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自律反発を狙った買いや円安進行で36000円回復【クロージング】

2024/1/29 16:18 FISCO
*16:18JST 自律反発を狙った買いや円安進行で36000円回復【クロージング】 29日の日経平均は反発。275.87円高の36026.94円(出来高概算13億7000万株)と36000円台を回復して取引を終えた。日経平均が前週末に500円近く下落した反動から自律反発を狙った買いが先行した。また、1ドル=148円台へと円安に振れていることが輸出関連株に追い風となったほか、米金利上昇を受けた金融セクター買いも加わった。さらに、香港などのアジア市場もしっかりで推移しているため、短期筋による先物買いなども加わり、日経平均は後場中盤にかけて上げ幅を広げ、36186.87円まで水準を切り上げた。ただ、30-31日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を見極めたいと考える投資家も多く、買いが一巡した後は模様眺めムードが拡がった。 東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄が1300を超え、全体の8割超を占めた。セクター別では、33業種すべてが上昇し、鉱業、石油石炭、輸送用機器、鉄鋼、証券商品先物の上昇が目立っていた。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、日東電工<6988>、トヨタ<7203>、ホンダ<7267>、ソニーG<6758>が堅調だった半面、信越化<4063>、レーザーテック<6920>、日立建機<6305>、トレンド<4704>が軟化した。 前週末の米国市場では、半導体大手インテルの決算が嫌気されハイテク株が売られた一方、底堅い経済指標を受け、米景気の軟着陸観測が強まったことなどから、主要株価指数は高安まちまちだった。東京市場では、米ハイテク株安を受け売り先行で始まったものの、インテルの業績悪は先週末時点である程度織り込み済みで、東エレク<8035>やアドバンテス<6857>は、急ピッチの下落の反動から自律反発狙いの買いが次第に増えた。また、中東情勢の緊迫化を背景に原油市況が上昇し、石油資源関連株にも買い気が波及し、値を上げる銘柄が目立つなど、日経平均の上げ幅は一時400円を超えた。 決算が本格化し始めており、業績推移がどうなるのかがポイントだろう。また、今週は海外で重要イベントも控える。最大の注目は明日から始まる米FOMCだ。今後の利下げ時期に関する議論について、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長がどの程度言及するか注目したい投資家が多い。また、31日には国内でも、日銀の金融政策決定会合に関しての主な意見が発表される。1月会合の植田和男総裁の記者会見は示唆に富む内容だったが、マイナス金利解除後の議論などで新たな示唆があるのか確認したいうえ、それを受けた為替市場の動きにも警戒が必要だろう。 《CS》
関連銘柄 11件
4063 東証プライム
5,649
11/22 15:30
+53(%)
時価総額 11,307,558百万円
時価総額世界上位の化学メーカー。1926年設立。塩化ビニル樹脂、シリコンウエハー、合成石英などで世界トップシェア。海外売上比率が高い。先端露光材料の新拠点建設推進。機能材料事業は高機能性製品の販売に注力。 記:2024/10/28
4704 東証プライム
8,027
11/22 15:30
+73(%)
時価総額 1,131,020百万円
コンピュータ・インターネット用セキュリティ関連製品の開発、販売等を行う。ウイルスバスターで知名度高い。コンシューマ向け製品で国内トップシェア。配当性向70%目標。統合セキュリティプラットフォームを拡販。 記:2024/08/13
6305 東証プライム
3,377
11/22 15:30
+30(%)
時価総額 726,443百万円
総合建設機械メーカー。ミニショベルや油圧ショベル等のほか、リジッドダンプトラックなど鉱山現場向け製品も。製品力、グローバルネットワークなどが強み。米州事業は拡大続く。海外レンタル事業の拡大等に注力。 記:2024/10/20
6758 東証プライム
2,948
11/22 15:30
-3.5(%)
時価総額 18,404,653百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6857 東証プライム
9,447
11/22 15:30
+62(%)
時価総額 7,237,734百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
6920 東証プライム
17,280
11/22 15:30
±0(%)
時価総額 1,629,262百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。FPD関連装置やレーザー顕微鏡なども手掛ける。High-NA向け含むACTISは引き合い旺盛。生成AI関連HBM向けは需要堅調。 記:2024/06/11
6988 東証プライム
2,403.5
11/22 15:30
-1.5(%)
時価総額 1,698,700百万円
1918年創業の高機能材料メーカー。偏光板やフレキシブルプリント基板等のオプトロニクス部門、インダストリアルテープ部門が柱。核酸の受託製造、衛生材料等も。情報機能材料ではハイエンド製品向けに注力。 記:2024/09/02
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7267 東証プライム
1,362.5
11/22 15:30
+17(%)
時価総額 7,194,000百万円
自動車と二輪車の大手。二輪車は世界トップ。船外機や発電機、航空機などエンジン搭載の多商品を展開。四輪事業は伸長。主力の北米を中心に販売台数が増加。二輪はアジアが好調。中国の持ち分法適用会社が伸び悩み。 記:2024/07/03
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25