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オープンドア Research Memo(1):旅行比較サイト「トラベルコ」の好調が加速、過去最高の業績更新

2019/7/1 15:21 FISCO
*15:21JST オープンドア Research Memo(1):旅行比較サイト「トラベルコ」の好調が加速、過去最高の業績更新 ■要約 オープンドア<3926>は、日本最大級の旅行比較サイト「トラベルコ」の運営を中心にインターネットコンテンツの企画運営、ソフトウェア開発を行うWebサービスプロバイダーである。2019年3月期はテレビCM等を中心に広告投資が奏功したこともあり、当初の目標認知率37%を上回る41%を達成し、大幅な増収増益を達成し、過去最高の売上高、営業利益を達成した。日本のオンライン旅行市場、インバウンド市場の成長の波に乗り、2020年3月期も2ケタの増収増益を狙う。 1. 事業概要 主力サービスの「トラベルコ」は(株)JTB、エイチ・アイ・エス<9603>、じゃらんnet(リクルートホールディングス<6098>)、楽天トラベル(楽天<4755>)、Expedia(エクスペディア<EXPE>)、Booking.com(ブッキング・ホールディングス<BKNG>)など、国内外700以上の予約サイトと連携し、これらの予約サイトの商品を横断的に検索し、比較できる旅行メタサーチサイト※1である。同業他社はホテルだけ、航空券だけ、などジャンルを絞った比較が中心だが、トラベルコはパッケージツアー、ホテル、格安航空券、ダイナミックパッケージツアー※2など、ほぼすべてのジャンルをカバーしており、自分の旅行をワンストップで探すことができる。また、比較できる旅行サイト数が700以上とプランの数も日本最大級であり、必然的に最安値が見つかる確率が高い。旅行サイト側からの提供価格も低くなるため、圧倒的な価格競争力を実現している。なお、2019年 オリコン顧客満足度®調査の旅行比較サイトランキングで、格安ホテル、格安航空券の両方で総合1位に選ばれている。このことからも、「トラベルコ」が高いブランド力が示されている。 ※1 メタサーチサイト:複数の検索エンジンに対して一括で検索を行う横断検索システム。 ※2 ダイナミックパッケージツアー:ホテルや航空券などをインターネット上で自由に組み合わせることができ、通常のパックツアーにない旅程を組むことができる、インターネット上で予約が完結できるツアー形態のこと。 海外及びインバウンド市場向けには海外版「トラベルコ」として、多言語旅行比較サイト「TRAVELKO」をサービス提供している。その他にも、海外及びインバウンド市場をターゲットとした “伝統工芸作品” を世界へ紹介する、伝統工芸品紹介サイト「GALLERY JAPAN」「KOGEI JAPAN」を運営している。 2. 2019年3月期業績 同社は2019年3月27日に通期業績予想の修正を発表した。期首時点では広告予算枠に幅を持たせていたため、業績予想はレンジ形式での開示としていたが、売上高は予想レンジの上限に近い水準に、各段階利益については予想レンジの上限を上回る水準に修正し、最終的には修正後の業績予想どおりに着地した。2019年3月期の業績は、売上高4,969百万円(前期比23.9%増)、営業利益1,703百万円(前期比47.4%増)と、経常利益1,708百万円(前期比46.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,099百万円(前期比45.3%増)となり、売上高、営業利益ともに過去最高を更新した。 3. 今後の見通し 2020年3月期は、引き続き「認知率」を最重要視し、テレビCM等で認知率47%以上を目標とする。売上高は6,000百万円(前期比20.7%増)、営業利益2,200百万円(前期比29.2%増)、経常利益2,200百万円(前期比28.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,320百万円(前期比20.1%増)と、2ケタの増収増益を見込んでいる。日本市場のプロモーションについては前期を基準に約15億円と想定し、加えて期中での追加投資や海外市場におけるプロモーションの可能性を織り込み、広告予算を設定している。 トラベルコの強みは、サービス面ではほぼすべての旅行ジャンルをカバーできていること、プラン・チケットの最安値が見つかることであり、自社体制としてほぼすべてのシステム開発を内製化できており、品質・スピードとも高い水準で開発に臨めることである。この強みを生かし、日本国内では、口コミ情報の拡充、横断比較サービスのメニュー拡大など、既存メニューの強化・拡充に取り組む。海外やインバウンド市場では、各国ローカル旅行会社との連携強化、多言語の口コミ情報強化などに取り組み、中長期的にはグローバル市場でユーザー選択肢のNo.1となるサイトを目指す。 ■Key Points ・テレビCMの効果が大きく、旅行比較サイト「トラベルコ」の認知率が上昇し大幅増収増益達成 ・2020年3月期も好調持続で2ケタ増収増益を見込む ・旅行市場の成長を背景に認知率の上昇に努め、グローバル市場でのNo.1を目指す (執筆:フィスコ客員アナリスト 内山崇行) 《YM》
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3926 東証プライム
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時価総額 22,882百万円
旅行比較サイト「トラベルコ」の運営を行う。多言語旅行比較サイトや伝統工芸品紹介サイト「GALLERY JAPAN」の運営等も。テレビCMで競争優位性やブランド認知の拡大図る。ターゲット市場の拡充等に注力。 記:2024/06/15
4755 東証プライム
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時価総額 1,892,070百万円
国内最大のネットショッピングモール「楽天市場」、旅行予約サービス「楽天トラベル」を運営。楽天モバイル、楽天カード、楽天銀行などを傘下に持つ。クレジットカード関連サービスなどフィンテック部門は順調。 記:2024/07/08
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時価総額 16,208,048百万円
米国発の求人情報サイト「Indeed」等のHRテクノロジー事業、リクナビNEXTやSUUMO等のマッチング&ソリューション事業、人材派遣事業を展開。人材派遣事業は需要増により、日本の稼働人数が順調。 記:2024/06/28
9603 東証プライム
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時価総額 146,785百万円
旅行会社大手。海外旅行に強み。「変なホテル」等の運営を行うホテル事業も。九州産業交通HDなどを傘下に収める。ハウステンボスは22年に譲渡。26.10期売上4300億円目標。グローバルマーケットの強化図る。 記:2024/06/09