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2日の米国市場ダイジェスト:NYダウは610ドル安、雇用統計で景気減速懸念が強まる

2024/8/5 6:04 FISCO
*06:04JST 2日の米国市場ダイジェスト:NYダウは610ドル安、雇用統計で景気減速懸念が強まる ■NY株式:NYダウは610ドル安、雇用統計で景気減速懸念が強まる 米国株式市場は大幅続落。ダウ平均は610.71ドル安の39,737.26ドル、ナスダックは417.98ポイント安の16,776.16で取引を終了した。 7月雇用統計が予想を下回り、景気減速懸念に寄り付き後、下落。景気後退懸念も浮上し売りに拍車がかかり、終日軟調に推移した。一部ハイテク企業の決算も振るわず相場は終盤にかけ下げ幅を拡大し、終了。セクター別では、家庭・パーソナル用品が上昇した一方、小売や銀行が下落した。 消費財メーカーのクロロックス(CLX)は四半期決算で調整後の1株当たり利益や通期予想がアナリスト予想を上回り、上昇。同業のプロクター・アンド・ギャンブル(PG)やコルゲート・パルモリーブ(CL)も連れて買われた。 携帯端末のアップル(AAPL)は第2四半期決算で、アイフォーンの強い売り上げやサービス事業の伸びが全体を押し上げ増収増益となったほか見通しも好感され、上昇。一方、オンライン小売のアマゾン(AMZN)は四半期決算で小売りが弱く売上高が予想を下回ったほか、見通しも冴えず、下落。石油会社のシェブロン(CVX)は第2四半期決算の調整後1株当たり利益が予想を下回り、売られた。半導体のインテル(INTC)は昨日取引終了後に発表した四半期決算で弱い見通しや15%人員削減と配当一時停止計画を嫌気した売りが継続。 投資家の恐怖心理を示すVIX指数は30手前まで大幅上昇し、昨年3月来の高水準となった。 (Horiko Capital Management LLC) ■NY為替:米雇用統計悪化を受けて大幅利下げ観測台頭、ドルは全面安 2日のニューヨーク外為市場でドル・円は149円07銭から146円42銭まで下落し、146円52銭で引けた。米7雇用統計で失業率が予想外に上昇したほか、非農業部門雇用者数や平均時給の伸びも予想以上に鈍化、さらに、6月耐久財受注改定値や製造業受注がパンデミック来の大幅下落となるなど、景気後退への懸念などに大幅利下げ観測が強まり金利大幅低下に伴いドル売りに拍車がかかった。 ユーロ・ドルは1.0829ドルから1.0927ドルまで上昇し、1.0910ドルで引けた。ユーロ・円は、161円54銭から159円71銭まで下落。ポンド・ドルは1.2739ドルから1.2840ドルまで上昇した。ドル・スイスは0.8707フランから0.8577フランまで下落した。 ■NY原油:続落、一時73ドルを下回る NYMEX原油9月限終値:73.52 ↓2.79 2日のNY原油先物9月限は続落。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は、前営業日比-2.79ドル(-3.66%)の73.52ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは72.97ドル-77.29ドル。ロンドン市場の序盤にかけて77.29ドルまで買われたが、米国市場では世界経済の成長鈍化を警戒した売りが強まり、一時72.97ドルまで値を下げた。株安も嫌気されたようだ。通常取引終了後の時間外取引では主に74ドルを挟んだ水準で推移。 ■主要米国企業の終値 銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率) バンクオブアメリカ(BAC) 37.58ドル -1.92ドル(-4.86%) モルガン・スタンレー(MS) 95.85ドル -5.91ドル(-5.80%) ゴールドマン・サックス(GS)470.64ドル -29.48ドル(-5.89%) インテル(INTC) 21.48ドル -7.57ドル(-26.05%) アップル(AAPL) 219.86ドル +1.50ドル(+0.68%) アルファベット(GOOG) 168.40ドル -4.05ドル(-2.34%) メタ(META) 488.14ドル -9.60ドル(-1.92%) キャタピラー(CAT) 320.87ドル -10.65ドル(-3.21%) アルコア(AA) 29.47ドル -2.00ドル(-6.35%) ウォルマート(WMT) 68.46ドル -1.33ドル(-1.90%) 《ST》