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売り優勢も下値のめどとみられる25日線水準では押し目拾いの動きに【クロージング】

2023/6/27 15:58 FISCO
*15:58JST 売り優勢も下値のめどとみられる25日線水準では押し目拾いの動きに【クロージング】 27日の日経平均は4営業日続落。160.48円安の32538.33円(出来高概算12億2000万株)で取引を終えた。前日の米国市場で主要株価指数が続落したことが嫌気され、ハイテク関連株中心に売りが先行。日経平均は前場中盤に32306.99円まで下押しした。年金などの四半期末のリバランス売りなどが警戒され、短期的な需給悪化に対する警戒感も相場を押し下げる要因になったようだ。ただ、日経平均が目先の下値のめどとみられる25日線水準に接近したことから押し目を拾う動きも散見され、大引けにかけては下げ幅を縮めた。 東証プライムの騰落銘柄は、値下がり銘柄が1000を超え、全体の6割近くを占めた。セクター別では、海運、石油石炭、空運など13業種が上昇。一方、医薬品、不動産、精密機器など20業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、東エレク<8035>、OLC<4661>、ダイキン<6367>、川崎船<9107>がしっかりだった半面、アドバンテス<6857>、ソフトバンクG<9984>、テルモ<4543>、ファナック<6954>が軟調だった。 前日の米国市場は、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言や個人消費支出(PCE)デフレーターなどを控えるなか、利上げの長期化への懸念からハイテク関連株中心に売られた。東京市場でも、このところ堅調地合いが続いていた生成AI関連銘柄とされるソフトバンクGやアドバンテスなどが売られ、日経平均の下げ幅は一時400円に迫る場面があった。また、「国税庁が『マンション節税』や『タワマン節税』の防止に向け、相続税の算定ルールを見直す方針を固めた」と伝わったため、不動産株が軒並み下落したことも響いた。 きょうの下落で、日経平均は一時25日線水準まで達したため、4月末からの相場上昇に伴う値幅調整はそろそろ終盤ではないかとの声が聞かれ、次は日柄調整場面に入るのではないかとの見方が多い。機関投資家のリバランス売りに加え、来月初旬には上場投資信託(ETF)の分配金捻出のための売りも控えており、目先は軟調な展開が続く可能性が高いだろう。一方、米国では27日、6月のコンファレンスボードによる消費者信頼感指数など、複数の経済指標の発表が控えている。直近の米経済指標は強弱入り混じっており、結果次第で短期筋の動きが活発化する可能性もあるため、積極的な売買は手控えられよう。 《CS》
関連銘柄 8件
4543 東証プライム
3,073
11/22 15:30
+35(%)
時価総額 4,580,912百万円
医療機器メーカー。北里柴三郎などが発起人となり1921年に設立。血管内治療関連デバイスなどの心臓血管部門が主力。電子体温計、血糖自己測定器等も手掛ける。コスト削減のほか、設備投資で生産能力の拡大図る。 記:2024/08/26
4661 東証プライム
3,382
11/22 15:30
-21(%)
時価総額 6,150,001百万円
東京ディズニーランド、東京ディズニーシーの運営等を行うテーマパーク事業が主力。ホテル事業や商業施設「イクスピアリ」の運営等も。テーマパーク事業は海外ゲストの回復などで順調。25.3期は2桁増収計画。 記:2024/07/02
6367 東証プライム
18,295
11/22 15:30
-90(%)
時価総額 5,362,521百万円
空調・冷凍機事業が主力。エアコン世界首位。フッ素化学製品等の化学事業、酸素濃縮装置の製造・販売等も。海外売上比率が高い。差別化新商品の投入、増産投資等に取り組む。26.3期営業利益5000億円目標。 記:2024/06/07
6857 東証プライム
9,447
11/22 15:30
+62(%)
時価総額 7,237,734百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
6954 東証プライム
4,114
11/22 15:30
+13(%)
時価総額 4,095,154百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9107 東証プライム
2,155
11/22 15:30
-34(%)
時価総額 1,454,996百万円
海運国内3位。1919年設立。自動車船事業などの製品物流部門が主力。ドライバルク事業等も。持分法適用関連会社にコンテナ船事業を行うONE社。LNG船等は順調推移見込む。27.3期経常利益1600億円目標。 記:2024/06/17
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17