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前場に注目すべき3つのポイント~買い優勢の展開も半導体株の動向が気掛かりに~

2023/4/3 8:39 FISCO
*08:39JST 前場に注目すべき3つのポイント~買い優勢の展開も半導体株の動向が気掛かりに~ 3日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:買い優勢の展開も半導体株の動向が気掛かりに ■三益半導、3Q営業利益 49.4%増 98.12億円 ■前場の注目材料:千代化建、韓国サムスンC&Tと協業、水素供給網事業化 ■買い優勢の展開も半導体株の動向が気掛かりに 3日の日本株市場は、買い優勢の相場展開が見込まれる。3月31日の米国市場はNYダウが415ドル高だった。米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ指標として注視しているコアPCE価格指数が予想外に前月から伸びが鈍化したため、早期の利上げ停止を見込んだ買いが先行した。その後も長期金利が低下を続けハイテクを支援し、相場全体を一段と押し上げた。シカゴ日経225先物は大阪比115円高の28205円。円相場は1ドル133円20銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買いが先行することになりそうだ。金融システム不安が和らぐなか、VIX指数は18.70に低下し、一時18.52まで下げる場面も見られており、金融システム不安が強まった急伸前の水準まで低下した。リスク選好の流れに向かわせるなか、日経225先物は28000円を支持線にリバウンドを見せており、ショートカバーを交えた上昇が意識されそうだ。 また、為替市場ではドル円が1ドル133円台と円高修正の流れが継続しており、輸出関連への買い戻しに向かわせそうだ。一方で、日本政府は先週、先端半導体の製造装置23品目について、輸出規制を強化すると発表した。中国を念頭に置いているとみられるが、中国当局は31日、米マイクロン・テクノロジーをサイバーセキュリティーの観点で調査すると発表した。米中間の緊張が高まる中、半導体関連などは神経質にさせてきそうだ。そのため、指数インパクトの大きい東エレク<8035>などへは短期筋による売り仕掛け的な動きも入りやすく、日経平均の重荷になる。 半導体関連が軟調推移となるようだと、日経平均も次第にこう着感が強まる可能性はあるだろう。また、金融システム不安が和らぐ中、メガバンクの戻りの鈍さも目立つ。国内証券ではメガバンクの格下げも観測されていることから、こちらも相場の重荷になりそうだ。そのため輸出関連の一角が相場の下支えになる展開を想定。また、日経平均がこう着感を強めたとしても、28000円水準での底堅さが意識される局面においては押し目狙のスタンスに向かわせよう。また、こう着ながらも底堅さが見られてくるようだと、個人主体による材料株や中小型株への物色が活発になりそうだ。そのほか、東証の政策に絡んだ流れから、低PBR銘柄への物色も強まるだろう。 ■三益半導、3Q営業利益 49.4%増 98.12億円 三益半導<8155>が発表した2023年5月期第3四半期業績は、売上高が前年同期比27%増の691.99億円、営業利益は同49.4%増の98.12億円だった。半導体事業部において、300mmウエハーを中心に生産は概ね堅調に推移。産商事業部において、自社開発製品及びその他の取扱商品ともに増収だった。 ■前場の注目材料 ・日経平均は上昇(28041.48、+258.55) ・NYダウは上昇(33274.15、+415.12) ・ナスダック総合指数は上昇(12221.91、+208.44) ・シカゴ日経先物は上昇(28205、大阪比+115) ・1ドル=133.20-30円 ・SOX指数は上昇(3230.86、+22.61) ・VIX指数は低下(18.70、-0.32) ・米原油先物は上昇(75.67、+1.30) ・米長期金利は低下 ・米国景気は拡大 ・日銀は金融緩和を継続 ・コロナ後の人流再開 ・日本ガイシ<5333>ライン構築期間4割減、デジタルツイン技術活用で工程最適化 ・日産自<7201>サプライヤー支援、脱炭素・生産改善評価、エネ費上昇の負担割合決定 ・千代化建<6366>韓国サムスンC&Tと協業、水素供給網事業化 ・スズキ<7269>豪新興と自動運転可能な電動台車開発、商用配送想定 ・日揮HD<1963>東洋エンジとSAF国内製造で協業、プラント設計・建設 ・マックス<6454>タイに結束ワイヤ専用棟、生産能力25%増 ・GSユアサ<6674>鉛蓄電池など10%以上値上げ、5月受注分から ・NEC<6701>欧の創薬事業体制再編、蘭に中核子会社 ・住友化学<4005>23年末めど「メタノール製造」新技術設備、CO2から収率2倍 ・カネカ<4118>廃食用油で資源循環、JR西日本系と生分解性ポリマー製造 ・日本酸素HD<4091>大陽日、均一分散可能な銅ナノ粒子開発、微細配線形成などに貢献 ・三菱ケミG<4188>住化積水フィルムに農業用フィルム会社売却 ・中部電力<9502>料金値上げの負担軽減策実施、特別高圧など対象 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・08:50 3月調査日銀短観・大企業製造業業況判断DI(予想:+3、12月:+7) ・08:50 3月調査日銀短観・大企業非製造業業況判断DI(予想:+20、12月:+19) ・08:50 3月調査日銀短観・大企業全産業設備投資(前年度比予想:+14.4%) <海外> ・10:45 中・3月財新製造業PMI(予想:51.4、2月:51.6) 《ST》
