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後場に注目すべき3つのポイント~決算ハードルの高さを改めて確認

2023/7/26 12:34 FISCO
*12:34JST 後場に注目すべき3つのポイント~決算ハードルの高さを改めて確認 26日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は小幅続落、決算ハードルの高さを改めて確認 ・ドル・円は下げ渋り、米金利にらみ ・値下がり寄与トップはアドバンテスト<6857>、同2位はダイキン工業<6367> ■日経平均は小幅続落、決算ハードルの高さを改めて確認 日経平均は小幅続落。13.51円安の32669.00円(出来高概算6億6300万株)で前場の取引を終えている。 25日の米株式市場でダウ平均は26.83ドル高(+0.07%)と12日続伸、ナスダック総合指数は+0.60%と続伸。米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えた様子見ムードから序盤はもみ合いが続いた。一方、7月消費者信頼感指数が予想を上回り2年ぶりの高水準に達するなど、景気への楽観的な見方が相場を徐々に押し上げた。また、主要ハイテク企業の決算を期待した買いも入り、相場は終日堅調に推移した。米株高を受けて日経平均は22.45円高からスタート。ただ、為替の円安の一服感が意識されるなか下落に転じると一時200円近く下げて32500円を割り込む場面もあった。一方、日本時間27日午前3時に結果が公表されるFOMCを前に持ち高を傾ける動きは限られ、その後は買い戻しが優勢となり、朝方の下げ幅を帳消しにして終えている。 個別では、米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)の上昇を受けてレーザーテック<6920>、ディスコ<6146>、スクリン<7735>の半導体株が高い。神戸製鋼所<5406>、JFE<5411>の鉄鋼、三菱マテリアル<5711>、UACJ<5741>の非鉄金属のほか、SMC<6273>、日ペHD<4612>など景気敏感株や中国関連株が堅調。ソフトバンク<9434>との業務提携が材料視されたソースネクスト<4344>、国内証券の新規買い推奨を受けて富士紡HD<3104>が急伸。OBC<4733>は決算を手掛かりに大幅高となっている。 一方、イビデン<4062>、太陽誘電<6976>のハイテクの一角のほか、直近買われていた三菱自動車<7211>、マツダ<7261>などの自動車が軒並み下落。サイボウズ<4776>は月次業績を受けて急落。KOA<6999>、富士通ゼネ<6755>、シマノ<7309>、コメリ<8218>は決算を材料に大幅に下落。IHI<7013>は共同開発に参画していたエアバス小型機に搭載されているエンジンに関するネガティブな報道で大きく下落している。 セクターで輸送用機器、ゴム製品、海運が下落率上位に並んでいる一方、鉄鋼、パルプ・紙、電気・ガスが上昇率上位に並んでいる。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の53%、対して値上がり銘柄は40%となっている。 米ダウ平均が12日続伸と連騰記録をさらに伸ばした。ただ、日米ともに株価の動きは鈍くなってきている。日本時間27日の午前3時には米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が公表され、その後はパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の会見が控えている。今会合での0.25ポイントの利上げはほぼ完全に織り込まれているため、結果自体にサプライズはないだろう。一方、注目されるのはパウエル議長の会見だ。次回9月会合では約8割の確率で利上げの停止が予想されており、今回の7月会合で利上げサイクルは終了するとの見方がコンセンサスになっている。 直近の米消費者物価指数(CPI)などの物価指標の鈍化傾向を見る限り、実際、こうした市場コンセンサスの見方は後から振り返ってみれば間違っていなかったとなる可能性は高い。パウエル議長も本心ではもう利上げを今回で最後にしてもいいと思っているかもしれない。しかし、今回の会見はまだタカ派色の濃い内容のままに終わりそうだ。 CPIの鈍化は続いているが、コアCPIの鈍化ペースは緩慢で、FRBの2%の目標も依然として大幅に上回っている。労働市場の逼迫の緩和ペースも遅く、雇用関連の指標の堅調さは特に際立っている。また、中国景気対策の期待や米経済のソフトランディング(軟着陸)期待からWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエイト)原油先物(期近物)は4月以来となる1バレル=80ドル超えを窺う水準にまで上昇してきている。