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決算評価の動きも、FOMCなどイベント控え、狭いレンジでの推移【クロージング】

2023/1/30 16:11 FISCO
*16:11JST 決算評価の動きも、FOMCなどイベント控え、狭いレンジでの推移【クロージング】 30日の日経平均は小幅続伸。50.84円高の27433.40円(出来高概算11億3000万株)で取引を終えた。前週末の米国株高を背景に半導体など値がさ株中心に買われ、日経平均は取引開始後に27486.42円まで上げ幅を広げた。その後は、経済界や学識者でつくる「令和国民会議」(令和臨調)共同代表を務める佐々木毅・元東京大学総長らが30日、政府・日銀が2013年にまとめた共同声明の見直しを提言したことから、「金融緩和政策の修正に対する思惑が高まった」とされ、円相場が一時1ドル=129円台前半へと円高に振れ、次第に買い見送りムードにつながった。しかし、今週は米連邦公開市場委員会(FOMC)、国内外のテック企業の決算発表など重要イベントが目白押しで、積極的に売り買いを仕掛ける向きはなく、底堅さが意識された。 東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄が960に達し、全体の過半数を占めた。セクター別では、化学、繊維製品、空運、精密機器、陸運など15業種が上昇。一方、鉄鋼、石油石炭、鉱業、保険、証券商品先物など17業種が下落し、輸送用機器は変わらずだった。指数インパクトの大きいところでは、信越化<4063>、ファナック<6954>、東エレク<8035>、日東電工<6988>、ファーストリテ<9983>がしっかりだった半面、第一三共<4568>、ソフトバンクG<9984>、中外薬<4519>、京セラ<6971>、電通グループ<4324>、アステラス薬<4503>軟化した。 前週末の米国市場は、昨年12月の米個人消費支出(PCE)物価指数が、変動の大きい食品とエネルギーを除くコア指数が前年同月比4.4%上昇し、11月の4.7%上昇から鈍化した。米連邦準備制度理事会(FRB)が重視する物価指標でもインフレが落ち着きつつあるとの見方が広がり、利上げペースを緩めるとの観測から株買いを誘い主要株価指数は上昇した。また、中国による日本人向けのビザ(査証)発給再開が材料視され、空運セクターなどリオープン(経済再開)関連株にも物色の矛先が向かった。一方、円高進行による収益回復期待が後退し、自動車や機械など輸出株の一角がさえない。 31日からのFOMCでは、0.25%の利上げは織り込み済みだが、FOMC後の米金融市場が材料出尽くしで下落するのかどうか見極めたいほか、今週は米大型テック企業の決算や国内でも主要企業の決算発表が31日にピークを迎える。さらに週末には1月の米雇用統計など注目される経済指標の発表も控えているだけに、投資家はこれらを見極めたいと考えているようだ。このため、目先は好決算企業など個別物色の動きが一段と強まることになりそうだ。 《FA》
関連銘柄 11件
4063 東証プライム
5,548
11/27 15:30
-112(%)
時価総額 11,105,387百万円
時価総額世界上位の化学メーカー。1926年設立。塩化ビニル樹脂、シリコンウエハー、合成石英などで世界トップシェア。海外売上比率が高い。先端露光材料の新拠点建設推進。機能材料事業は高機能性製品の販売に注力。 記:2024/10/28
4324 東証プライム
3,760
11/27 15:30
-27(%)
時価総額 1,015,820百万円
国内最大の広告代理店。世界145以上の国・地域で事業展開。メディア確保力、広告企画力などが強み。配当性向35%目標。内部投資で競争力、ケイパビリティの強化を図る。中国などでのコアビジネス再建に注力。 記:2024/07/08
4503 東証プライム
1,567
11/27 15:30
-5(%)
時価総額 2,835,742百万円
国内大手製薬会社。前立腺がん治療剤「XTANDI」や急性骨髄性白血病治療剤「XOSPATA」などが主要製品。海外売上高比率が高い。25.3期は尿路上皮がん治療剤「PADCEV」の成長などを見込む。 記:2024/06/24
4519 東証プライム
6,576
11/27 15:30
+201(%)
時価総額 11,041,485百万円
大手製薬企業。1925年創業。スイス製薬大手のロシュ傘下。がん領域医薬品、抗体医薬品で国内トップシェア。独自の抗体エンジニアリング技術などが強み。成長領域や新規領域へ集中したリソース投入などを行う。 記:2024/08/01
4568 東証プライム
4,642
11/27 15:30
+92(%)
時価総額 9,038,132百万円
大手製薬会社。抗悪性腫瘍剤「エンハーツ」、抗凝固剤「リクシアナ」などが主力品。かぜ薬「ルル」、解熱鎮痛薬「ロキソニンS」などで知名度高い。米メルクと戦略的提携。がん事業への集中的な資源投入を図る。 記:2024/08/26
6954 東証プライム
3,973
11/27 15:30
-205(%)
時価総額 3,954,800百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
6971 東証プライム
1,485
11/27 15:30
+6.5(%)
時価総額 2,243,054百万円
大手電子部品メーカー。セラミック技術に強み。セラミックパッケージや半導体製造装置向けセラミック部品等で高シェア商品多数。京都府京都市に本社。事業の選択と集中を推進。中計では26.3期売上高2.5兆円目標。 記:2024/10/20
6988 東証プライム
2,395
11/27 15:30
-13.5(%)
時価総額 1,692,693百万円
1918年創業の高機能材料メーカー。偏光板やフレキシブルプリント基板等のオプトロニクス部門、インダストリアルテープ部門が柱。核酸の受託製造、衛生材料等も。情報機能材料ではハイエンド製品向けに注力。 記:2024/09/02
8035 東証プライム
22,240
11/27 15:30
-410(%)
時価総額 10,489,118百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9983 東証プライム
51,190
11/27 15:30
-260(%)
時価総額 16,289,733百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,981
11/27 15:30
+137(%)
時価総額 13,202,025百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17