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後場に注目すべき3つのポイント~スタグフレーションの様相強まる

2023/4/28 12:26 FISCO
*12:26JST 後場に注目すべき3つのポイント~スタグフレーションの様相強まる 28日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は続伸、スタグフレーションの様相強まる ・ドル・円は底堅い、日銀の政策決定に思惑 ・値上がり寄与トップはキッコーマン<2801>、同2位東エレク<8035> ■日経平均は続伸、スタグフレーションの様相強まる 日経平均は続伸。198.51円高の28656.19円(出来高概算6億8662万株)で前場の取引を終えている。 27日の米株式市場でダウ平均は524.29ドル高(+1.57%)と3日ぶり大幅反発。経営難に陥っている地銀のファースト・リパブリック・バンクの株価が下げ止まり、金融システム不安が後退したことで上昇して始まった。また、ハイテクのメタ・プラットフォームズの決算を好感した買いが相場を押し上げ、終日堅調に推移。ナスダック総合指数は+2.42%と大幅に続伸した。米株高を引き継いで日経平均は248円高からスタート。一方、日本銀行の金融政策決定会合の結果を本日昼頃に控える中、様子見ムードが強く、寄り付き直後にこの日の高値を付けた後はもみ合いが続いた。 個別では、決算を手掛かりにマキタ<6586>、小松ウオール<7949>、山崎製パン<2212>、関西電力<9503>、キッコーマン<2801>が、業績予想を上方修正した三井E&S<7003>、新中期経営計画や自社株買いを発表したJVCケンウッド<6632>がそれぞれ急伸。新光電工<6967>は大幅減益予想もあく抜け感や米インテルの決算を背景に急伸し、イビデン<4062>も連れ高。ほか、好決算を材料に富士電機<6504>、MonotaRO<3064>が、NRI<4307>は増配や自社株買いが好感されて大幅高となった。一方、業績及び配当予想を下方修正したVコマース<2491>が急落。1-3月期の営業減益などが嫌気された信越化<4063>、今期見通しが市場予想を下回った日立<6501>、堅調決算も短期的な出尽くし感が強まったキーエンス<6861>が大きく下落した。 セクターでは電気・ガス、パルプ・紙、保険が上昇率上位に並んだ一方、海運、化学、電気機器のみが下落となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の85%、対して値下がり銘柄は13%となっている。 前日の米株式市場は久々に主要株価3指数がそろって大幅に上昇。終始上げ幅を広げる久々に強い動きが見られた。通称「GAFAM」としてIT大手の一角を占めるメタ・プラットフォームズ(旧フェイスブック)が予想を上回る決算を発表し、急伸したことでハイテクを中心に相場のけん引役となった。一方、前日に時間外取引の動きですでにメタの株高を織り込んでいた東京市場は、本日は日本銀行の金融政策決定会合の結果を控えていることもあり、堅調ながらも大勢はもみ合いで推移。 米国市場の取引終了後に発表されたアマゾン・ドットコムの決算は予想を上回ったものの、けん引役となったクラウド事業の売上成長が4月に入ってからは減速していることが明らかになり、時間外取引で一時急伸した株価は失速して結局マイナスで終えている。マイクロソフト、アルファベット、メタの流れで続いてきたIT企業への期待感がやや剥落したことも相場の重しとして働いていそうだ。 前日に発表された米1-3月期の個人消費支出(PCE)コアデフレーターは市場予想を大幅に上回り、1年ぶりの高い伸びとなった。これを受け、米金利が幅広い年限で大きく上昇したことも上値抑制要因として働いていると思われる。当該指標の結果により、今晩に発表される米3月PCEコアデフレーターが上振れる可能性が高まっており、来週、国内大型連休中に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)を前にやや警戒感が高まっている。 前日の米株式市場の上昇については、メタの株価上昇に加え、連日で急落していた地銀のファースト・リパブリック・バンクが急反発に転じたことや、これまでの米国での納税金額が予想を上回る水準となっていることで、連邦政府の債務上限問題のデッドラインが後ろ倒しになったことを指摘する声も聞かれている。 しかし、ファースト・リパブリック・バンクについては空売りに利用できる株があと4%しか残っていないとの指摘があり、単純に売り方の利益確定に伴う買い戻しが強まったに過ぎないかもしれない。また、米連邦政府の債務上限問題も依然として混迷としており、リスクは残っている。結局、昨日の米国株の上昇については企業の決算を除けば明確な好材料があったわけではないといえる。 また、その米企業決算についてはまちまちで、IT関連で堅調さが確認されている一方、鉱業・建設機械大手のキャタピラーについては受注残がほとんど増えていないことが明らかになり、前日の同社株価は軟調に推移した。昨日発表された米国の1-3月の実質国内総生産(GDP)速報値も、個人消費は堅調だったものの、設備投資は大きく落ち込み、昨年10-12月期(+2.6%)から大きく鈍化し、前期比年率+1.1%と市場予想(+1.9%)を下回った。 景気後退の足音が着実に近づいてくる中、インフレ指標の高止まりによりスタグフレーション(物価高と景気後退の併存)の様相が濃くなっており、米連邦公開市場委員会(FRB)の利上げ打ち止め時期が遠のくことなどがあると、マーケットは嫌気することになりそうだ。 