター、車載・産業用モーター、商業・産業用ロボットなどを手掛ける。電動パワステ用モーターなどに強み。車載向けは収益性最優先。 記:2024/10/14
6902 東証プライム
2,267.5
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-19(%)
時価総額 7,146,661百万円
トヨタ系自動車部品メーカー。1949年にトヨタから分離独立。サーマルシステム、パワトレインシステム等を手掛ける。インバータで世界トップシェア。FA関連等の非車載事業も。電動化製品、安心・安全製品を拡販。 記:2024/10/07
6971 東証プライム
1,468
11/22 15:30
-1(%)
時価総額 2,217,376百万円
大手電子部品メーカー。セラミック技術に強み。セラミックパッケージや半導体製造装置向けセラミック部品等で高シェア商品多数。京都府京都市に本社。事業の選択と集中を推進。中計では26.3期売上高2.5兆円目標。 記:2024/10/20
6976 東証プライム
2,149
11/22 15:30
-60.5(%)
時価総額 279,838百万円
電子部品メーカー。積層セラミックコンデンサ等のコンデンサが主力。インダクタや通信用デバイス、アルミニウム電解コンデンサ等も。自動車、情報インフラ・産業機器が注力市場。インダクタや複合デバイスは売上順調。 記:2024/06/11
6981 東証プライム
2,562
11/22 15:30
-8(%)
時価総額 5,099,951百万円
大手電子部品メーカー。コンデンサやインダクタ、EMI除去フィルタ等を手掛ける。チップ積層セラミックコンデンサ等で世界トップシェア。海外売上高比率が高い。コンデンサはモビリティ向けなどで販売増を見込む。 記:2024/06/04