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後場に注目すべき3つのポイント~円安を追い風に輸出関連が指数をけん引

2024/1/18 12:38 FISCO
*12:38JST 後場に注目すべき3つのポイント~円安を追い風に輸出関連が指数をけん引 18日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は反発、円安を追い風に輸出関連が指数をけん引 ・ドル・円は下げ渋り、米金利を注視 ・値上り寄与トップはアドバンテスト<6857>、同2位はファーストリテ<9983> ■日経平均は反発、円安を追い風に輸出関連が指数をけん引 日経平均は反発。前日比159.26円高(+0.45%)の35637.01円(出来高概算7億2000万株)で前場の取引を終えている。 17日の米国株式市場は続落。ダウ平均は94.45ドル安(-0.25%)の37266.67ドル、ナスダックは88.73ポイント安(-0.59%)の14855.62、S&P500は26.77ポイント安(-0.56%)の4739.21で取引を終了した。 小売売上高や住宅関連指標が予想を上回ったため、早期利下げ観測が大きく後退し寄り付き後、下落。その後も長期金利の上昇に連れ、下げ幅を拡大し、終日相場は軟調に推移した。終盤にかけて米連邦準備制度理事会(FRB)が発表した地区連銀経済報告(ベージュブック)の結果がタカ派的な内容とならず金利も下げ止まると、下げ幅を縮小し終了。 米国株続落が影響して東京市場はやや軟調スタート。日経平均は前日比100円安ほどで取引を開始したが、為替市場では1ドル148円台と円安ドル高が進行。円安を材料にトヨタ自<7203>が上場来高値を更新するなど輸出関連銘柄を中心に買われ、日経平均は切り返す展開となった。昨日きつい下げとなった中国株も下げ止まっていることから、日経平均は35700円台まで上昇する場面がみられた。 日経平均採用銘柄では、トヨタ自、マツダ<7261>、ホンダ<7267>など自動車株が総じて強いほか、一部証券会社のアナリストレポートを受けてアドバンテスト<6857>も買われた。このほか、任天堂<7974>、デンソー<6902>、ダイキン<6367>が上昇。日経平均以外の銘柄では、上半期の好決算を材料に日本コンクリート工業<5269>が急騰した。 一方、11月機械受注が2年7カ月ぶりの低水準となったことでファナック<6954>が弱いほか、円安ドル高がネガティブ視されてニトリHD<9843>も売られた。このほか、レゾナック<4004>、資生堂<4911>、花王<4452>も売り優勢となった。日経平均以外の銘柄では、足元急騰していたさくらインターネット<3778>が買い一巡後はストップ安となるなど乱高下した。 セクターでは、輸送用機器、ゴム製品、その他製品、金属製品、ガラス・土石製品などが上昇した一方、陸運業、保険業、電気・ガス業、鉱業、化学などが下落した。 後場はアジア株をにらんでの展開となろう。前日の乱高下の要因となった中国株は小動きとなっているが、香港ハンセン指数は2022年10月安値まであと4%ほどに迫っている。この水準を下抜けると2009年のサブプライム・ショックの水準が見えてくることから、投資家心理の悪化などが日本株の重しとなる可能性はある。為替市場での円安ドル高も含め、足元の東京市場は外部環境に注意が必要な状況と考える。 ■ドル・円は下げ渋り、米金利を注視 18日午前の東京市場でドル・円は下げ渋り、148円25銭から147円86銭まで下落後は小幅に戻した。米10年債利回りの低下は一服し、ドル売りはいったん縮小した。一方、日経平均株価は前日比100円超高と堅調のため、円売りが主要通貨を支える。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は147円86銭から148円25銭、ユーロ・円は161円13銭から161円38銭、ユーロ・ドルは1.0880ドルから1.0902ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・アミタホールディングス<2195>、モビルス<4370>など、4銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上り寄与トップはアドバンテスト<6857>、同2位はファーストリテ<9983> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・日・11月機械受注(船舶・電力除く民需):前月比-4.9%(予想:-0.8%、10月:+0.7%) ・豪・12月失業率:3.9%(予想:3.9%、11月:3.9%) ・豪・12月雇用者数増減:-6.51万人(予想:+1.50万人、11月:+7.26万人←+6.15万人) 【要人発言】 ・米地区連銀経済報告(ベージュブック) 「12地区連銀の大半は経済活動で前回報告からほぼ横ばい」 「全地区で製造業活動は減速」 <国内> ・13:30 11月鉱工業生産改定値(速報値:前月比-0.9%) <海外> 特になし 《CS》
関連銘柄 17件
2195 東証グロース
372
11/20 15:30
-1(%)
時価総額 6,531百万円
サステナブル経営への移行支援等を行うアミタを中核とする持株会社。資源循環ソリューション、環境認証審査サービス、海外事業等も。シアノプロジェクトの商品性強化図る。自然リスクの情報開示支援等は新規受注続く。 記:2024/10/06
