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欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、日米金利差も米FRB議長発言を見極め

2023/6/27 17:25 FISCO
*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、日米金利差も米FRB議長発言を見極め 27日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。日米金利差により相場は上昇に振れやすい地合いを維持する見通し。ただ、明日のパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言を見極めようと、ドル買いは小幅にとどまりそうだ。 前週末から日本政府による円安けん制が相次ぎ、円買い為替介入への警戒感が一段の円安を抑制する場面が目立つ。前日の取引でドル・円は23日高値の143円70銭台が意識されやや円買いに振れ、ドル・円は同水準付近から143円30銭台に下落。一方、米金利の下げ渋りでドル売りは限定的となり、ユーロ・ドルは1.0920台に上昇後は伸び悩んだ。本日アジア市場は中国株高・人民元高が好感され、主要通貨は対円で堅調地合いを強めた。 この後の海外市場は日米金利差を意識した取引で、ドル高・円安は継続。ただ、全般的に世界経済の不透明感が広がるなか、リスク回避的な円買いに振れやすい。また、引き続き日本政府による円安けん制も警戒され、円売りは抑制される。一方、今晩の米国の消費者信頼感指数は前回を上回るものの、耐久財受注や住宅関連指標はおおむね低調の見通し。今後の政策決定に向けパウエル氏による明日の発言を見極めよと、ドル買いは限定的とみる。 【今日の欧米市場の予定】 ・17:00 ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁講演(ECBフォーラム) ・21:30 米・5月耐久財受注速報値(前月比予想:-0.9%、4月:+1.1%) ・21:30 カナダ・5月消費者物価指数(前年比予想:+3.4%、4月:+4.4%) ・22:00 米・4月FHFA住宅価格指数(前月比予想:+0.5%、3月:+0.6%) ・22:00 米・4月S&PコアロジックCS20都市住宅価格指数(前年比予想:-2.60%、3月:-1.15%) ・23:00 米・6月消費者信頼感指数(予想:104.0、5月:102.3) ・23:00 米・5月新築住宅販売件数(予想:67.5万戸、4月:68.3万戸) ・23:00 米・6月リッチモンド連銀製造業指数(予想:-12、5月:-15) ・02:00 米財務省・5年債入札 《CS》