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前場に注目すべき3つのポイント~指数インパクトの大きい値がさ株の強い値動きにより、日経平均の底堅さが意識される~

2023/1/30 8:29 FISCO
*08:29JST 前場に注目すべき3つのポイント~指数インパクトの大きい値がさ株の強い値動きにより、日経平均の底堅さが意識される~ 30日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:指数インパクトの大きい値がさ株の強い値動きにより、日経平均の底堅さが意識される ■ファナック、23/3上方修正 営業利益1844億円←1817億円 ■前場の注目材料:ソディック、中国で射出成形機再開、廈門に新工場 ■指数インパクトの大きい値がさ株の強い値動きにより、日経平均の底堅さが意識される 30日の日本株市場は、やや買い先行で始まった後は、こう着ながらも底堅さが意識されそうである。27日の米国市場はNYダウが28ドル高だった。連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ指標として重要視している12月コアPCE価格指数が鈍化を継続したため、金利先高観の後退で買われた。NYダウは一時200ドル超上昇した後は上げ幅を縮めたが、ハイテク株は買戻しが継続し、ナスダックは109ポイントの上昇と、終日堅調な展開だった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比55円高の27415円。円相場は1ドル129円80銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い優勢の展開から始まることになりそうだ。ただし、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、模様眺めムードを強めてくる可能性はあるだろう。そのため、買い一巡後は次第にこう着感が強まりやすく、先週同様、節目の27500円に接近する局面では上値を抑えられそうだ。一方で、重要イベントを控えていることからショートを仕掛けてくる動きにもなりづらく、底堅さは意識されやすい。 米国ではFRBの利上げが最終局面に近づきつつあるとの見方が強まるなか、売り込まれていた大型テック株やハイテク株を買い直す動きが目立っている。投資家の恐怖心理を示すVIX指数は1年ぶりに18.00を一時割り込んでくるなどリスク選好に向かわせやすい状況のなか、東京市場においても相対的に出遅れているハイテク株などへの買戻しの動きは意識されやすいだろう。 また、決算発表が本格化するなか、大幅な下方修正を発表した日本電産<6594>は、売り一巡後にはアク抜けの動きを見せているほか、信越化<4063>のほか、先週末にはファナック<6954>が上方修正のほか、株式分割を発表しており、材料視されやすいだろう。指数インパクトの大きい値がさ株の強い値動きにより、日経平均の底堅さが意識されそうだ。 また、FOMCを控えるなかでこう着感が強まりやすいだろうが、底堅さが見られる局面においては、物色意欲は強そうだ。そのため、個人主体の資金などは流動性の大きい中小型株での値幅取り狙いの売買が活発になりそうだ。 ■ファナック、23/3上方修正 営業利益1844億円←1817億円 ファナック<6954>は2023年3月期業績予想の修正を発表。営業利益1817億円から1844億円に上方修正した。中国でのファクトリーオートメーション(FA)の発注調整の影響はあるものの、電気自動車(EV)関連の工場向けにロボットなどの販売が順調に推移。あわせて、3月31日を基準日として1株を5株に分割すると発表した。 ■前場の注目材料 ・日経平均は上昇(27382.56、+19.81) ・NYダウは上昇(33978.08、+28.67) ・ナスダック総合指数は上昇(11621.71、+109.30) ・シカゴ日経先物は上昇(27415、大阪比+55) ・VIX指数は低下(18.51、-0.22) ・米国景気は拡大 ・日銀は金融緩和を継続 ・コロナ後の人流再開 ・ソディック<6143>中国で射出成形機再開、廈門に新工場 ・三菱ケミG<4188>三井化学と共同物流の検討開始、中京エリアなどで ・関西電力<9503>東センと定置型蓄電池事業を開始、電動車の使用済み活用 ・出前館<2484>エアロネクストとドローン物流で提携、過疎地など対応 ・豊田通商<8015>豊通など4社、通信インフラ発展プロをウズベクで受注 ・丸紅<8002>英で車販売拡大、中古車専門の現地社に投資 ・ミネベアミツミ<6479>ホンダロック買収、ミネベアアクセスソリューションズに社名変更 ・ダイダン<1980>シンガポール設備工事会社に出資 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・特になし <海外> ・06:45 NZ・12月貿易収支(11月:-18.63億NZドル) 《ST》