3778 東証プライム
4,705
11/20 15:30
+10(%)
時価総額 197,097百万円
データーセンター運営会社。国内有数規模のデータセンターを自社所有。双日の持分法適用会社。クラウドインフラストラクチャーサービスは成長。24年1月から生成AI向けGPUクラウドサービスの提供を開始。 記:2024/06/07
3,780
11/20 15:30
+78(%)
時価総額 698,926百万円
昭和電工、旧日立化成が統合した機能性化学メーカー。半導体・電子材料、石油化学等のケミカルが柱。自動車部品、セラミックス等も。半導体後工程材料で世界トップシェア。事業ポートフォリオ改革等に取り組む。 記:2024/10/13
4370 東証グロース
319
11/20 11:01
-6(%)
時価総額 1,906百万円
有人チャットシステム「MOBI AGENT」、AI電話自動応答システム「MOBI VOICE」等のSaaSサービスが主力。テクマトリックスと資本業務提携。MOBI AGENTはユーザー企業数を伸ばす。 記:2024/06/07
4452 東証プライム
6,243
11/20 15:30
-72(%)
時価総額 2,908,614百万円
トイレタリー国内最大手。衣料用洗剤や食器用洗剤、サニタリー製品、スキンケア製品、化粧品のほか、油脂製品等のケミカル事業も手掛ける。バスクリーナーは高付加価値製品が好調。ヘアケア製品などは売上が順調。 記:2024/06/11
4911 東証プライム
2,740.5
11/20 15:30
+10(%)
時価総額 1,096,200百万円
大手化粧品メーカー。1872年創業。SHISEIDO、エリクシール、マキアージュ等のブランドを展開。レストラン事業、美容室事業も。DOE2.5%以上目安。米州・欧州・アジアパシフィック事業に経営資源投下。 記:2024/07/05
5269 東証プライム
379
11/20 15:30
+2(%)
時価総額 21,897百万円
建築物の基礎杭の製造・販売・施工を行う基礎事業、コンクリート二次製品事業、不動産・太陽光発電事業を展開。コンクリートポールで国内トップシェア。コンクリートパイルは出荷シェア拡大。適正価格の浸透図る。 記:2024/10/25
6367 東証プライム
18,305
11/20 15:30
+30(%)
時価総額 5,365,452百万円
空調・冷凍機事業が主力。エアコン世界首位。フッ素化学製品等の化学事業、酸素濃縮装置の製造・販売等も。海外売上比率が高い。差別化新商品の投入、増産投資等に取り組む。26.3期営業利益5000億円目標。 記:2024/06/07
6857 東証プライム
9,541
11/20 15:30
+104(%)
時価総額 7,309,751百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
6902 東証プライム
2,294
11/20 15:30
+5(%)
時価総額 7,230,183百万円
トヨタ系自動車部品メーカー。1949年にトヨタから分離独立。サーマルシステム、パワトレインシステム等を手掛ける。インバータで世界トップシェア。FA関連等の非車載事業も。電動化製品、安心・安全製品を拡販。 記:2024/10/07
6954 東証プライム
4,072
11/20 15:30
-27(%)
時価総額 4,053,346百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
7203 東証プライム
2,698.5
11/20 15:30
-32(%)
時価総額 42,622,772百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7261 東証プライム
1,006
11/20 15:30
-25.5(%)
時価総額 635,595百万円
1920年創業の自動車メーカー。広島県安芸郡府中町に本社。トヨタと資本業務提携。人気車種にクロスオーバーSUV「CX-5」など。高効率エンジン等に強み。北米市場は販売順調。25.3期は販売台数増を見込む。 記:2024/08/30
7267 東証プライム
1,364.5
11/20 15:30
-30(%)
時価総額 7,204,560百万円
自動車と二輪車の大手。二輪車は世界トップ。船外機や発電機、航空機などエンジン搭載の多商品を展開。四輪事業は伸長。主力の北米を中心に販売台数が増加。二輪はアジアが好調。中国の持ち分法適用会社が伸び悩み。 記:2024/07/03
7974 東証プライム
8,226
11/20 15:30
+50(%)
時価総額 10,683,024百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
9843 東証プライム
17,400
11/20 15:30
-310(%)
時価総額 1,991,308百万円
家具・インテリア国内最大手。企画、原材料調達、製造、物流、販売の一貫体制を構築。アイテム数は約1万点。8割超が自社開発商品。島忠を傘下に収める。Nポルダなどは売上順調。26.3期買上客数2億人以上目標。 記:2024/06/13
9983 東証プライム
49,660
11/20 15:30
+40(%)
時価総額 15,802,855百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25