マーケット
7/5 15:15
40,912.37
-1.28
39,375.87
+67.87
暗号資産
FISCO BTC Index
7/6 19:19:41
9,144,970
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

新興市場見通し:下げ止まり感を示唆、プライム銘柄からの主役交代に期待

2023/7/8 14:36 FISCO
*14:36JST 新興市場見通し:下げ止まり感を示唆、プライム銘柄からの主役交代に期待   ■地合い悪化に連れ安 今週の新興市場は続落。需給悪化懸念で日経平均などが軟調に推移するなか、新興株も連れて下落する展開が続いた。また、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で政策当局者のタカ派姿勢が確認されたことや、米雇用関連指標の上振れを背景に米長期金利が上昇したことも重石になった。ほか、信用買い残が積み上がり、これまでの上昇相場の象徴的銘柄でもあったソシオネクスト<6526>が大口株主の売出決定を受けてストップ安比例配分となったことも一時的に個人投資家心理を悪化させた。なお、今週の騰落率は、日経平均が-2.41%だったのに対し、マザーズ指数は-3.52%、東証グロース市場指数は-3.27%だった。 個別では、時価総額上位銘柄を含め全般下落したものが目立ち、なかでもVTuber関連として人気が続いていたカバー<5253>が週間で-10.1%と大きく下落した。FPパートナー<7388>も-10.7%となり、比較的値持ちのよかった銘柄に利益確定売りが広がった。週間下落率ランキングでは地合いが悪化するなか足の速い資金が逃避したとみられ、W TOKYO<9159>、Arent<5254>、プロディライト<5580>、ブリッジコンサルティング<9225>、クラダシ<5884>など新規株式公開(IPO)から日の浅い銘柄が多く入った。一方、直近IPOではクオリプス<4894>が別次元の強い動きを見せたほか、免疫生物研究所<4570>、カルナバイオ<4572>などバイオ関連が週間上昇率ランキングの上位に入った。 ■米長期金利の動向には要注意 来週の新興市場は強含みか。今週末に発表された米6月雇用統計は非農業部門雇用者数が20万9000人と市場予想(23万人)を下回ったが、水準としてはコロナ前を依然として上回り、平均時給については前年比+4.4%と予想(+4.2%)を上回り、5月(+4.3%)から加速した。予想を大幅に上振れたADP雇用リポートや低水準にとどまる新規失業保険申請件数などと合わせて考えても、逼迫した米労働市場の緩和ペースは非常に遅いといえる。米10年債利回りも4%超えを維持しており、来週も米連邦準備制度理事会(FRB)高官らの発言を受けた米金利の動向には注意が必要だろう。 一方、マザーズ指数は今週末、日経平均が値幅を伴った下落となったなか、朝安後は切り返してプラス圏で引けた。75日移動平均線を前にした「陽の寄り付き坊主」の示現で、目先の下げ止まり感が見られる。 日本銀行の内田副総裁の発言を受けて米追加利上げ観測の高まりと為替の円安が連動しにくくなっており、次の金融政策決定会合を通過するまでは為替の円高基調が続きやすいと想定される。その先には4-6月期決算が控えており、スケジュール的にも東証プライムの主力銘柄はいったんお休みモードに入りそうだ。この間、幕間繋ぎ物色で新興株に物色が向かうことを期待したい。 今週末から初値が持ち越されたグリッド<5582>を除けば来週はIPOがない。今週、多くの直近IPO銘柄が売り込まれたなか、高いテーマ性と成長性、今期黒字転換という好材料を併せ持ち、比較的チャートの形状を底堅く保っているABEJA<5574>のほか、グローバルメーカーとの取引関係があってかつ好業績と注目度も高いAeroEdge<7409>などは改めて物色が向かう展開が期待される。 《FA》
関連銘柄 14件
4570 東証グロース
521
7/5 15:00
±0(%)
時価総額 4,853百万円
研究用試薬の研究開発と製造販売を行う。免疫や細胞培養、遺伝子操作関連の受託サービス、化粧品原料の提供等も。ELISAキットの販売は国内外で順調。営業外費用の減少等により、24.3期3Qは経常黒字転換。 記:2024/02/22
4572 東証グロース
386
7/5 15:00
-3(%)
時価総額 6,308百万円
キナーゼタンパク質の製造・販売などを手掛けるバイオベンチャー。がん、リウマチ、アルツハイマー病等の治療薬を研究。創薬事業は売上伸長。創薬支援事業は欧州地域の売上が伸びる。23.12期通期は損益改善。 記:2024/03/05
