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ハイテク株の買い戻しや金利上昇で金融株が堅調【クロージング】

2024/6/28 16:13 FISCO
*16:13JST ハイテク株の買い戻しや金利上昇で金融株が堅調【クロージング】 28日の日経平均は反発。241.54円高の39583.08円(出来高概算は17億1000万株)で取引を終えた。前日の米国市場で主要株価指数が上昇したほか、円相場が約38年ぶりに1ドル=161円台へと円安が進んだことで輸出関連株のほか、介入への思惑から長期金利が上昇するなか、金融株を中心に買いが先行。日経平均は前場終盤にかけて上げ幅を広げ、39783.70円まで上昇した。ただ、米国では5月の個人消費支出(PCE)物価統計の発表を控えているため、指標の結果を受けた米国市場の動きを見極めたいと考える向きも多く、買い一巡後は39500円前後でもみ合う形となった。 東証プライムの騰落銘柄は、値下がり銘柄数900を超え、全体の6割近くを占めた。セクター別では、保険、銀行、海運、鉱業など22業種が上昇。一方、食料品、空運、電気ガス、非鉄金属など11業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンクG<9984>、アドバンテス<6857>、レーザーテック<6920>、ファナック<6954>、東エレク<8035>が堅調だった半面、中外薬<4519>、資生堂<4911>、花王<4452>、京セラ<6971>、味の素<2802>が軟化した。 前日の米国市場は米半導体大手マイクロン・テクノロジーの業績懸念から半導体関連株の一角が売られ、SOX指数は続落したものの、主要な株価指数は上昇した。マイクロンの業績不安は前日の下げで織り込み済みとの見方が多く、半導体関連株には買い戻しの動きが強まった。また、日銀の追加利上げへの思惑から国内長期金利が上昇しているため、銀行や保険など金融株が上昇したほか、円安進行で自動車や機械など輸出株にも値を上げる銘柄が目立った。関係者からは「金融や商社、海運などの割安株に加え、トヨタ<7203>、キーエンス<6861>やソニーG<6758>など時価総額の大きい銘柄も買われるなど、海外投資家の日本株再評価の動きが出始めたのではないか」との声も聞かれ、投資家心理は上向いていた。 ただし、日米の金融政策に対する不透明感が拭えない状況では、積極的に上値を買い上がれないとの見方も多い。また、円安進行のスピードが速まれば、国内輸入物価の上昇につながり、国内景気には悪影響となる一方、輸出企業にとっては収益押し上げ要因になるなど強弱感が対立し、株式市場がどのような反応を示すのか見極めたいところだ。 《CS》
関連銘柄 13件
2802 東証プライム
6,312
11/22 15:30
+121(%)
時価総額 3,255,294百万円
国内最大手の調味料メーカー。1909年創業。うま味調味料などで国内トップシェア。調味料・食品を主力に、冷凍食品、医薬用・食品用アミノ酸等も。ヘルスケアやフード&ウェルネス、ICTなどを成長領域に位置付け。 記:2024/08/23
4452 東証プライム
6,208
11/22 15:30
+10(%)
時価総額 2,892,307百万円
トイレタリー国内最大手。衣料用洗剤や食器用洗剤、サニタリー製品、スキンケア製品、化粧品のほか、油脂製品等のケミカル事業も手掛ける。バスクリーナーは高付加価値製品が好調。ヘアケア製品などは売上が順調。 記:2024/06/11
4519 東証プライム
6,270
11/22 15:30
-113(%)
時価総額 10,527,694百万円
大手製薬企業。1925年創業。スイス製薬大手のロシュ傘下。がん領域医薬品、抗体医薬品で国内トップシェア。独自の抗体エンジニアリング技術などが強み。成長領域や新規領域へ集中したリソース投入などを行う。 記:2024/08/01
4911 東証プライム
2,729
11/22 15:30
-19(%)
時価総額 1,091,600百万円
大手化粧品メーカー。1872年創業。SHISEIDO、エリクシール、マキアージュ等のブランドを展開。レストラン事業、美容室事業も。DOE2.5%以上目安。米州・欧州・アジアパシフィック事業に経営資源投下。 記:2024/07/05
6758 東証プライム
2,948
11/22 15:30
-3.5(%)
時価総額 18,404,653百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6857 東証プライム
9,447
11/22 15:30
+62(%)
時価総額 7,237,734百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
6861 東証プライム
65,660
11/22 15:30
-20(%)
時価総額 15,969,037百万円
センサや測定器、画像処理システム、制御・計測機器等を手掛けるFAの総合メーカー。製造は国内外の協力会社に委託。取引先は全世界に35万社超。グローバル直販体制が強み。販売力の強化などで海外事業の拡大図る。 記:2024/10/12
6920 東証プライム
17,280
11/22 15:30
±0(%)
時価総額 1,629,262百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。FPD関連装置やレーザー顕微鏡なども手掛ける。High-NA向け含むACTISは引き合い旺盛。生成AI関連HBM向けは需要堅調。 記:2024/06/11
6954 東証プライム
4,114
11/22 15:30
+13(%)
時価総額 4,095,154百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
6971 東証プライム
1,468
11/22 15:30
-1(%)
時価総額 2,217,376百万円
大手電子部品メーカー。セラミック技術に強み。セラミックパッケージや半導体製造装置向けセラミック部品等で高シェア商品多数。京都府京都市に本社。事業の選択と集中を推進。中計では26.3期売上高2.5兆円目標。 記:2024/10/20
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17