これまでCPIの大幅な鈍化に最も寄与してきたのはエネルギー価格であるため、足元の原油市況の上昇は今後のCPIの鈍化一服を示唆する。 こうした不確実性が残るなか、パウエル議長が利上げ停止をほのめかすことはまずないだろう。ましてや現在の米株式市場は主要株価指数が最高値奪回を目指す勢いで上昇している局面にある。このような状況下で利上げ停止を示唆すれば、株高が勢いづき、資産効果で消費が拡大し、インフレ再燃とうい最悪のシナリオの可能性が高まってしまう。 そのため、今会合でのパウエル議長の会見は引き続きタカ派な内容となろう。9月会合以降の追加利上げについては明言しないだろうが、従来通り、今後の経済データ次第というスタンスを維持するだろう。日米ともに株価指数が高値圏にあるなか、予想通りの会見内容になった場合に市場がどのような反応を見せるか見物だ。 前日は通称「GAFAM」と呼ばれる米IT大手の一角であるアルファベットとマイクロソフトが決算を取引終了後に発表した。アルファベットは予想を上回る決算が好感され、時間外取引で大きく上昇。一方、マイクロソフトは予想を上回る決算だったが、生成AI(人工知能)サービス強化に向けた設備投資の拡大によるコスト増加に対する懸念から売られている。アルファベットはマイクロソフトの生成AIサービスの台頭により、主力の検索エンジンでの広告収入への影響が懸念されていた一方、マイクロソフトは相次ぐ生成AI関連サービスの投入で事前の期待が高まっていた。株価もマイクロソフトが足元で上場来高値を更新していた一方、アルファベットは2022年2月に付けた高値をまだ上回れないでいた。 ここから改めて読み取れるのは、事前の期待値の高い銘柄の決算ハードルはかなり高いということだ。これまでに発表済みの決算を振り返っても、良好な内容でも期待値が高い銘柄の大半は売りが先行している。 こうした観点から考えると、本日の引け後に決算発表を予定しているアドバンテスト<6857>は非常に注目だ。四半期決算では冴えない内容が続いてきた一方、生成AI関連の筆頭格として株価は大幅な上昇を続けてきた。しかし、蘭ASMLホールディングや台湾積体電路製造(TSMC)の決算を背景に、半導体関連株への期待値は後退している。一方でアドバンテストの株価は依然として上場来高値圏にある。日経平均への寄与度も大きいため、同社が決算で高いハードルを越えられるかどうかを注視したい。 ■ドル・円は下げ渋り、米金利にらみ 26日午前の東京市場でドル・円は下げ渋り。早朝の取引でドルは売りが先行し、一時140円84銭に沈んだ。その後は米長期金利の持ち直しでドル買いが強まると、141円台に再浮上し、141円18銭まで値を切り上げた。ただ、日本株安で円売りは縮小した。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は140円84銭から141円18銭、ユーロ・円は155円67銭から155円89銭、ユーロ・ドルは1.1038ドルから1.1057ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・テセック<6337>、ポエック<9264>の、2銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップはアドバンテスト<6857>、同2位はダイキン工業<6367> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・豪・4-6月期消費者物価指数:前年比+6.0%(予想:前年比+6.2%、1-3月期:+7.0% 【要人発言】 ・国際通貨基金(IMF) 「23年の世界成長率3%に上方修正(4月時点+2.8%、2022年+3.5%)、24年+3%に据え置き」 「米国とスイスでの強力な行動により金融部門の当面の混乱リスクは軽減。見通し下振れリスクは緩和もリスクバランスは依然下向き」 <国内> ・14:00 5月景気動向指数・先行改定値(速報値:109.5) ・7月政府月例経済報告 <海外> 特になし 《CS》
関連銘柄 27件
3104 東証プライム
5,010
6/28 15:00
-50(%)
時価総額 58,717百万円
綿紡績の老舗。1896年設立。超精密加工用研磨材を主力とする研磨材事業が柱。繊維は「BVD」ブランドを展開。機能性材料の受託製造等も行う。生活衣料事業では商品力向上施策などにより、ネット販売が順調。 記:2024/06/09
4062 東証プライム
6,548
6/28 15:00
+22(%)
時価総額 922,358百万円
ICパッケージ基板で世界トップシェア。1912年に揖斐川電力として創業。岐阜県大垣市に本社。自動車排気系部品等のセラミック事業も。電子事業は生成AI用サーバー向けが順調。28.3期売上6500億円目標。 記:2024/06/15
