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リソル Research Memo(7):事業間、運営・再生ビジネス間で重層的なシナジー

2019/7/10 15:47 FISCO
*15:47JST リソル Research Memo(7):事業間、運営・再生ビジネス間で重層的なシナジー ■ビジネスモデル 1. ビジネスモデル 個々の事業の説明において、運営と再生ビジネスという2つの領域において相互関連性によりシナジーが生じることの一端は示せたかと思う。このような事業間、運営・再生ビジネス間の重層的なシナジーは、顧客に高い利便性と大きな満足を提供しており、リソルホールディングス<5261>の強みとなっているとともに、この事業モデルにより安定的な収益を生み出している。 営業上と事業規模拡大の2つのサイクルで利益の循環を生む 2. リソルサイクルとシナジー リソルグループのシナジーにフォーカスすると、各事業は営業上のサイクルと事業規模拡大サイクルという2つの大きなサイクルを回すことで、シナジーを生んでいることがわかる。これが他社にない同社独特の強みとなり、収益や成長の源泉ともなる。こうしたサイクルを「リソルサイクル」という。営業上のサイクルは、多彩な運営施設や福利厚生サービスの利用促進→リソルグループ各種会員→「リソルスタイル」の体験・多彩な特典の享受→複数施設・他事業の利用→ロイヤルカスタマー(リピーター)化である。一方、グループ事業規模の拡大サイクルは、新施設取得・運営受託→地域や客層、テーマに沿った付加価値提案/リニューアルによるバリューアップ→運営を同社に残す形でアセットを売却→売却資金による新施設取得・運営受託という流れで形づくられるサイクルである。このように「リソルサイクル」は、結果としてロイヤルカスタマーを増やし、アセットを重くすることなく施設を増やす仕組みとなり、長年に亘り同社を支え続けている。 さらに、同社のサイクルを外側で支えているのが、資本・業務提携を締結している三井不動産グループとコナミグループである。ゴルフ場コース管理の合理化、ホテルなどにおける相互送客、三井不動産グループの住宅入居者やコナミスポーツクラブ入会者向けの付帯サービス提供など、各事業で広範かつ密接に連携している。特に三井不動産グループとは、不動産関連事業において物件の相互紹介などを行うなど経営上のインパクトも大きい。また、盤石で社会からの信頼性も高い両グループとの提携は、事業の幅を広げるだけでなく、同社の信用力の向上にも一役買っていると思われる。さらに、「リソルサイクル」で重要な機能を果たす戦略がある。それはリソルグループ各種会員とのかかわりを強化するCRM戦略である。各事業で擁する多くの会員に対してポイントの加減算、各種WEBサービスやQRコードを活用する利便性、他事業の紹介といった付加価値を提供することで、各事業におけるロイヤルカスタマー化や事業間の相互送客をスムースに進めることができる。このため、リソルグループが募る各種会員への入会率と利用率をともに向上させることは、グループの持続的な成長において非常に重要な戦略と言える。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光) 《SF》
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ホテルとゴルフ場の経営が柱。福利厚生代行や再エネビジネスも。三井不動産およびコナミグループの持分法適用関連会社。リソルの森事業は業績順調。団体利用が増加。単価も上がる。ゴルフ会員権等の販売も堅調。 記:2024/06/12