マーケット
11/22 15:15
38,283.85
+257.68
44,296.51
+888.04
暗号資産
FISCO BTC Index
11/24 6:53:36
15,199,507
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

新興市場見通し:新興株の相対的妙味は乏しい局面か

2023/4/29 16:17 FISCO
*16:17JST 新興市場見通し:新興株の相対的妙味は乏しい局面か   ■ispaceの連日の急落が重し 今週の新興市場は続落。預金急減を受けて米地銀ファースト・リパブリック・バンクの株価が急落するなど投資家心理が悪化する中、新興株は週前半から軟調に推移。民間で世界初の月面着陸が期待された宇宙ベンチャーのispace<9348>は着陸に失敗し、同社株が2日連続でストップ安比例配分になるなど、個人投資家の含み損益を悪化させる出来事も発生し、週半ばには新興株は大きく下落。一方、米IT大手の決算が総じて予想を上回るものとなったことが投資家心理を支えたほか、週末には日本銀行の金融政策決定会合で政策の現状維持が決まったことで安心感が台頭し、週後半は持ち直した。なお、週間の騰落率は、日経平均が+1.02%であったのに対して、マザーズ指数は-1.01%、東証グロース市場指数は-1.06%だった。 個別では、上述のispaceが週間で-43.6%と急落したほか、M&A総研HD<9552>が-5.5%、ANYCOLOR<5032>が-7.5%、などと時価総額上位銘柄が全般軟調だった。一方、カバー<5253>は業績上方修正を発表して週末に急伸し、週間では+8.0%。ほか、経済再開の動きを好感した物色からスカイマーク<9204>が+13.7%と好調だった。週間上昇率ランキングでは今期見通しが好感されたサイバートラスト<4498>が+46.5%、ソニーG<6758>との資本業務提携がサプライズとなったニューラルポケット<4056>が+33.7%と急伸。一方、ispaceのほか、急性期脳梗塞の治療薬について開発担当の米バイオジェンが臨床試験を一時停止したことが嫌気されたティムス<4891>が-39.5%と急落した。 ■連休前に利食い売り優勢、個人の含み損益悪化が気掛かり 来週・再来週の新興市場は弱含みか。マザーズ指数は、年初来高値を更新する日経平均とは異なり、200日移動平均線をサポートラインとして意識しながらも上値の重い展開が続いている。こうした中、大型連休の関係で立会いが週初2日間に限られる来週は、連休中の米連邦公開市場委員会(FOMC)や米雇用統計を前に様子見ムードが強まりそうで、手仕舞い売りなどを誘いやすいだろう。また、米国でインフレ指標の上振れが続く中、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が利上げ継続を示唆すれば、今会合での利上げ打ち止めを期待する市場は失望する恐れがある。再来週も米国では消費者物価指数(CPI)など重要指標が発表されるため、上値の重い展開が続きそうだ。 一方、新規株式公開(IPO)ラッシュが一巡したことで、換金売り圧力は止み、需給環境はやや改善してくる可能性がある。ただ、連休明けの週は国内の企業決算がピークを迎えるため、投資家の目線は東証プライム市場に向きやすく、新興株の銘柄には資金が向かいにくいとも考えられる。 今週は信用買いが増えていたispaceが急落したほか、同様に信用買い残が溜まっていたティムスも急落し、両銘柄が週間下落率ランキングの1、2位を占めた。一方で、日経レバレッジ・インデックス連動型上場投信(ETF)<1570>の信用売りを積み上げてきた個人投資家は足元の日経平均の年初来高値更新もあり、含み損益が悪化している可能性が高い。東京証券取引所の改革要請で割安株への注目度が高まっていることも踏まえると、当面、新興株は相対的な観点から投資妙味に乏しいと考えられる。 短期物色が想定される中、直近IPOの中でもチャートが良好なAnyMind<5027>、モンスターラボHD<5255>、ココルポート<9346>、TMN<5258>に注目したい。 《FA》
関連銘柄 13件
4056 東証グロース
847
11/22 15:30
+7(%)
時価総額 12,993百万円
AIエンジニアリング事業を展開。駐車場満空把握「デジパーク」、ナンバープレート解析ソリューション「デジスルー」、在宅勤務支援ツール「リモデスク」等を手掛ける。ソニーと資本業務提携。原価率改善等に取り組む。 記:2024/10/08