国内では大型連休の関係で来週は立会いが週初の2日間のみに限られる。連休中に重要指標やイベントを多く控えるため、今後も上値の重い展開が続くとみておきたい。なお、本日はソニーG<6758>、村田製<6981>、コマツ<6301>、レーザーテック<6920>などの決算が予定されている。(仲村幸浩) ■ドル・円は底堅い、日銀の政策決定に思惑 28日午前の東京市場でドル・円は133円台に下げる場面もあったが、おおむね底堅く推移し134円台に浮上した。新体制での最初の日銀金融政策決定会合でこれまでの緩和政策に対する検証などが期待されたが、大幅修正は見込めず、円売りに振れた。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は133円73銭から134円29銭、ユーロ・円は147円46銭から147円97銭、ユーロ・ドルは1.1019ドルから1.1039ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・ニューラルポケット<4056>、カバー<5253>など、4銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはキッコーマン<2801>、同2位東エレク<8035> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・日・4月東京都区部消費者物価指数(生鮮食品除く):前年比+3.5%(予想:+3.2%、3月:+3.2%) ・日・3月有効求人倍率:1.32倍(予想:1.34倍、2月:1.34倍) ・日・3月失業率:2.8%(予想:2.5%、2月:2.6%) ・日・3月鉱工業生産:前月比+0.8%(予想:+0.4%、2月:+4.6%) 【要人発言】 ・関係者 「ドイツ、中国向け半導体化学品の輸出制限を協議」 <国内> ・15:30 植田日銀総裁会見 <海外> ・ユーロ圏財務相会合 《CS》
関連銘柄 23件
2212 東証プライム
3,268
7/2 15:00
+18(%)
時価総額 719,885百万円
国内最大の製パン会社。菓子パンに強み。コンビニの経営も。傘下に洋菓子の不二家。24.12期は菓子パンの増販や子会社の改善を想定。前期に行った値上げ効果の通期化も見込む。最高業績の連続更新を計画。増配予定。 記:2024/02/15
2491 東証プライム
1,178
7/2 15:00
+6(%)
時価総額 40,607百万円
アフィリエイト広告等のマーケティングソリューションズ事業、ECモール向けクリック課金型広告等のECソリューションズ事業が柱。宿泊予約システム等も。新規事業領域、トラベルテック領域への投資加速を図る。 記:2024/05/16
2801 東証プライム
1,877
7/2 15:00
+15.5(%)
時価総額 1,819,594百万円
しょうゆメーカー最大手。しょうゆに加え、つゆやたれ、トマト加工品、缶詰等の食品、野菜飲料や豆乳の飲料、酒類を製造、販売する。今期3Q累計は国内のしょうゆや食品が堅調に推移した。海外も食品が堅調だった。 記:2024/04/07
3064 東証プライム
1,830.5
7/2 15:00
-29.5(%)
時価総額 917,714百万円
間接資材のインターネット通販最大手。工場・工事用、自動車整備用等の間接資材を販売。取扱商品は約2200万点。登録会員数は910万6521口座。購買管理システム事業は高成長。23.12期通期は2桁増収増益。 記:2024/04/15
4056 東証グロース
946
7/2 15:00
+11(%)
時価総額 13,655百万円
独自の深層学習モデルや開発・運用支援ツールによるAI解析サービスやエッジAI機器、LEDサイネージ、AIライセンスを提供する。23年12月期はAIサービスが堅調も、研究開発費や人件費が重しとなった。 記:2024/04/13
4062 東証プライム
6,469
7/2 15:00
-54(%)
時価総額 911,230百万円
ICパッケージ基板で世界トップシェア。1912年に揖斐川電力として創業。岐阜県大垣市に本社。自動車排気系部品等のセラミック事業も。電子事業は生成AI用サーバー向けが順調。28.3期売上6500億円目標。 記:2024/06/15
4063 東証プライム
6,300
7/2 15:00
+62(%)
時価総額 12,751,975百万円
時価総額世界上位の化学メーカー。塩化ビニル樹脂、シリコンウエハー、合成石英等で世界トップシェア。海外売上高比率が高い。希土類磁石は車載市場などへの拡販に取り組む。配当性向は中長期的に40%目指す。 記:2024/05/16
4307 東証プライム
4,614
7/2 15:00
+63(%)
時価総額 2,820,783百万円
大手システムインテグレーター。金融ITソリューション、産業ITソリューションが柱。戦略コンサル、IT基盤サービス等も。業界トップクラスの収益力が強み。26.3期売上810億円目標。海外売上の拡大等を図る。 記:2024/05/10
5253 東証グロース
1,940
7/2 15:00
-22(%)
時価総額 118,581百万円
Vチューバープロダクション。知名度やファンコミュニティに強み。24.3期上期はグッズ販売やライセンスビジネスが拡大。販管費増を楽々こなす。通期計画を上方修正。昨年4月開設の米国拠点は来年前半に営業開始へ。 記:2024/03/11