4344 東証プライム
212
6/28 15:00
-4(%)
時価総額 28,895百万円
パッケージソフト販売会社。セキュリティや年賀状、語学等のパッケージソフトの開発、販売を行う。ウイルス対策に強み。通訳機「ポケトーク」や会議室カメラ等も販売する。今期3Q累計はIoT製品が堅調に推移した。 記:2024/04/15
1,048
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時価総額 2,484,297百万円
塗料世界大手。日本ペイントを中核とする持株会社。シンガポール塗料大手のウットラムグループ傘下。47の国・地域で事業展開。配当性向は30%目途。日本では高機能・サステナビリティ製品の拡充等に取り組む。 記:2024/05/08
6,727
6/28 15:00
+75(%)
時価総額 507,243百万円
会計ソフト開発会社。財務会計や人事、給与等の会計パッケージソフト「奉行シリーズ」をクラウドやオンプレミスで提供。中堅・中小企業がターゲット。累計導入実績は72万社。奉行クラウドEdgeの強化等に取り組む。 記:2024/05/02
4776 東証プライム
1,999
6/28 15:00
-55(%)
時価総額 105,463百万円
業務アプリ構築クラウドサービス「kintone」、中小企業向けグループウェア「サイボウズOffice」などを提供。クラウド関連事業は売上好調。23.12期通期は収益伸長。24.12期は2桁増収計画。 記:2024/04/16
5406 東証プライム
1,996.5
6/28 15:00
+17.5(%)
時価総額 791,305百万円
1905年創業の鉄鋼大手。鋳鍛鋼製品等の素形材、製鉄プラント等のエンジニアリング、油圧ショベル等の建設機械、電力事業等も手掛ける。等方圧加圧装置で世界トップシェア。鉄鋼部門では引き続き価格転嫁を推進。 記:2024/06/18
5411 東証プライム
2,315.5
6/28 15:00
+2.5(%)
時価総額 1,422,731百万円
国内2位の鉄鋼メーカー。鋼板を中心に多数の高付加価値製品を抱え、自動車用高級鋼板に強み。鉄鋼事業は販売価格の改善やコスト削減等で増益確保。エンジニアリング事業は黒字転換。24.3期3Q累計は増益。 記:2024/02/25
5711 東証プライム
2,951
6/28 15:00
-31.5(%)
時価総額 388,027百万円
非鉄大手。銅精錬から銅加工品、電材、超硬工具まで幅広い。24.3期3Q累計は半導体関連製品が販売減。精錬所の生産トラブルも痛手に。営業外の銅山配当増。セメントの持分益も改善。通期大幅最終増益・増配を計画。 記:2024/03/11
5741 東証プライム
3,845
6/28 15:00
-10(%)
時価総額 185,821百万円
アルミニウムメーカー。アルミニウム圧延品の国内シェアトップ。アルミニウム板製品の生産能力は世界トップクラス。アルミ圧延品事業は収益伸長。販売数量は伸び悩むが、価格改定が寄与。24.3期3Qは大幅増益。 記:2024/02/22
6146 東証プライム
61,040
6/28 15:00
+210(%)
時価総額 6,611,670百万円
国内最大の半導体用組立装置メーカー。半導体をウェーハから切断するダイサやウェーハを薄く研削するグラインダを手掛け、ダイサーは世界シェア8割。純水リサイクル装置も展開。研究開発費増加し、3Q累計は一服。 記:2024/02/22
6273 東証プライム
76,340
6/28 15:00
+470(%)
時価総額 5,142,949百万円
空気圧制御システムメーカー。空圧機器、自動制御機器、各種濾過装置を製造。エア漏れ可視化技術に定評。国内外で製品供給体制の強化図る。半導体業界向け販売は足踏み。販管費は増加。24.3期3Qは業績伸び悩む。 記:2024/04/09
6337 東証スタンダード
2,375
6/28 15:00
+7(%)
時価総額 13,725百万円
半導体検査装置メーカー。半導体の分類選別装置やテストハンドラ、ダイソーター等のハンドラ、テスタを製造、販売する。ハンドラ、テスタともに高シェア。今期3Q累計はテスタが堅調も、ハンドラやパーツ等が足踏み。 記:2024/03/07
6367 東証プライム
22,370
6/28 15:00
+15(%)
時価総額 6,556,960百万円
空調・冷凍機事業が主力。エアコン世界首位。フッ素化学製品等の化学事業、酸素濃縮装置の製造・販売等も。海外売上比率が高い。差別化新商品の投入、増産投資等に取り組む。26.3期営業利益5000億円目標。 記:2024/06/07
6755 東証プライム
2,087
6/28 15:00
-57(%)
時価総額 228,193百万円