4498 東証グロース
2,221
11/22 15:30
+4(%)
時価総額 18,097百万円
SL/TLSサーバー証明書「SureServer」などの認証・セキュリティサービスが主力。Linux/OSSサービス、IoTサービスも。電子認証サービス「iTrust」中心にリカーリングサービスが好調。 記:2024/10/21
4891 東証グロース
205
11/22 15:30
±0(%)
時価総額 8,267百万円
東京農工大発の創薬ベンチャー。急性期脳梗塞治療薬候補「TMS-007」、急性腎障害等を対象とする「TMS-008」等がパイプライン。JIXING、RTWと資本業務提携。SMTP化合物関連特許が国内で成立。 記:2024/06/11
1,138
11/22 15:30
-19(%)
時価総額 67,491百万円
インフルエンサーマーケティングプラットフォーム「AnyTag」、パブリッシャーグロースプラットフォーム「AnyManager」などを手掛ける。D2C・Eコマース事業はM&Aによって事業基盤が拡大。 記:2024/08/19
5032 東証プライム
2,146
11/22 15:30
-14(%)
時価総額 133,741百万円
VTuberグループ「にじさんじ」の運営が主力。英語圏におけるVTuberビジネス「NIJISANJI EN」等も手掛ける。29歳以下のユーザーが多い。所属VTuber数は160人超。ID数は順調に増加。 記:2024/10/26
5253 東証グロース
2,652
11/22 15:30
-53(%)
時価総額 165,015百万円
VTuberプロダクション「ホロライブプロダクション」を運営。在籍VTuber数は80超。知名度やファンコミュニティに強み。音楽起点の商品、サービスを拡充。ロサンゼルス・ドジャースとコラボ企画を実施。 記:2024/08/13
121
11/22 15:30
-4(%)
時価総額 4,154百万円
企業・自治体向けDX支援等を行うデジタルコンサルティング事業が主力。RPAツールの開発・販売、店舗向けBGMサービスの運営等も。PwCコンサルティングと業務提携。EMEAでは長期大型案件の獲得に注力。 記:2024/08/10
481
11/22 15:30
-14(%)
時価総額 17,793百万円
決済サービス会社。国内最大級の電子決算ゲートウェイを通じ、流通向けに決済の端末とシステムを提供。三菱商事が筆頭株主。ジィ・シィ企画と資本業務提携。QR・バーコード精算料は伸長。センター利用料も増加。 記:2024/06/22
6758 東証プライム
2,948
11/22 15:30
-3.5(%)
時価総額 18,404,653百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
9204 東証グロース
584
11/22 15:30
+3(%)
時価総額 35,232百万円
羽田・神戸・福岡路線、茨城等の独自路線に強みを持つ航空会社。22年12月に再上場。定時運航率は国内トップ。マイページ登録者数は25万人超。次世代機材の導入や運航効率の改善、地方自治体等との連携を図る。 記:2024/08/05
9346 東証グロース
1,535
11/22 15:30
+9(%)
時価総額 5,571百万円
福祉サービス会社。障がい者の就労移行支援、就労定着支援、指定計画相談支援サービス、引きこもり解消の自立訓練サービスなどを展開。就労移行支援事業所は順調に拡大。報酬単価の上昇等により収益も伸長。 記:2024/07/12
9348 東証グロース
521
11/22 15:30
+2(%)
時価総額 48,604百万円
月面開発事業を展開。顧客の荷物を月周回軌道・月面まで輸送するペイロードサービスが中核。パートナーシップサービス、データサービス等も。「HAKUTO-R」ミッション2を最速で24年12月に打ち上げへ。 記:2024/10/05
9552 東証プライム
2,144
11/22 15:30
+11(%)
時価総額 127,167百万円
独立系M&A仲介企業。完全成功報酬制の料金体系などで優位性。譲渡企業の業種は製造業、建設業、情報通信業が多い。年間問い合わせ件数は5000件超。M&Aアドバイザーの採用は順調。成約件数は順調に増加。 記:2024/06/17