4894 東証グロース
7,850
7/5 15:00
+510(%)
時価総額 59,330百万円
ヒトiPS細胞由来の再生医療製品を開発する大阪大学発の創薬ベンチャー。臨床試験の最終登録を終えたiPS心筋シートの実用化に力注ぐ。昨年12月に培養上清液の販売会社を設立。24.3期3Q累計も開発費が先行。 記:2024/03/09
5253 東証グロース
2,028
7/5 15:00
+86(%)
時価総額 123,959百万円
Vチューバープロダクション。知名度やファンコミュニティに強み。24.3期上期はグッズ販売やライセンスビジネスが拡大。販管費増を楽々こなす。通期計画を上方修正。昨年4月開設の米国拠点は来年前半に営業開始へ。 記:2024/03/11
5254 東証グロース
5,200
7/5 15:00
-10(%)
時価総額 31,320百万円
建設・プラント業界に特化したDXコンサルティングや開発を行うSaaS企業。顧客企業の業務改善DX等を展開。プロダクト共創開発は好調。建設業界の顧客からの開発受注が順調増。24.6期2Qは大幅増収増益。 記:2024/02/26
5574 東証グロース
2,888
7/5 15:00
-49(%)
時価総額 24,291百万円
AI開発を支援する「ABEJA Platform」を展開。DX推進に向けたコンサル等のトランスフォーメーション領域が主力。生成AIの利活用推進。継続顧客からの売上比率は9割超。LLM関連の引き合いが順調。 記:2024/05/12
5580 東証グロース
1,211
7/5 15:00
-68(%)
時価総額 1,892百万円
固定電話機能をスマホやPCで使えるクラウド電話システムを提供。電話回線サービスや端末販売も。24.8期1Qはクラウド電話システムの売上伸長。だが賃上げに伴う人件費増が利益の重石に。通期では最高業績を計画。 記:2024/03/13
5582 東証グロース
2,324
7/5 15:00
-111(%)
時価総額 10,486百万円
AIを活用した計画立案システムを手掛ける。電力需給、配船、渋滞予測の自動化・最適化に強み。電力・エネルギーはフロー型売上が好調。物流・サプライチェーンはストック型売上が伸長。24.6期2Qは売上堅調。 記:2024/02/25
5884 東証グロース
317
7/5 15:00
-4(%)
時価総額 3,412百万円
フードロスに特化したプラットフォーム「Kuradashi」を運営する。廃棄予定の商品を仕入れ、ECで販売する。今上期は主力のEC取引が伸長した。広告宣伝費の圧縮により営業益は前倒しで黒字化を達成した。 記:2024/02/26
6526 東証プライム
3,921
7/5 15:00
+60(%)
時価総額 698,260百万円
富士通とパナソニックのSoC事業を統合して誕生したファブレス半導体ベンダー。車載向けなどに経営資源を集中。製品売上は堅調。先端プロセスを中心とする売上増や円安効果が寄与。24.3期3Qは2桁増収増益。 記:2024/02/26
7388 東証プライム
2,664
7/5 15:00
-12(%)
時価総額 61,272百万円
無料FP相談サイト「マネードクター」、来店型店舗「マネードクタープレミア」を運営。30〜40代の顧客に生命保険や損害保険を販売。保有契約件数は151万件超と順調に増加。26.11期売上高480億円目標。 記:2024/05/17
7409 東証グロース
2,825
7/5 15:00
-44(%)
時価総額 10,458百万円
チタンアルミ製の低圧タービンブレードの航空機エンジン部品が主力。主要販売先は仏SAFRAN社。チタンアルミブレード販売数量は小幅増。新規開発受託案件の一部売上計上も寄与し、24.6期2Qは売上堅調。 記:2024/04/16
9159 東証グロース
2,601
7/5 15:00
+5(%)
時価総額 6,731百万円
ファッションイベント会社。インフルエンサーによる国内最大規模の東京ガールズコレクションを開催、運営する。ブランドプロデュースや地方創生も。今上期はTGC地方開催等が寄与も、人件費や資材費等の高騰が重し。 記:2024/03/03
1,379
7/5 14:51
±0(%)
時価総額 2,801百万円
ワーキングプラットフォーム「会計士.job」を運営。クライアント課題に最適な人材を割り当てるサービスを提供に強み。上場企業をターゲットとした新規クライアント開拓に注力。業容順調で24.9期1Qは増収確保。 記:2024/02/29