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売り先行スタートも岸田首相発言で半導体関連株が買い戻される【クロージング】

2023/4/20 16:04 FISCO
*16:04JST 売り先行スタートも岸田首相発言で半導体関連株が買い戻される【クロージング】 20日の日経平均は小幅反発。50.81円高の28657.57円(出来高概算9億2000万株)で取引を終えた。利益確定売りが先行して始まり、取引開始直後には28442.45円まで値を下げ、心理的な節目の28500円を割り込んだ。その後、前場終盤にかけては、「岸田首相が半導体などの分野でサプライチェーン確立のための数値目標を盛り込んだ『アクションプラン』を月内にも示す」と伝わったことをきっかけに半導体関連株などに押し目を拾う動きが広がり、日経平均は前引けにかけてプラスに転じ、後場中盤には28694.25円まで水準を切り上げる場面もあった。 東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄が1000を超え、全体の過半数を占めた。セクター別では、パルプ紙、小売、電気機器、保険、銀行など16業種が上昇。一方、鉱業、海運、情報通信、卸売など16業種が下落し、食料品は変わらずだった。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>、アドバンテス<6857>、京セラ<6971>、TDK<6762>が堅調だった半面、ソフトバンクG<9984>、信越化<4063>、中外薬<4519>、第一三共<4568>が軟化した。 前日の米国市場は、本格化する大手企業の決算発表内容を見極めたいとして、積極的な売買が手控えられるなか、主要株価指数はまちまちだった。東京市場はこのところの株価上昇に伴う短期的な相場の過熱感から利食い売りが先行して始まった。ただ、3月の訪日外国人客数(推計値)が181.7万人と、前年同月比で27倍となるなか、百貨店や小売などのインバウンド関連株の一角がしっかり。また、円安進行による収益改善期待から機械株などの輸出関連株の一角も堅調だった。さらに、岸田政権による政策への思惑も相場を支えた。 日経平均は3月のザラ場高値(28734.79円)にあと一歩のところまで迫った。高値警戒感は残っているものの、買い遅れている向きもいるとされ、先高期待は続いている。一方、米国では、新規失業保険申請件数、4月のフィラデルフィア連銀景況指数、3月の中古住宅販売件数などの発表が予定されているほか、米連邦準備理事会(FRB)のウォラー理事およびボウマン理事、クリーブランド連銀のメスター総裁やダラス連銀のローガン総裁、アトランタ連銀のボスティック総裁の発言機会も予定されている。発言内容などを受けた米国市場の動きも確認したいとみている投資家も多い。 《CS》
関連銘柄 9件
4063 東証プライム
5,649
11/22 15:30
+53(%)
時価総額 11,307,558百万円
時価総額世界上位の化学メーカー。1926年設立。塩化ビニル樹脂、シリコンウエハー、合成石英などで世界トップシェア。海外売上比率が高い。先端露光材料の新拠点建設推進。機能材料事業は高機能性製品の販売に注力。 記:2024/10/28
4519 東証プライム
6,270
11/22 15:30
-113(%)
時価総額 10,527,694百万円
大手製薬企業。1925年創業。スイス製薬大手のロシュ傘下。がん領域医薬品、抗体医薬品で国内トップシェア。独自の抗体エンジニアリング技術などが強み。成長領域や新規領域へ集中したリソース投入などを行う。 記:2024/08/01
4568 東証プライム
4,435
11/22 15:30
-48(%)
時価総額 8,635,096百万円
大手製薬会社。抗悪性腫瘍剤「エンハーツ」、抗凝固剤「リクシアナ」などが主力品。かぜ薬「ルル」、解熱鎮痛薬「ロキソニンS」などで知名度高い。米メルクと戦略的提携。がん事業への集中的な資源投入を図る。 記:2024/08/26
6762 東証プライム
1,875.5
11/22 15:30
-6.5(%)
時価総額 3,645,709百万円
大手電子部品メーカー。1935年創業。二次電池などエナジー応用製品が主力。スマホ内臓バッテリーで世界トップシェア。海外売上高比率は9割超。高収益事業の強化図る。中計では27.3期売上高2.5兆円目標。 記:2024/08/29
6857 東証プライム
9,447
11/22 15:30
+62(%)
時価総額 7,237,734百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
6971 東証プライム
1,468
11/22 15:30
-1(%)
時価総額 2,217,376百万円
大手電子部品メーカー。セラミック技術に強み。セラミックパッケージや半導体製造装置向けセラミック部品等で高シェア商品多数。京都府京都市に本社。事業の選択と集中を推進。中計では26.3期売上高2.5兆円目標。 記:2024/10/20
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17