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CACHD Research Memo(7):最大の強みは「トランスフォーメーション力」

2019/11/22 16:12 FISCO
*16:12JST CACHD Research Memo(7):最大の強みは「トランスフォーメーション力」 ■強みと課題 1. 強み ~ 「トランスフォーメーション力」を支える「企業文化」「顧客基盤」「財務体質」 会社沿革、事業内容、業績動向の考察から浮かび上がるCAC Holdings<4725>最大の強みは、時代によって変化する社会のニーズ・課題に応じて、自らを変革する力、「トランスフォーメーション(企業変革)力」である。 同社は、独立系ソフトウェア専門会社としての成長に安住することなく、「M&Aによる事業拡大」に「選択と集中による事業構造改革」を織り交ぜながら、現在のIT&ヘルスケアサービス企業へと進化してきた。その「トランスフォーメーション力」を支えているのが、「挑戦を是とする企業文化(経営の意思)」「事業拡大の核となる優良な顧客基盤」「機動的な財務戦略を可能とする盤石な財務体質」である。 当然のことながら、「挑戦」は手段であり、同社では、「顧客指向、CSV重視」という使命・目的(経営理念)が明確であるからこそ、目的達成のために必要な「挑戦」が是とされる企業文化が根付いたと推察する。また、他社に先駆けた海外IT事業への取り組みや収益の2本柱に育ったCRO事業への進出は、日本初の独立系SIerとして築き上げた「優良な顧客基盤」との良好な関係の賜物と言える。つまり、「挑戦」のシーズを生み出しているのが「優良な顧客基盤」というわけだ。 M&A戦略や迅速な事業構造改革、安定的な株主還元を支えているのが、「盤石な財務体質」である。現在に至るまでリクルート株式を大量に保有しているのは、リクルートが重要な取引先であるためだろうが、同社は必要に応じて、リクルート株を売却してきた実績を持つ。ここでもまた、顧客との良好な関係が同社の財産となっている。 2. 課題 ~ どうやって収益性を高めるか 当初の中期経営戦略「Determination 21」を策定する際に、同社が課題としたのは、1)事業利益の継続的な創出、2)グループガバナンスの強化、3)DXへの対応、であった。また、2018年に同社社外取締役に就任した森時彦(もりときひこ)氏は、同社のアニュアルレポートにおいて「M&Aや事業投資案件の議論に際しては、議論のための準備がもっと必要」、「企業価値を向上させていくためには、まず営業利益率を高めていくことが重要」、「攻めのガバナンスによる株主価値向上への意欲をもっと高く持つよう変革を促していきたい」などと明言している。こうしたなかで、ガバンス強化を基本方針の第一に据える更改版中期経営戦略が進行し始めたことに注目したい。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 前田吉弘) 《SF》
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CACグループは国内および海外でシステム関連事業を展開。国内では東京都内およびその近郊を中心に子会社6社でビジネスを行う。海外では、金融機関など顧客の海外拠点でのITサポート業務を中心とする、米国、英国、中国の子会社と、オフショア拠点としての中国拠点、現地の企業をグループ化したインド子会社とインドネシアに事業拠点を持つ子会社あわせて14社で事業展開。 記:2024/02/13