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前場に注目すべき3つのポイント~日本株をいったん利益確定し、米国株へシフトさせてくる動きも意識されやすい~

2023/6/16 8:42 FISCO
*08:42JST 前場に注目すべき3つのポイント~日本株をいったん利益確定し、米国株へシフトさせてくる動きも意識されやすい~ 16日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■日本株をいったん利益確定し、米国株へシフトさせてくる動きも意識されやすい ■日工営、23/6下方修正 営業利益 44億円←113億円 ■前場の注目材料:三井E&S、DU「舶用可変圧縮比機構」世界初の実用化、大島造船所から受注 ■日本株をいったん利益確定し、米国株へシフトさせてくる動きも意識されやすい 16日の日本株市場は、米国株高が材料視されるものの、買い一巡後はやや利食いの動きに向かわせそうだ。15日の米国市場はNYダウが428ドル高、ナスダックは156ポイント高とだった。5月の小売売上高は前月比0.3%増と、市場予想(0.2%減)に反して上昇。米長期金利の低下が安心感につながったほか、新規失業保険申請件数の予想以上の増加で利上げサイクル終了に近いとの期待も強まった。シカゴ日経225先物は大阪比55円高の33465円。円相場は1ドル140円10銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い優勢で始まろう。ただし、日経225先物はナイトセッションで一時33110円まで売られる場面が見られた。衆議院の解散を巡り岸田首相は、「今国会での解散は考えていない」との考えを示し、政策期待が剥がれた格好から、持ち高調整の動きとみられる。また、米国市場が強いリバウンドを見せてきたことから、日本株をいったん利益確定し、米国株へシフトさせてくる動きも意識されやすいだろう。 とはいえ、日経平均の強いトレンドは継続しており、海外投資家による押し目待ち狙いの買い意欲は強いと考えられる。短期的な調整を意識しつつも、下落を想定した売りのポジションは避けておきたい。また、日銀の金融政策決定会合では大規模緩和政策が維持されるとみられ、金利差を狙った動きも意識されそうである。 物色の流れとしては、米国では半導体株が弱い動きを見せているため、出遅れている景気敏感セクターなどへの修正リバウンドが循環的に入りやすいだろう。日銀会合後はインデックスに絡んだ商いが中心になると考えられ、やや中小型株は手掛けづらくなりそうだ。主力大型株での物色に向かいやすいとみておきたい。 ■日工営、23/6下方修正 営業利益 44億円←113億円 日工営<1954>は2023年6月期業績予想の修正を発表。売上高は1450億円から1394億円、営業利益を113億円から44億円に下方修正した。都市空間事業の国内業務およびエネルギー事業の生産部門の受注遅延や半導体等部品納品の遅延による売上収益の低迷により、前回予想を下回る。営業利益においては、のれんの減損損失計上に加えて、コンサルティング事業において、想定以上のインフレ影響により外注費等の変動費が当初計画より増加した。 ■前場の注目材料 ・NYダウは上昇(34408.06、+428.73) ・ナスダック総合指数は上昇(13782.82、+156.34) ・シカゴ日経先物は上昇(33465、大阪比+55) ・米原油先物は上昇(70.81、+2.35) ・米長期金利は低下 ・米国景気は拡大 ・日銀は金融緩和を継続 ・商船三井<9104>クリーンアンモニアの生産・輸送プロに参画 ・アステラス製薬<4503>米バイオ企業と提携、がん領域のたんぱく質分解誘導剤研究 ・コマツ<6301>ブラジル鉱山で“ICTブルドーザー”商用稼働 ・富士通<6702>米ヘキサゴン・セーフティーとデジタルツインユースケース開発 ・関西電力<9503>POS分析に参入、非エネ分野の課題解決支援 ・出光興産<5019>日本コンクリート工業とアスファルト塗装向け合成炭酸カル製販で覚書 ・三井化学<4183>半導体・電池材料で次世代車需要を開拓 ・クラレ<3405>ポリウレタン樹脂原料値上げ、7月出荷分から ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・日銀金融政策決定会合(最終日) <海外> ・特になし 《ST》
関連銘柄 9件
1954 東証プライム
3,740
6/28 15:00
+20(%)
時価総額 56,324百万円
建設コンサルタント会社最大手。上下水道やダム、道路、空港等の建設コンサルタントを国内外で展開する。建築や都市設計、再生可能エネルギーも手掛ける。今期3Q累計は受注高が増加。全セグメントが増収となった。。 記:2023/06/07
3405 東証プライム
2,023
11/22 15:30
+58(%)
時価総額 717,890百万円
化学メーカー大手。1926年創業。ポバール樹脂などビニルアセテート部門が柱。光学用ポバールフィルム、ガスバリア材「エバール」などで世界トップシェア。米国における活性炭製造設備等の早期安定稼働を図る。 記:2024/07/29
4183 東証プライム
3,582
11/22 15:30
+175(%)
時価総額 719,423百万円
総合化学大手。エラストマー、エチレン、ビジョンケア材料、半導体・電子部品工程部材等を製造・販売。メガネレンズ材料、燃料タンク材料で世界トップシェア。事業ポートフォリ変革推進。総還元性向30%以上目指す。 記:2024/10/09
4503 東証プライム
1,562
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 2,826,694百万円
国内大手製薬会社。前立腺がん治療剤「XTANDI」や急性骨髄性白血病治療剤「XOSPATA」などが主要製品。海外売上高比率が高い。25.3期は尿路上皮がん治療剤「PADCEV」の成長などを見込む。 記:2024/06/24
5019 東証プライム
1,030.5
11/22 15:30
+20(%)
時価総額 1,435,118百万円
石油元売り大手。1911年に北九州・門司で創業。2019年に昭和シェル石油と経営統合。SS「apollostation」を展開。基礎化学品、高機能材等も。新規収益創出で事業ポートフォリオの転換図る。 記:2024/08/10
6301 東証プライム
4,116
11/22 15:30
+67(%)
時価総額 4,008,206百万円
世界2位の総合建設機械メーカー。1921年設立。自動車産業向け大型プレスなど産業機械も。エンジンなどは国内で自社開発。海外売上比率は8割超。配当性向40%以上目安。坑内掘りハードロック事業の拡大図る。 記:2024/10/07
6702 東証プライム
2,757
11/22 15:30
+16(%)
時価総額 5,710,045百万円
国内最大のITサービス企業。1935年設立。通信インフラやストレージ、サーバー、電子デバイスを展開。官公庁、金融向けに強み。成長領域のサービスソリューションに注力。欧州の構造改革は25年度に完了予定。 記:2024/10/20
9104 東証プライム
5,430
11/22 15:30
-9(%)
時価総額 1,968,668百万円
海運国内2位。1884年創業。三井グループ。ドライバルク事業、エネルギー事業、製品輸送事業が柱。LNG船の所有・管理・運航で世界シェアトップクラス。配当性向30%目安。非海運事業のアセット積み増し図る。 記:2024/07/29
9503 東証プライム
1,850
11/22 15:30
±0(%)
時価総額 1,736,656百万円
関西地盤の電力会社。国内電力業界2位。発電量に占める原発依存度が高い。情報通信事業、総合不動産事業等も手掛ける。高浜原発3、4号機は運転期間延長認可。中計では26.3期経常利益3600億円以上目標。 記:2024/06/17