6301 東証プライム
4,859
7/2 15:00
+79(%)
時価総額 4,728,516百万円
建設機械・鉱山機械で世界2位。工作機械なども。IT活用のアフターサービスに強み。24.3期3Q累計は中国の建機需要が冴えず。だが北米や中南米で鉱山機械が堅調。円安も効いて増収増益に。配当性向4割以上目安。 記:2024/04/12
6501 東証プライム
3,746
7/2 15:00
+28(%)
時価総額 17,368,587百万円
総合電機大手。金融ソリューションや社会インフラITシステム、原子力関連ビジネス、鉄道システム、ビルシステム等を手掛ける。日立エナジーは受注残が増加。デジタルシステム&サービスはLumada事業が拡大。 記:2024/06/15
6504 東証プライム
9,080
7/2 15:00
-64(%)
時価総額 1,355,617百万円
大手総合電機。パワー半導体やパワーエレクトロニクス機器に強み。地熱発電設備で世界トップシェア。エネルギーマネジメント分野は増収。電源機器の大口案件等が寄与。半導体分野は堅調。24.3期3Qは増収増益。 記:2024/02/26
6586 東証プライム
4,499
7/2 15:00
+127(%)
時価総額 1,259,801百万円
電動工具国内最大手。製品販売国は約170ヵ国。海外売上高比率が高い。コードレスのラインナップ拡充図る。園芸用機器の需要増などにより、国内売上は増加。24.3期3Qは大幅増益。通期業績予想を上方修正。 記:2024/04/13
6632 東証プライム
879
7/2 15:00
-20(%)
時価総額 144,156百万円
カーナビ等の車載機器、無線システム、音響機器等を手掛ける電機メーカー。日本ビクターとケンウッドの経営統合により誕生。中計では26.3期売上高3700億円以上目標。ゲーム・アニメ事業の強化等に取り組む。 記:2024/06/04
6758 東証プライム
13,960
7/2 15:00
+210(%)
時価総額 17,604,705百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や半導体画像センサに強み。モバイル機器向けイメージセンサーは販売数量が伸びる。映画分野は劇場興行収入などが増加。金融ビジネス収入は大幅増。24.3期3Q累計は2桁増収。 記:2024/02/22
6861 東証プライム
71,090
7/2 15:00
+260(%)
時価総額 17,289,657百万円
業用計測制御機器大手。FA用センサで高シェア。開発・販売に専念し、生産は外部に委託。直販体制に強み。24.3期3Q累計は欧米堅調。円安や部材調達改善で粗利率も改善。だが日本や中国が足踏み。人件費増も重石。 記:2024/04/15
6920 東証プライム
34,250
7/2 15:00
-400(%)
時価総額 3,229,296百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。FPD関連装置やレーザー顕微鏡なども手掛ける。High-NA向け含むACTISは引き合い旺盛。生成AI関連HBM向けは需要堅調。 記:2024/06/11
6967 東証プライム
5,653
7/2 15:00
+15(%)
時価総額 764,127百万円
半導体パッケージの総合メーカー。静電チャック、ハイエンド半導体PKGなどが主力製品。国内生産比率の高さが特徴。24.3期3Qは業績足踏み。半導体製造装置向けセラミック静電チャックは市況悪化などが響く。 記:2024/04/07
6981 東証プライム
3,364
7/2 15:00
+94(%)
時価総額 6,820,318百万円
大手電子部品メーカー。コンデンサやインダクタ、EMI除去フィルタ等を手掛ける。チップ積層セラミックコンデンサ等で世界トップシェア。海外売上高比率が高い。コンデンサはモビリティ向けなどで販売増を見込む。 記:2024/06/04
7003 東証プライム
1,514
7/2 15:00
+30(%)
時価総額 156,092百万円
国内トップの船用エンジンや港湾クレーンに強み。連結子会社に三井海洋開発。24.3期3Q累計は舶用・建機用エンジンやコンテナクレーンが好調。工事損失引当金の一部戻し入れも寄与して利益急改善。のれん特益計上。 記:2024/04/15
7949 東証プライム
3,260
7/2 15:00
+5(%)
時価総額 35,544百万円
間仕切メーカー最大手。スチール製やアルミ製の可動間仕切、固定間仕切、トイレブース、学校向け間仕切、壁面化粧鋼板パネル等を製造、販売する。今期3Q累計は回復トレンドの継続により、売上高が過去最高となった。 記:2024/02/29
8035 東証プライム
35,050
7/2 15:00
+230(%)
時価総額 16,530,737百万円
世界的半導体製造装置メーカー。半導体の成膜や洗浄の前工程からテストまでの製造装置を展開。リソグラフィーでトップシェア。24.3期3Q累計はウェーハボンディング/デボンディング装置の量産受注が拡大。 記:2024/02/24
9503 東証プライム
2,727
7/2 15:00
+42(%)
時価総額 2,559,925百万円
関西地盤の電力会社。国内電力業界2位。発電量に占める原発依存度が高い。情報通信事業、総合不動産事業等も手掛ける。高浜原発3、4号機は運転期間延長認可。中計では26.3期経常利益3600億円以上目標。 記:2024/06/17