関連銘柄 11件
1980 東証プライム
3,535
11/27 15:30
-75(%)
時価総額 162,483百万円
空調設備や給排水衛生設備、電気設備を手掛ける総合設備工事会社。1903年創業。日本武道館などで施工実績。チャンギ国際空港など海外でも実績。27.3期売上高2600億円目標。国内基幹事業の強靭化図る。 記:2024/06/24
2484 東証スタンダード
253
11/27 15:30
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時価総額 33,503百万円
国内最大級のフードデリバリーサービス「出前館」を手掛ける。対応エリアの広さ、認知度の高さが強み。アクティブユーザー数は540万人超。加盟店舗数は10万店舗超。配達原価の適正化、リテール事業の拡大図る。 記:2024/10/26
4063 東証プライム
5,548
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時価総額 11,105,387百万円
時価総額世界上位の化学メーカー。1926年設立。塩化ビニル樹脂、シリコンウエハー、合成石英などで世界トップシェア。海外売上比率が高い。先端露光材料の新拠点建設推進。機能材料事業は高機能性製品の販売に注力。 記:2024/10/28
4188 東証プライム
793.6
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時価総額 1,195,390百万円
総合化学国内最大手の三菱ケミカル、田辺三菱製薬、日本酸素ホールディングスを傘下に収める持株会社。MMAモノマーで世界トップシェア。25.3期はスペシャリティマテリアルズ、石化製品等の需要回復を見込む。 記:2024/06/24
6143 東証プライム
717
11/27 15:30
-22(%)
時価総額 39,286百万円
放電加工機で世界シェアトップクラスの工作機械メーカー。射出成形機などの産業機械事業、麺製造プラントなどの食品機械事業も手掛ける。放電加工機の拡販、金属3Dプリンタや精密マシニングセンタの販売体制強化図る。 記:2024/06/28
6479 東証プライム
2,415
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-26(%)
時価総額 1,031,401百万円
ミネベア、ミツミ電機の経営統合で誕生した総合精密部品メーカー。ミニチュアボールベアリングなどで世界トップシェア。超精密機械加工技術が強み。配当性向は20%程度目処。高付加価値製品の拡販などに注力。 記:2024/08/06
6594 東証プライム
2,807.5
11/27 15:30
-11.5(%)
時価総額 3,348,137百万円
総合モーターメーカー最大手。旧社名は日本電産。京都府京都市に本社。精密小型モーター、車載・産業用モーター、商業・産業用ロボットなどを手掛ける。電動パワステ用モーターなどに強み。車載向けは収益性最優先。 記:2024/10/14
6954 東証プライム
3,973
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-205(%)
時価総額 3,954,800百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
8002 東証プライム
2,271.5
11/27 15:30
-48(%)
時価総額 3,807,895百万円
大手総合商社。芙蓉グループ。生活産業、食料・アグリ、素材産業、エナジー・インフラソリューション、社会産業・金融分野などで事業展開。みずほリースと資本業務提携。総還元性向は30%~35%程度が目安。 記:2024/08/30
8015 東証プライム
2,551
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-71(%)
時価総額 2,709,596百万円
トヨタグループの総合商社。2006年にトーメンと合併。自動車関連、アフリカビジネスに強み。ラオス首都空港国際線ターミナルの運営等にも携わる。モビリティ部門は順調。27.3期ROE13%以上維持が目標。 記:2024/06/13
9503 東証プライム
1,907.5
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+71.5(%)
時価総額 1,790,633百万円
関西地盤の電力会社。国内電力業界2位。発電量に占める原発依存度が高い。情報通信事業、総合不動産事業等も手掛ける。高浜原発3、4号機は運転期間延長認可。中計では26.3期経常利益3600億円以上目標。 記:2024/06/17