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新興市場見通し:反発か、米利上げ打ち止めと経済軟着陸への期待が高まる方向へ、IPOは2社

2023/12/2 14:37 FISCO
*14:37JST 新興市場見通し:反発か、米利上げ打ち止めと経済軟着陸への期待が高まる方向へ、IPOは2社   ■利益確定売りに押され反落 今週の新興市場は反落。前週まで日経平均・NYダウが4連騰となっていたため、利益確定売りが入りやすくなっていたようだ。そうした中、米国の利上げ打ち止め観測が一段と強まり、早期の利下げ観測まで台頭すると、為替市場では円高ドル安が進行した。円安による企業業績の改善期待が日本株市場の先高期待を支えていた要素もあるため、日経平均は下落基調となり、その影響を受けて新興市場でもリスク回避的な利益確定売りが入ったとみる。また12月は毎年IPOが多くなる月であり、IPO銘柄を買うための換金売りの影響もあったと思われる。今週の騰落率は、日経平均が-0.58%だったのに対し、東証グロース市場指数は-2.06%、東証グロース市場250指数は-2.27%だった。 個別では、京都市によるデジタルツイン化技術採用で週前半に3日連続ストップ高となった地盤ネットHD<6072>、厚労省の健康づくりに関するガイド案が10年ぶりの改訂が買い材料視されたトゥエンティーフォーセブン<7074>、米国でのスマホ装着型バーコードリーダー大量納入を発表したアスタリスク<6522>などが週間騰落率値上がりの上位に入った。その一方、12月30日付けでの上場廃止を発表したルーデンHD<1400>などが週間騰落率値下がり上位となった。週間売買代金上位にはカバー<5253>とジーエヌアイグループ<2160>が引き続き入った。 ■米利上げ打ち止めと経済の軟着陸期待続くか、IPOは2社 来週の新興市場は反発か。米国では経済の減速傾向とインフレ率の低下傾向に米連邦準備制度理事会(FRB)高官らが確信を強めつつあるとみられる。来週発表される11月ADP全米雇用報告、11月雇用統計などでは労働需給の緩和傾向が確認される可能性がある。その他の米経済指標も極端に悪化するものがなければ、利上げ打ち止めと経済の軟着陸に期待が高まり、投資家はリスク選好の姿勢に傾きやすくなるだろう。 なお米債券市場では米金融当局が来年5月までに利下げに転じるとの観測が高まっている。米金利の先安観により為替市場では円高ドル安傾向が続こう。主力の輸出株は円高により業績拡大のペースが抑制される懸念があり、投資家は内需株への物色姿勢を強める可能性がある。特に成長性が高い情報・通信関連銘柄は注目を集めよう。新興市場は情報・通信やサービス業の企業が多く、これらの動きが株価上昇の支えになると思われる。日経平均株価が年初来高値圏にあるのに対し、東証グロース市場指数、東証グロース市場250指数はいずれも6月に付けた年初来高値よりも約2割安い水準にあり、値ごろ感のある銘柄も多い。 来週の新興市場では東証プライム市場に比べ出遅れ感が魅力となって、業績が拡大基調にある銘柄を中心として、幅広い銘柄で買いが再び入り始めることが期待される。個別ではDX支援とIT人材調達支援を主力事業とするコアコンセプト・テクノロジー<4371>、携帯キャリア各社の通信設備を共用化する事業が主力のJTOWER<4485>、格安航空券予約サイト「スカイチケット」を運営するアドベンチャー<6030>などに注目しておきたい。なお、来週は12/4にアスマーク<4197>が東証スタンダードへ、12/6にQPS研究所<5595>が東証グロースへ上場予定となっている。特に宇宙ベンチャーのQPS研究所は12月IPOでは目玉的存在となっており、年末に向けてのIPO市場の空気を決めるとみられるため、初値やその後の株価推移に注目しておきたい。 《FA》
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時価総額 1,301百万円
住居空間コーティング加工が柱。ビル管理や不動産売買も。23.12期3Q累計は不動産販売が貢献。ハウスケアも上向く。通期営業黒字復帰を計画。ICOによる資金調達に疑義が生じ、10月末に東証が監理銘柄に指定。 記:2023/11/14
2160 東証グロース
2,436
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創薬ベンチャー。中国を拠点に、新薬探索や臨床開発から製造、販売まで一貫して行う。ライセンス供与等も。医薬品事業は伸長。主力医薬品「アイスーリュイ」の売上収益が過去最高。23.12期通期は大幅増収増益。 記:2024/03/05
4197 東証スタンダード
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+8(%)
時価総額 2,678百万円
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時価総額 40,195百万円
DX支援サービス会社。製造業や建設向けを主力に、DX支援やIT人材サービスを提供する。SAPジャパンとパートナー契約締結。DX支援は好調。23.12期通期は業績堅調。24.12期は2桁増収増益見通し。 記:2024/02/23
4485 東証グロース
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-19(%)
時価総額 42,034百万円
通信インフラサービス会社。携帯キャリアの携帯基地局の装置やアンテナ、電源等の通信インフラのシェアリングサービスを提供する。今期3Q累計はタワー移管が想定以上に推移した。シェアリングも堅調に推移した。 記:2024/04/15
5253 東証グロース
2,028
7/5 15:00
+86(%)
時価総額 123,959百万円
Vチューバープロダクション。知名度やファンコミュニティに強み。24.3期上期はグッズ販売やライセンスビジネスが拡大。販管費増を楽々こなす。通期計画を上方修正。昨年4月開設の米国拠点は来年前半に営業開始へ。 記:2024/03/11
5595 東証グロース
2,430
7/5 15:00
-44(%)
時価総額 85,050百万円
小型SAR衛星の開発製造や運用、SAR画像データの販売等を行う。展開式パラボラアンテナの開発で低コスト化に成功。国内官公庁向け販売比率が高い。小型SAR衛星QPS-SAR7号機は24年4月に打上げ完了。 記:2024/05/12
6030 東証グロース
4,640
7/5 15:00
+65(%)
時価総額 34,805百万円
旅行サイト運営会社。格安航空券の予約サイト「スカイチケット」を運営。航空券の検索や予約、販売等のサービスを提供。積極的な広告投資継続。アプリは2000万DL超。M&A効果等で、24.6期2Qは2桁増収。 記:2024/03/04
152
7/5 15:00
-4(%)
時価総額 3,518百万円
地盤解析の専門会社。地盤改良工事は担わずに第三者の立場で地盤解析を行う。BIM事業や住宅事業も。24.3期3Q累計は部分転圧工事が堅調。だが住宅の大型案件が剥落。BIMの先行投資や販管費増も利益の重石に。 記:2024/04/11
6522 東証グロース
628
7/5 15:00
+5(%)
時価総額 4,431百万円
飲料向けバーコードリーダーと自販機向け赤外線通信が主力。POS等のシステムインテグレーションも。「AsReader」ブランド。米国や中国など海外展開も。AsReader事業は堅調。スマホ用ソフトも開発。 記:2024/05/23
301
7/5 15:00
+3(%)
時価総額 1,582百万円
3食食べて痩せるパーソナルトレーニングジム「24/7Workout」の運営等を行う。NOVAHD等と資本業務提携。24年2月末時点で直営店86店舗展開。積極的な広告宣伝投資により、新規顧客獲得図る。 記:2024/05/12