関連銘柄 15件
1963 東証プライム
1,318
11/22 15:30
+14.5(%)
時価総額 342,178百万円
日揮、日揮グローバルなどを傘下に収める持株会社。独立系。総合エンジニアリング業界で国内トップ。LNGプラント建設に強み。機能材製造事業も展開。配当性向30%目途。機能材製造事業では機能性塗料材の拡販図る。 記:2024/08/05
4005 東証プライム
373.6
11/22 15:30
-3.7(%)
時価総額 619,137百万円
大手総合化学メーカー。1913年創業。合成樹脂、アルミナ製品、光学製品、農薬、医療用医薬品等を製造・販売。液浸ArF等で世界シェアトップクラス。アグロ&ライフソリューションなどを成長ドライバーに位置付け。 記:2024/10/07
4,310
11/22 15:30
+10(%)
時価総額 1,866,631百万円
産業ガス国内最大手の大陽日酸を中核とする持株会社。1910年創業。魔法びんなどの製造・販売を行うサーモスも傘下に持つ。三菱ケミカルグループの連結子会社。産業ガス事業では食品・飲料、医療向けなどに注力。 記:2024/08/26
4118 東証プライム
3,486
11/22 15:30
+58(%)
時価総額 230,076百万円
苛性ソーダ・塩ビから発砲樹脂、電子材料、医療機器、食品素材等を手掛ける。液状樹脂は建築用シーリング材として国内トップシェア。26.3期売上高9000億円目標。コエンザイムQ10の能力増強等に取り組む。 記:2024/06/11
4188 東証プライム
830.8
11/22 15:30
+0.5(%)
時価総額 1,251,424百万円
総合化学国内最大手の三菱ケミカル、田辺三菱製薬、日本酸素ホールディングスを傘下に収める持株会社。MMAモノマーで世界トップシェア。25.3期はスペシャリティマテリアルズ、石化製品等の需要回復を見込む。 記:2024/06/24
5333 東証プライム
2,016.5
11/22 15:30
+24(%)
時価総額 629,061百万円
ガイシで世界首位。自動車排ガス浄化用セラミックスやNAS電池なども。自動車関連が堅調。半導体装置関連も回復。NAS電池は独水素製造会社から受注。パワー半導体向け絶縁放熱回路基板の生産能力を大幅に増強へ。 記:2024/07/22
6366 東証スタンダード
342
11/22 15:30
+19(%)
時価総額 89,031百万円
プラントエンジニアリング大手。LNG受入基地建設で国内トップシェア。三菱商事が筆頭株主。世界中でプラント建設実績。水素サプライチェーンの構築等も。主要案件のインドネシア銅製錬は2024年に完工予定。 記:2024/06/29
6454 東証プライム
3,360
11/22 15:30
+45(%)
時価総額 159,724百万円
文具・オフィス機器、釘打機等の建築・建設工具、住宅設備機器等を手掛ける。ホッチキス、電気式浴室暖房・換気・乾燥機で国内トップシェア。表示作成機「ビーポップ」は販売順調。27.3期売上高978億円目標。 記:2024/10/29
2,805
11/22 15:30
+63.5(%)
時価総額 281,751百万円
電池専業メーカー。日本電池、ユアサコーポレーションが経営統合して誕生。京都府京都市に本社。オートバイ用バッテリーで世界トップシェア。26.3期売上高6000億円以上目標。BEV用電池の開発などに注力。 記:2024/08/06
6701 東証プライム
12,265
11/22 15:30
-5(%)
時価総額 3,346,505百万円
大手ITサービス会社。1899年設立。システム構築等のITサービス事業、ネットワークインフラ等の社会インフラ事業が柱。顔・虹彩などの生体認証に強み。クラウド、モダナイゼーション、生成AIなどの強化図る。 記:2024/08/10
7201 東証プライム
406.3
11/22 15:30
-5.7(%)
時価総額 1,714,877百万円
大手自動車メーカー。1933年設立。仏ルノー、三菱自動車とアライアンス形成。プロパイロットなど自動運転化技術等に強み。日本は電動車のモデルミックス向上、中国では日産ブランド車のラインナップ刷新図る。 記:2024/10/07
7269 東証プライム
1,638
11/22 15:30
-38(%)
時価総額 3,217,992百万円
四輪車、二輪車メーカー。1909年創業。静岡県浜松市に本社。軽自動車に強み。四輪車はインドでトップシェア。船外機なども手掛ける。日本、インド、欧州が主要事業地域。インドは四輪車の累計生産が3000万台超。 記:2024/10/10
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
8155 東証プライム
3,690
11/11 15:30
-10(%)
時価総額 130,984百万円
半導体材料の加工・販売、計測器や試験機等の販売を行う。エンジニアリング事業なども手掛ける。再生ウエハーで世界トップシェア。信越化学によるTOBは成立、同社株は24年11月12日付けで上場廃止予定。 記:2024/10/27
9502 東証プライム
1,639.5
11/22 15:30
-1(%)
時価総額 1,242,741百万円
国内電力3位。中部電力パワーグリッド、中部電力ミライズ等を傘下に持つ。東京電力フュエル&パワーとの合弁で国内最大の発電会社のJERA。連結配当性向30%以上目指す。26.3期経常利益2000億円以上目標。 記:2024/06/09