ルームエアコン等の空調事業が主力の電機メーカー。100カ国以上に空調機を提供。消防無線システム、電子デバイス等も手掛ける。海外売上高比率が高い。空調機は北米向け、アジア向けの販売拡大などを見込む。 記:2024/05/17
6857 東証プライム
6,425
6/28 15:00
+187(%)
時価総額 4,922,636百万円
半導体検査装置大手。メモリ用に強い。非メモリ用も強化中。電子ビーム露光装置も。24.3期3Q累計はメモリ向けが1Qを底に上向く。だが非メモリ向けの回復に遅れ。償却費増も利益の重石。総還元性向5割以上目安。 記:2024/04/15
6920 東証プライム
36,090
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+1,120(%)
時価総額 3,402,782百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。FPD関連装置やレーザー顕微鏡なども手掛ける。High-NA向け含むACTISは引き合い旺盛。生成AI関連HBM向けは需要堅調。 記:2024/06/11
6976 東証プライム
4,086
6/28 15:00
-13(%)
時価総額 532,071百万円
電子部品メーカー。積層セラミックコンデンサ等のコンデンサが主力。インダクタや通信用デバイス、アルミニウム電解コンデンサ等も。自動車、情報インフラ・産業機器が注力市場。インダクタや複合デバイスは売上順調。 記:2024/06/11
6999 東証プライム
1,546
6/28 15:00
+31(%)
時価総額 62,582百万円
抵抗器中心の電子部品メーカー。サーミスター、集積回路、磁気ディスクなどを手掛ける。固定抵抗器で世界トップシェア。日本、中国は家電向け等が伸び悩む。24.3期3Qはヨーロッパが増収。自動車向けが販売増。 記:2024/04/07
7013 東証プライム
4,805
6/28 15:00
+268(%)
時価総額 743,237百万円
陸上・航空宇宙・船舶海洋の総合重機製造。ターボチャージャーや航空エンジン、原子炉格納容器で実績。24.3期3Qは資源・エネルギー・環境部門が増収。東南アジアの大型発電所プロジェクトの進捗などが寄与。 記:2024/04/07
7211 東証プライム
443.2
6/28 15:00
-1.9(%)
時価総額 660,493百万円
SUV・4WD技術に強みを持つ自動車メーカー。仏ルノー及び日産自動車と提携。海外売上高比率は7割超。アセアンの販売台数比率が高い。26.3期営業利益2200億円目標。アセアンで新商品の連続投入計画。 記:2024/06/17
7261 東証プライム
1,556
6/28 15:00
+6.5(%)
時価総額 983,087百万円
自動車メーカー。世界初の圧縮着火ガソリンエンジン「スカイアクティブx」など独自技術を保有。デザイン力にも定評。車載用円筒形リチウムイオン電池の供給でパナソニックエナジーと連携強化。3Q累計は利益急伸。 記:2024/03/31
7309 東証プライム
24,845
6/28 15:00
-45(%)
時価総額 2,264,870百万円
自転車部品大手。スポーツ自転車向けに強く、変速機やブレーキなどで世界トップシェア。リールやロッドなど釣具も手掛ける。自転車部品ではグラベル専用コンポーネント「SHIMANO GRX」などの製品が好評。 記:2024/04/30
14,500
6/28 15:00
+105(%)
時価総額 1,473,055百万円
大手半導体製造装置メーカー。ウェーハ洗浄装置やコータ・デベロッパ、熱処理装置などを手掛け、洗浄装置で世界トップシェア。枚葉式洗浄装置「SU-3400」が日経産業新聞賞を受賞。業容好調で3Q累計は増収増益。 記:2024/03/24
8218 東証プライム
3,495
6/28 15:00
-20(%)
時価総額 190,159百万円
ホームセンター大手。新潟県新潟市に本社。店舗数は1200店舗超。園芸・農業用品に強み。ECサイト「コメリドットコム」の運営等も行う。コメリカード等のカード会員数は500万人超。既存店の改装を推進。 記:2024/05/10
9264 東証スタンダード
1,710
6/28 15:00
-20(%)
時価総額 8,049百万円
ポンプ等の水処理機器、環境機器の販売を行う環境・エネルギー事業、船舶エンジン部品やプラント設備機器などを手掛ける動力・重機等事業が柱。広島県福山市に本社。中国地方における圧倒的なシェアなどが強み。 記:2024/06/03
9434 東証プライム
1,964.5
6/28 15:00
+16(%)
時価総額 9,404,346百万円
大手キャリア。個人向けのモバイル通信やブロードバンド、法人向け通信ソリューション、プロダクト等の販売、ファイナンスを行う。今期3Q累計は増収も、ペイペイの子会社化に伴う差益の剥落等が利益に影響した。 記:2024/03/04