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フリービット Research Memo(3):ブロードバンド事業とアドテクノロジー事業が収益源
2019/7/10 15:13
FISCO
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*15:13JST フリービット Research Memo(3):ブロードバンド事業とアドテクノロジー事業が収益源 ■フリービット<
3843
>の事業概要 1. ブロードバンド事業 ブロードバンド事業は、ISP向け事業支援サービス、一般法人や集合住宅及び個人向けの固定回線によるインターネット接続サービスを主に提供する。固定網による通信サービス市場は、高速ブロードバンド環境の普及が一巡したことに加え、モバイル網による通信サービスの高速化の影響もあり全体としては成長が緩やかになっている。そのなかで、ギガプライズのマンションインターネット事業は、超大手ハウスメーカー複数社との協業開始により導入が加速しており、導入実績は累計で42.5万戸(前期末比16.8万戸増加)と高い成長を維持している。ブロードバンド事業の2019年4月期通期の売上高は前期比35.5%増の16,798百万円、セグメント利益は同1.9%増の2,046百万円と大幅増収とともに増益となった。本来なら大幅増益となるところだが、“不動産テック”を推進する子会社フォーメンバーズに戦略的な先行投資を行っているため増益幅は抑えられた。 2. モバイル事業 モバイル事業は、MVNO向け事業支援(MVNE)サービス及び個人向けモバイル通信サービスを行う。主要顧客であるMVNO事業者の経営戦略から影響を受けるため、事業環境は不透明な面がある。2019年4月期通期の売上高は前期比2.0%増の8,281百万円、セグメント利益が123百万円(前期は268,百万円のセグメント損失)と増収増益となった。売上高に関しては、通信キャリアの卸値の低下による売価(単価)の値下げがマイナス要因となったが、トーンモバイルの新スマートフォン端末の納品等もあり増収となった。セグメント利益は前期の赤字から一転黒字となった。スマートフォン端末販売増及び各種費用の低減効果(通信原価、販促費など)が主な要因である。 3. アドテクノロジー事業 アドテクノロジー事業は、法人向けにインターネットマーケティング関連サービスを提供する。インターネット広告市場は、従来型の予約型広告からリスティング広告やアドテクノロジー活用広告といった運用型広告への移行が進む。なかでも動画広告やソーシャルメディア広告、モバイル向け広告などが市場成長をけん引する。主力の広告運用総合プラットフォーム「AD MATRIX」は、新たに動画機能及び独自データ確保により更なる進化を遂げており、DSP※1国内No.1の地位にある。また、アフィリエイト・サービス・プロバイダー(ASP)※2であるフォーイットが提供するアフィリエイトプラットフォーム「afb」※3は、その独自の機能が評価されアフィリエイター利用満足度No.1を5年連続で獲得する。「afb」は現在海外展開を加速しており、台湾に続き、マレーシア、シンガポールなどASEAN諸国における展開を加速している。 ※1 Demand Side Platform。 ※2 成功報酬型広告を配信するサービス・プロバイダー。 ※3 約55万を超えるパートナーサイトをネットワーク化。PCのノウハウを生かし、タブレット・スマートフォン・モバイルでもサービスを展開している。旧名称は「アフィリエイトB」。 2019年4月期通期の売上高は前期比6.6%増の16,013百万円、セグメント利益は同14.0%減の1,107百万円と増収減益となった。売上高が横ばいとなった背景には、検索エンジンのアルゴリズム変更の影響がある。減益の要因としては、インキュベーション(新規事業、M&A)関連の体制強化により販管費が増加したことが挙げられる。 4. ヘルステック事業 ヘルステック事業は、薬局総合ポータルサイト「EPARKくすりの窓口」の運営を始めとする薬局向けソリューションサービスを提供する。母体となるのは、2016年9月に株式を取得し(議決権所有率47.5%)、連結子会社化したEPARKヘルスケア。2017年2月にはフリービットEPARKヘルスケアに社名変更した。事業構想としては、エンドユーザー(患者)と調剤薬局をつなぐメディア・プラットフォームを同社の技術力で進化させ、エンドユーザーへ情報提供や利便性の高い予約・配送サービス等を行うというもの。収入モデルは、患者送客に伴う手数料、予約システム利用料などである。エンドユーザー(患者)向けの無料アプリ「EPARKお薬手帳」は、薬局の受取予約・服用アラーム・お薬情報の登録などの利便性の高い機能が話題を呼び、マスメディアでの露出も手伝い、累計63万ダウンロード(2019年4月)を突破し、同種のアプリではNo.1の実績である。薬局での予約件数も右肩上がりであり、薬局予約件数も増えている。2019年4月期通期の売上高は前期比82.9%増の2,993百万円と大幅に成長し、セグメント損失は109百万円(前年同期は527百万円のセグメント損失)と大幅に改善した。なお、本セグメントの中核会社であるフリービットEPARKヘルスケアは、2019年4月期通期で黒字化を達成している。事業拡大に向けて戦略投資を継続しつつも、セグメントとしての黒字化の目途が立ってきた。 5. エドテック事業 エドテック事業は、連結子会社アルクが担っている。主軸となる出版分野では日本語・第二外国語出版書籍が好調。文教分野では大学等からの大型受注を獲得し、業績は堅調に推移している。2019年4月期の売上高は4,776百万円、セグメント利益は281百万円となっている。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫) 《ST》
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フリービット
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時価総額 32,639百万円
ISP向け事業支援サービスや個人向けモバイル通信関連サービス、インターネットマーケティング等を手掛ける。特許取得技術など独自技術が強み。アルプスアルパインと資本業務提携。27.4期営業利益80億円目標。 記:2024/08/23
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